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Systemwalker Operation Manager  使用手引書
FUJITSU Software

4.3.12 複写起動を利用して多重実行する場合

ジョブネットの定義に複写起動の設定をし、この複写起動を利用して、ジョブネットを多重で実行させることができます。

複写起動が設定されたジョブネット(以降、複写元ジョブネットと呼びます)は、常にジョブネットが複写されて起動します。複写されたジョブネット(以降、複写先ジョブネットと呼びます)のジョブネット名およびジョブネット名称には、サフィックスが自動的に付加されます。このため、ジョブネット名およびジョブネット名称が重複することなく、多重で実行することができるようになります。また、実行結果も上書きされません。

上記のように、複写起動を利用して多重実行させたい場合には、多重実行させたいジョブネットのプロパティ情報に複写起動の設定をしてください。

複写起動について

ジョブネットの定義による複写起動について説明します。

注意

リンクジョブネットを含むジョブネットの複写起動について

リンクジョブネットを含む親ジョブネットは、複写起動することができます。

複写起動により複写されたリンクジョブネット、およびその階層下のジョブネットの複写先ジョブネットは、リンクジョブネットとして動作しません。マスタリンクジョブネットを変更しても、変更した内容は複写先のリンクジョブネットに反映されません。複写先のジョブネットは、複写起動の仕様で動作します。


複写先ジョブネットの自動削除について

複写先ジョブネットの保存数が増えすぎることによる性能への影響を防ぐため、不要な複写先ジョブネットは削除する必要があります。そのため、複写先ジョブネットの保存数が[複写先ジョブネットの保存数]で指定された数を超えた場合には、古いものから順に自動で削除されます。

自動削除について、以下に説明します。

複写起動するジョブネット(複写元ジョブネット)の定義

[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[基本情報]シートで、[複写起動する]を指定してジョブネットのプロパティ情報を設定します。設定の詳細については、“4.2.3 ジョブネットを登録する”を参照してください。

なお、複写起動を指定したジョブネットおよびジョブの状態については、停止中・無効の場合を除き、すべて実行待ち状態になります。

複写起動を指定できないジョブネットについて

以下のジョブネットは、複写起動を指定できません

  • ジョブ実行制御属性以外のジョブネット

  • 終了処理ジョブネット(ジョブネット名がJSHEND、またはJSHFORCEの場合)【Windows版】

  • ジョブネット名が35バイト以上、またはジョブネット名称が85バイト以上のジョブネット(階層化されている場合、配下のジョブネット名またはジョブネット名称が上限値を超えている場合も、複写起動を指定できません)

注意

  • [複写起動する]を指定した場合、[メッセージ]シートの[ジョブネット実行中も有効]は無視されます。

  • 複写元ジョブネットに対するジョブの一時変更は、複写先ジョブネットには反映されません。

  • 複写元ジョブネットに設定されているカレンダや起動日雛形を削除したい場合は、複写先ジョブネットを削除する必要があります。


複写されたジョブネット(複写先ジョブネット)について

ジョブネットの定義による複写起動をした場合の、複写先ジョブネットについて説明します。