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Enterprise Postgres 9.5 運用ガイド
FUJITSU Software

1.5.1 動作環境

FUJITSU Enterprise Postgresの動作環境の構成を、以下の図に示します。また、OS資源、およびFUJITSU Enterprise Postgres資源の役割を、以下の各表に示します。

  

  

表1.1 OS資源

種類

役割

共用メモリ

データベースプロセスが外部との情報交換に使用します。

セマフォ

  

表1.2 FUJITSU Enterprise Postgresクライアント資源

種類

役割

接続サービスファイル

FUJITSU Enterprise Postgresに接続するためのホスト名、ユーザーID、パスワードなどの情報を指定するファイルです。

パスワードファイル

FUJITSU Enterprise Postgresに接続するためのパスワードを安全に管理するためのファイルです。

CA証明書ファイル

通信データを暗号化する場合、サーバの正当性を検証するために使用するCA(認証局)証明書です。

  

表1.3 FUJITSU Enterprise Postgresサーバ資源

種類

役割

データベースクラスタ

データベース格納ディスク上にあるデータベース格納領域です。インスタンスで管理されるデータベースの集合体です。

システムカタログ

利用者が作成したデータベースの定義情報、運用情報を含め、システムが動作するうえで必要な情報を保持します。

デフォルトテーブル空間

デフォルトで格納されるテーブルファイル、インデックスファイルを保持します。

トランザクションログ

クラッシュリカバリ、ロールバックに備えたログ情報を保持します。WAL(Write-Ahead Log)と同義です。

作業ファイル

アプリケーションの実行、コマンドの実行時に使用する作業ファイルです。

postgresql.conf

FUJITSU Enterprise Postgresの動作環境を規定する各種情報を保持します。

pg_hba.conf

FUJITSU Enterprise Postgresがクライアントをクライアントホスト単位で認証するために使用するファイルです。

サーバ証明書ファイル

通信データを暗号化し、サーバ認証を行う場合に、サーバ証明書情報を保持します。

サーバ秘密鍵ファイル

通信データを暗号化し、サーバ認証を行う場合に、サーバ秘密鍵情報を保持します。

テーブル空間

データベースクラスタとは別領域に、テーブルファイル、インデックスファイルを保持します。

バックアップ

ディスク障害などの異常時に、データベースを復旧するために必要なデータが格納されています。

データベースバックアップ

データベースのバックアップデータを保持します。

アーカイブログ

リカバリに備えたログ情報を保持します。

コアファイル

FUJITSU Enterprise Postgresのプロセスで異常が発生した場合に出力するFUJITSU Enterprise Postgresプロセスのコアファイルです。

キー管理サーバまたはキー管理ストレージ

マスタ暗号化キーファイルを配置するサーバまたはストレージです。

マスタ暗号化キーファイル

格納データを暗号化する場合に、マスタ暗号化キーを保持します。マスタ暗号化キーファイルは、キー管理サーバまたはキー管理ストレージ上で管理します。