サービスの管理は、業務システムを管理する業務システム提供部門が主に行います。
ここでは、サービスの登録/変更/削除/確認の操作について説明します。
ここでは、サービスの登録操作について説明します。
[ホーム]画面から、[業務システム管理]メニュー内の[一覧へ]リンクをクリックします。または、[業務システム]ナビゲーションを選択します。
[業務システム一覧]画面が表示されます。
該当の業務システム名をクリックします。
[業務システム詳細]画面が表示されます。ここで、[サービス一覧]に表示されている[サービス登録]ボタンをクリックします。
図4.10 業務システム詳細画面―サービス一覧
注意
利用料金が超過しているプロジェクト配下の業務システムは、サービスの登録はできません。[サービス登録]ボタンが非表示となります。
[サービス登録]画面が表示されます。ウィザードに従って項目を指定します。[次へ]ボタンで進むことができます。[キャンセル]ボタンをクリックすると、指定内容はすべて破棄されます。
サービス登録
追加するサービスの種類を選択し、[追加]ボタンをクリックすると、該当サービスの登録に必要な指定項目が表示されます。[追加]ボタンは、クリックするごとに新しいサービスの指定項目を表示し、一度にそれぞれ5つまでのサービスを登録することができます。追加を取りやめたい場合は、入力欄上の[×]ボタンをクリックすると、入力欄が削除されます。
SLB/RDBは、構成オプションにSLB/RDBを持つメニュー(AWSの契約から作成されたメニュー)から作成された業務システムのみ追加できます。
注意
利用するメニューによっては、一度に登録できる仮想マシン数が1つに制限される場合があります。メニューごとの制限については、[業務システム詳細]画面より[メニュー]リンクをクリックして表示される[メニュー詳細]画面で確認してください。制限を超えて登録を行った場合、クラウドサービス統合運用部門で申請タスクが却下されます。
以下の項目を指定します。
項目 | 指定内容 |
---|---|
サービス名(入力必須) | サービス名を指定します。 改行など制御文字を除く、すべてのUTF-8形式の文字列を64文字まで指定できます。 |
サービスID(入力必須) | サービスIDを指定します。 登録時のみ指定可能で変更はできません。 すでに登録されているサービスIDを指定しないでください。 半角英小文字、半角数字、ハイフン("-")を3~15文字で指定できます。先頭文字は半角英小文字、末尾は半角英小文字または半角数字を指定してください。 サービスIDは、連携対象クラウド上で配備する仮想マシンの名前として使用します。 |
インスタンスタイプ(選択必須) | 複数の選択オプションが存在する場合、リストボックスより選択します。 |
システムディスクイメージ(選択必須) | 複数の選択オプションが存在する場合、リストボックスより選択します。 |
追加データディスクタイプ | リストボックスより選択します。 |
追加データディスク数 | 追加データディスクを指定した場合のみ表示。 0~99999999までの半角数字を指定します。 |
注意
仮想マシンのイメージ内に追加データディスクが含まれている場合
イメージ内の追加データディスク数を含めて、追加データディスク数を指定してください。
RORで業務システム配下に1台目の仮想マシンを登録する場合
[追加データディスク数]には、L-Platformテンプレートに定義されている追加データディスク数を指定する必要があります。
L-Platformテンプレートに定義されている値と異なる場合は、処理エラーが発生します。
追加データディスク数を変更したい場合は、1台目の仮想マシンを登録後、サービスの変更操作で[追加データディスク数]を指定してください。
RORで業務システム配下に2台目以降の仮想マシンを登録する場合
1台目の仮想マシンがクラウド上に登録されたことを確認したうえで、2台目以降の仮想マシンを登録してください。
複数の仮想マシンを同時に登録すると、L-Platformが作成される前に仮想マシンが登録され、登録に失敗する場合があります。
以下の項目を指定します。
項目 | 指定内容 |
---|---|
サービス名(入力必須) | サービス名を指定します。 改行など制御文字を除く、すべてのUTF-8形式の文字列を64文字まで指定できます。 |
サービスID(入力必須) | サービスIDを指定します。 登録時のみ指定可能で変更はできません。 すでに登録されているサービスIDを指定しないでください。 半角英小文字、半角数字、ハイフン("-")を3~15文字で指定できます。先頭文字は半角英小文字、末尾は半角英小文字または半角数字を指定してください。 |
図4.11 サービス登録画面
確認
追加サービスの確認画面が表示されます。指定内容および、追加サービス分の1か月利用した場合の概算料金が表示されます。間違いがあった場合は[戻る]ボタンで前画面に戻り、訂正することができます。利用許諾の[同意する]の左のチェックボックスにチェックし、右下の[申請]ボタンをクリックします。
