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Enterprise Postgres 9.5 導入ガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

G.2 インデックスサイズの見積り

インデックスサイズの見積り式について、説明します。

FUJITSU Enterprise Postgresは、B-tree、Hash、GiST、GIN、SP-GiST、VCIの6種類のインデックスを提供しています。CREATE INDEX文でインデックスの種類を指定しない場合は、B-treeインデックスを生成します。

ここでは、B-treeインデックスの見積り方法について説明します。VCIの見積り方法については、“G.7 VCIのディスク容量の見積り”を参照してください。

B-treeインデックスは8キロバイトの固定サイズのページとして保存されます。ページの種類はmetaページ、rootページ、leafページ、internalページ、deletedページ、emptyページがあります。これらのうち、通常leafページが大部分を占めるので、leafページだけを計算します。

表G.3 キーデータ長が512バイト以下の場合の見積り式

項目

見積り式(バイト)

(1)エントリ長

8(注1) + キーデータ長(注2)

注1) エントリヘッド部

注2) キーデータ長の計算方法はデータ型によって異なります。詳細は“G.3 データ型のサイズ”を参照してください。

各エントリは8バイトのバウンダリに配置されるため、キーデータ長は8バイトの倍数となるように調整する必要があります。
例えば、計算の結果が28バイトの場合、4を加えて32バイトとしてください。

(2)ページの容量

8152(注1)

注1) ページ長(8192) - ページヘッダ(24) - スペシャルデータ(16) = 8152

(3)ページ内エントリ数

(2)ページの容量 ÷ ((1)エントリ長 + 4(注1))

注1) ポインター長

  • 算出した(3)ページ内エントリ数は、整数となるよう小数点以下を切り下げます。

(4)インデックス格納に必要なページ数

総レコード数 ÷ (3)ページ内エントリ数

  • 算出した(4)インデックス格納に必要なページ数は、整数となるよう小数点以下を切り上げます。

(5)スペース量

(4)インデックス格納に必要なページ数 × 8192(注1) ÷ 使用率(注2)

注1) ページ長

注2) 0.7以下を指定してください。

表G.4 キーデータ長が512バイトより大きい倍の見積り式

項目

見積り式(バイト)

(5)スペース量

総レコード数 × キーデータ長 × 圧縮率(注1) ÷ 使用率(注2)

注1) 圧縮率はデータ値によって異なるため、1を指定してください。

注2) 使用率については、0.7以下を指定してください。