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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
FUJITSU Software

B.5.4 ジョブに関する注意事項

バックグラウンドで起動するジョブについて【UNIX版】

ジョブとしてバックグラウンドで起動するように記述してある場合、バックグラウンドで実行したプログラムの終了を待たずにジョブは終了します。

ジョブの終了の認識について【Windows版】

Systemwalker Operation Managerに登録したアプリケーションだけではなく、そのアプリケーション配下で起動されるすべてのアプリケーションが1つのジョブとして監視されます。そのため、Systemwalker Operation Managerに登録したアプリケーションと、そのアプリケーション配下で起動されるすべてのアプリケーションが終了した時点でジョブが終了したと認識されます。

例えば、Systemwalker Operation Managerに登録したアプリケーションAにより、常駐するアプリケーションBが起動された場合、アプリケーションAが終了してもアプリケーションBが終了するまでは、ジョブが終了したと認識されません。

アプリケーション配下で動作しているプロセスの状態は、mjptreeコマンドで確認できます。詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の、“mjptree ジョブのプロセス情報表示コマンド【Windows版】”を参照してください。

登録したアプリケーションから起動されるアプリケーションの終了を待ち合わせないようにする場合は、以下の方法を利用してください。

  • EXECASVR.EXE アプリケーション起動コマンドを利用する

    EXECASVR.EXE アプリケーション起動コマンドは、起動したアプリケーションの終了を待ち合わせません。EXECASVR.EXE アプリケーション起動コマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

印刷を行うアプリケーションについて【Windows版】

PowerCOBOL、VisualBASICなどで作成した印刷アプリケーションが、Systemwalker Operation Managerからジョブとして起動される場合で、かつ、プリントマネージャで設定される“標準で使用するプリンタ”を印刷先のプリンタとして採用している場合には、以下の点に注意してください。なお、印刷先のプリンタを選択する方法が、アプリケーションの印刷処理で使用されている開発言語の関数/命令/ステートメント/APIの仕様に依存している場合も含まれます。

ネットワークドライブの使用について【Windows版】

Systemwalker Operation Managerから起動するアプリケーションが使用する資源は、すべてローカルドライブに置くことを推奨します。しかし、やむを得ずネットワークドライブの資源を使用する場合の留意点について説明します。

ジョブのカレントディレクトリについて【Windows版】

[運用情報の定義]ウィンドウの[旧互換]シートにおいて、“ジョブ登録時に指定したスクリプトファイルをスプールに複写し、実行する”がチェックされている場合、Systemwalker Operation Managerから起動されたジョブは、以下の場所をカレントディレクトリとして動作します。

Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ
\MPWALKER.JM\mpmjessv\mjespool\キュー名\ジョブ番号

キュー名:ジョブ投入時のキュー名
ジョブ番号:ジョブ投入時に割り振られた番号

特定のパスをカレントディレクトリとして設定したい場合は、以下のような対処を行ってください。

以下の例に示すバッチファイルを作成し、Systemwalker Operation Managerから起動するようにします。バッチファイルでは、cdコマンドで c:\tempにカレントディレクトリを変更してから、アプリケーションを起動しています。

rem カレントディレクトリを変更します。
cd /D c:\temp
rem アプリケーションを起動します。
appl.exe

appl.exe:ユーザアプリケーション

Systemwalker Operation Managerの起動について

Systemwalker Operation Managerの起動を伴うコマンドを実行した場合、Systemwalker Operation Manager/Systemwalker Centric Managerの動作は保証されません。詳細については、“B.5.14 ジョブとして実行してはいけないコマンド”を参照してください。

ジョブをトレースモードで実行する場合について【Windows版】

ジョブをトレースモードで実行する場合、バッチファイルのstartコマンドは使用しないでください。バッチファイルでstartコマンドを発行しても、子プロセスが起動しない場合があります。

startコマンドを利用するには、ジョブオブジェクトモードで実行してください。

“トレースモード”、“ジョブオブジェクトモード”の詳細については、“B.2.10 ジョブプロセスの起動モードについて【Windows版】”を参照してください。