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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
FUJITSU Software

7.6 スケジュールジョブをリカバリ操作する

ジョブの[リカバリ操作]を指定することで、よりきめ細かなジョブのリカバリ操作が可能になります。

リカバリ操作が可能なジョブは、ジョブ実行制御属性のジョブです。また、親ジョブネットを含む上位階層のジョブネットがグループに属していない必要があります。

ジョブをリカバリ操作する方法、および操作の種類について説明します。

なお、ジョブをリカバリ操作する時に、操作を確認するダイアログボックスを表示させることにより、操作ミスを防ぐことができます。設定方法など詳細は、“7.10 ジョブネット/ジョブ/グループの操作ミスを防止する”を参照してください。


操作方法

[ジョブネットの監視]ウィンドウで、対象ジョブを選択後、[ファイル]メニューの[リカバリ操作]から操作項目を選択します(または、右クリックによるポップアップメニューの[リカバリ操作]から操作項目を選択します)。

注意

Systemwalker OperationMGR V10.0L21/10.1以前のサーバに接続した場合、リカバリ操作はできません。メニューはグレー表示になります。

操作の種類

ジョブのリカバリ操作の種類を以下に示します。

指定のジョブから起動

指定したジョブから起動します。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

指定のジョブから再起動

ジョブネットアイコン、リンクジョブネットアイコンのジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブから再起動します。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合、後続のジョブが実行されます。

次のジョブから起動

ジョブネットアイコン、リンクジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブの状態はそのままで、後続のジョブから起動します。その後続ジョブが正常終了または疑似正常した場合、その次の後続のジョブが実行されます。

ただし、後続のジョブにリカバリジョブがある場合、そのリカバリジョブは実行されません。また、後続のジョブがない場合(リカバリジョブの場合を含む)、および後続のジョブがリカバリジョブのみの場合、この操作を行うことはできません。

また、後続するジョブに1つでも[ジョブネットのプロパティ]-[基本情報]で設定する[起動条件]が設定されている場合は、この操作を行うことはできません。

指定のジョブのみ起動

ジョブネットアイコン、リンクジョブネットアイコン以外のジョブに対してのみ操作可能です。指定したジョブのみを起動します。そのジョブが正常終了または疑似正常した場合でも、後続のジョブは実行されません。また、そのジョブが異常終了した場合でも、リカバリジョブは実行されません。

この操作は、“次のジョブから起動”により異常終了または強制終了の状態として残っているジョブを起動するための操作です。そのため、リカバリジョブを含む、後続が存在しないジョブや、後続が実行待ち(停止中および無効状態で前状態が実行待ちのものを含みます)のジョブに対して操作を行ことはできません。

ポイント

ジョブの一時変更で指定した情報について

これらのリカバリ操作により実行中となったジョブネットおよびその上位階層のジョブネットは、ジョブネットの“再起動”操作により起動した場合と同じ扱いとなります。そのため、ジョブの一時変更によって指定した情報は、有効となります。

ポイント

リカバリジョブに対してリカバリ操作した場合の動作

リカバリジョブに対して“指定のジョブから起動”を行った場合、またはリカバリジョブがジョブネットアイコンのジョブ、およびリンクジョブネットアイコンで“指定のジョブから再起動”を行った場合で、リカバリジョブが正常終了した場合、リカバリジョブの元のジョブが再起動されるかどうかは、ジョブのプロパティの“元のジョブ再起動”の指定に従います。

ジョブの状態と操作の関係

ジョブ、および上位階層のジョブネットの状態と、操作との関係を説明します。

異常終了/強制終了のジョブのみ操作可能

リカバリ操作が可能となるのは、ジョブが異常終了および強制終了の場合のみです。

上位階層のジョブネットが実行待ちの場合は操作不可

親ジョブネットを含む、その上位階層のジョブネットの状態が、実行待ちの場合は、リカバリ操作はできません。

上位階層のジョブネットに[次の再起動のみ無効]が指定されている場合は操作不可

親ジョブネットを含む、その上位階層のジョブネットに、[次の再起動のみ無効]が指定されている場合は、リカバリ操作はできません。

後続ジョブが実行中、終了状態の場合は“指定のジョブのみ起動”以外の操作不可

後続ジョブの状態が、実行遅延、実行中、警告、正常終了、疑似正常、異常終了または強制終了の場合(停止中、無効状態で前状態が左記の場合を含みます)は、以下のリカバリ操作を行うことはできません。

  • 指定のジョブから起動

  • 指定のジョブから再起動

  • 次のジョブから起動

後続ジョブが実行待ちの場合は“指定のジョブのみ起動”の操作不可

後続ジョブの状態が、実行待ちの場合(停止中、無効状態で前状態が左記の場合を含みます)には、以下のリカバリ操作を行うことはできません。

  • 指定のジョブのみ起動

リカバリジョブが動作中の場合は操作不可

リカバリジョブが動作中、すなわち、実行遅延、実行中または警告状態の場合には、リカバリジョブの元のジョブに対して、すべてのリカバリ操作を行うことはできません。

グループに含まれるジョブはジョブネットの状態が警告のときのみ操作可能

親ジョブネットを含む、その上位階層のジョブネットがグループに含まれている場合は、ジョブを含むジョブネットの状態が警告のときのみリカバリ操作できます。また、子ジョブネット、およびリンクジョブネット以外のジョブについては[指定のジョブから起動]のみが可能であり、子ジョブネット、およびリンクジョブネットについては[指定のジョブから再起動]のみが可能です。