対象バージョンレベル
Windows版:V10.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:5.2、V10.0L10以降
Linux for Itanium版:V12.0L10以降
HP-UX版:10.0以降
AIX版:13.2.0
A
createsubsystemコマンドにより複数サブシステム環境を作成し、大量のジョブを起動する場合、複数サブシステム環境を作成した直後は、同一ディスク上に環境が作成されているため、性能劣化の原因となることがあります。
大量のジョブを運用する場合、できるだけサブシステムごとに、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリおよびジョブ実行制御のスプールディレクトリを別のディスクに分散し、運用を行うことを推奨します。
データベースディレクトリとスプールディレクトリを任意のディスクへ分散して配置する方法を説明します。
ディレクトリの格納場所
サブシステム環境の作成時には、データベースディレクトリとスプールディレクトリは以下に格納されています。
データベースディレクトリ
Windows版の場合 | “インストール先ディレクトリ” |
Solaris版の場合 | /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
HP-UX版の場合 | /opt/FHPJOBSCH/db/JOBDBn |
Linux版の場合 | /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
AIX版の場合 | /usr/FAIXJOBSC/db/JOBDBn |
スプールディレクトリ
Windows版の場合 | “インストール先ディレクトリ” |
Solaris版の場合 | /var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes/mjesn |
HP-UX版の場合 | /opt/FHPMJS/var/spool/mjes/mjesn |
Linux版の場合 | /var/opt/FJSVMJS/var/spool/mjes/mjesn |
AIX版の場合 | /opt/FAIXMJS/var/spool/mjes/mjesn |
上記の“JOBDBn”、“jobdbn” “mjesn”の“n”は、サブシステム1~9までの各サブシステム番号に対応します。サブシステム番号が0の場合は、サブシステムを複数起動しない場合と同じディレクトリに格納されます。
ディレクトリの分散手順【UNIX版】
UNIX環境におけるデータベースディレクトリとスプールディレクトリの分散は、データベースディレクトリとスプールディレクトリを任意のディスクへ移動した後、サブシステム環境の作成時の格納場所にシンボリックリンクを作成することで行います。
Solaris環境で、データベースディレクトリを“/disk1”配下へ、スプールディレクトリを“/disk2”配下へ移動する場合を例として説明します。
1)ディスクへの移動
データベースディレクトリおよびスプールディレクトリを別のディスクに移動します。
# mv /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn /disk1/JOBDBn |
2)シンボリックリンクの作成
以下の例のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /disk1/JOBDBn /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn |
備考. 例のnは実際のサブシステム番号にしてください。
ディレクトリの分散手順【Windows版】
Windows環境におけるデータベースディレクトリとスプールディレクトリの分散は、[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから呼び出されるシートで、分散先のディスクのデータベースディレクトリとスプールディレクトリを指定することで行います。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[データベース]シートを呼び出します。このウィンドウで、初期値のドライブ名を別のディスクのドライブ名に変更します。
[Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウから[運用情報の定義]ウィンドウを呼び出します。
V10.0L21以前のバージョンの場合は、[運用情報の定義]ウィンドウの[利用機能]シート-[スプールディレクトリ]で、別のディスクのディレクトリを指定します。
V11.0L10以降のバージョンの場合は、[運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプールディレクトリ]で、別のディスクのディレクトリを指定します。