ジョブを検討、作成していく上で、気をつけていただきたいことについて説明します。
なお、ジョブの作成時に気をつけていただきたいことが、“Systemwalker Operation Manager 使用手引書”の“付録B 留意事項”にも記載されています。以下も、あわせて参照してください。
“ジョブに関する注意事項”
“ネットワークジョブに関する注意事項”
“バックアップコマンドをジョブとして登録する場合【Windows版】”
“lfmtコマンドをジョブとして登録する場合【UNIX版】”
ジョブとして実行してはいけないコマンド
以下に示すコマンドを、ジョブとして実行しないよう設計してください。実行した場合、Systemwalker Operation Manager/Systemwalker Centric Managerの動作は保証されません。
Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Operation Managerの起動コマンド
Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Operation Managerの停止コマンド
Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Operation Managerのバックアップコマンド(サービス/デーモンを停止しないように、オプションを指定していない場合)
Systemwalker Centric Manager/Systemwalker Operation Managerリストアコマンド
ジョブ実行制御のqsubコマンド
Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに登録している場合、クラスタシステムの停止が伴うコマンド
その他のSystemwalker Operation Managerの起動を伴うコマンド
なお、Systemwalker Centric Managerと混在している場合、Systemwalker Centric Managerの起動を伴うコマンド(scentricmgr -aオプション/Systemwalker Centric Managerのswstart)により、Systemwalker Operation Managerが起動されます。
ネットワークジョブとして投入できないジョブ
以下のジョブおよびコマンドは、ネットワークジョブとして投入できません。
ジョブが業務手続き言語(JCL)の場合
以下のジョブ/コマンドの場合
メッセージ事象待ち合わせジョブ
ジョブネット変数判定ジョブ
for SMSコマンド
グローバルサーバMSPジョブ/グローバルサーバXSPジョブ
バッチフレームワークジョブ
SAP ERPジョブ
他のサーバにアクセスするジョブについて【Windows版】
他のサーバにアクセスする以下のようなジョブを登録する場合は、ジョブ実行時の権限について考慮が必要です。
他のサーバのファイルをコピーするなど、ネットワークドライブへのアクセスを実施する
他のサーバを指定してメッセージ連携を実施する
Systemwalker Operation Managerからジョブを実行する場合、初期設定では、ローカルシステムアカウントで実行されます。しかし、ローカルシステムアカウントでは、他のサーバへのアクセスが制限されるため、ジョブが正常に動作しません。
他のサーバにアクセスするジョブがある場合、ジョブの実行ユーザを変更する必要があります。運用に応じて、以下のいずれかを検討してください。
Systemwalker Operation Managerのサービスのスタートアップアカウントを変更します。これにより、ジョブを実行する際の実行ユーザも自動的に変更後のアカウントになります。
以下のサービスのスタートアップアカウントを変更します。
Systemwalker MpMjesサービス
Systemwalker MpJmSrvサービス
変更方法は、“Systemwalker Operation Manager 導入ガイド”の“スタートアップアカウントを変更する”を参照してください。
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、以下のすべての設定を実施する必要があります。
[運用情報の定義]ウィンドウ-[利用機能]シートの[ジョブを所有者の権限で実行する]を指定
[ジョブ所有者情報の定義]ウィンドウで、ジョブの実行ユーザのパスワードを登録
ジョブスケジューラのプロジェクトの所有者、および、ジョブの実行ユーザとなるユーザすべてについて、パスワードを登録してください。
また、以下のWindowsの設定も合わせて必要となります。
ジョブ所有者のそれぞれのユーザに対して、[コントロールパネル]の[管理ツール]-[ローカルセキュリティポリシー]などを使用し、“バッチジョブとしてログオン”の権限を与えます。