例えば、以下のように支店ごとの集計処理を並行して処理したいなど、同一ジョブネットを多重で起動させたい場合には、複写起動を利用した多重実行を検討します。
システム全体でのジョブネット定義数を増やすことなく、同じジョブネットを同時に複数実行させることができます。
複写起動を利用した多重実行を行う場合には、複写元になるジョブネットのプロパティ情報に複写起動の指定をしておきます。複写起動が指定されたジョブネットは、常に複写して起動されるようになります。
なお、複写起動されたジョブネットは、各ジョブネットの実行結果が上書きされずに保存されるため、保存数が増えすぎた場合に性能の劣化を招くことがあります。そのため、複写起動を利用した多重実行を行う場合には、複写先ジョブネットの保存数が必要最小限となるよう、以下を考慮して設定してください。
ジョブネットの監視運用に必要な数
ジョブネットの実行性能に影響を与えない数
ジョブネット数の決定には、 “Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“大量のジョブネットを登録する場合の留意事項”を参照して、運用設計時に十分な検証を実施してください。