注意
サービスの登録により、選択したプロジェクトの[利用枠]を超過する場合には警告メッセージが表示されます。
警告が表示されてもサービスを登録することは可能ですが、[利用枠]を超過したままでは利用できる機能が制限されます。
[利用枠]の料金を増額することを検討のうえ、登録を実行してください。
完了
[完了]ボタンをクリックします。申請タスク上、承認待ちとなり、承認者に対して承認依頼メールが自動送信されます。
ポイント
業務システムを登録する際に、選択したメニューに利用許諾が指定されていない場合、[同意する]チェックボックスは表示されないため、チェックは不要です。
ここでは、サービスの変更操作について説明します。
注意
サービスの変更は、申請タスクの最終承認後、連携先のクラウドでの処理が完了した時点で反映されます。
AWS、ROR、VMwareの場合、クラウドサービス統合運用部門の承認者が申請タスクを承認する時点で、仮想マシンが停止している必要があります。仮想マシンが起動している状態の場合、サービスの変更は実行されず、セットアップ時に指定したメールアドレスにエラーメールが送信されます。仮想マシンの変更を行う場合には、以下のいずれかの対応を行ってください。
仮想マシンを変更する前にサービスを停止し、サービスの変更が完了するまで起動操作を行わない。
仮想マシンを変更する時期について、クラウドサービス統合運用部門と事前に調整後、仮想マシンを変更する。調整した実施時期までにサービスを停止し、サービスの変更が完了するまで起動操作を行わない。
ただし、仮想マシンのサービス名を変更する場合、仮想マシンが停止している必要はありません。
Azure、K5の場合、サービスは起動、停止どちらの状態でもサービス変更が可能です。サービス変更後、サービスの起動状態は、サービス構成変更前と同じ状態です。
[ホーム]画面から、[業務システム管理]メニュー内の[一覧へ]リンクをクリックします。または、[業務システム]ナビゲーションを選択します。
[業務システム一覧]画面が表示されます。
変更するサービスが登録されている業務システム名をクリックします。
[業務システム詳細]画面が表示されます。ここで、該当のサービス名の横に表示されている[操作]プルダウンメニューから[変更]を選択します。
[サービス変更]画面が表示されます。変更可能な項目は以下のとおりです。
仮想マシン変更
サービス名
インスタンスタイプ
追加データディスクタイプ
追加データディスク数
SLB/RDB変更
サービス名
注意
追加データディスクタイプは、「使用しない」状態から1度だけ変更できます。1つの仮想マシンに対し、1タイプだけ指定できます。追加データディスク数を0にした場合でも、指定した追加データディスクタイプは保持されます。
追加データディスクを削除する場合、以下の点に注意してください。
AWSの場合、OSのディスク番号(Windowsの場合)またはブロックデバイス名(Linuxの場合)の逆の順序で削除されます。
Azureの場合、追加データディスクのLUN番号(論理ユニット番号)の大きい順に削除されます。LUN番号の順序と、OS上のデバイスの順序は一致しない場合があります。OSのコマンド等でLUN番号とデバイスの対応関係を確認したうえで、削除を行ってください。
その他の場合、追加データディスクのデバイス名の降順で削除されます。
スナップショットを採取している場合、以下の点に注意してください。
K5の場合、スナップショットに削除対象の追加データディスクを含む状態で、追加データディスク数を減らすことはできません。
また、プロジェクトに設定されている[利用枠]に対し、利用料金がすでに超過している場合には、インスタンスタイプの変更、追加データディスク数の増設はできません。
[次へ]ボタンをクリックすると、[確認]画面が表示されます。間違いがあった場合は[戻る]ボタンで前画面に戻り、訂正することができます。
[申請]ボタンをクリックします。申請タスク上、承認待ちとなり、承認者に対して承認依頼メールが自動送信されます。
ここでは、サービスの削除操作について説明します。
[ホーム]画面から、[業務システム管理]メニュー内の[一覧へ]リンクをクリックします。または、[業務システム]ナビゲーションを選択します。
[業務システム一覧]画面が表示されます。
削除するサービスが登録されている業務システム名をクリックします。
[業務システム詳細]画面が表示されます。ここで、該当のサービス名の横に表示されている[操作]プルダウンメニューから[削除]を選択します。
表示された[確認]画面の右下の[はい]ボタンをクリックすると、申請タスク上、承認待ちとなり、承認者に対して承認依頼メールが自動送信されます。
注意
AWS、K5の場合、削除するサービスのスナップショットも自動的に削除されます。
サービスが起動中でも削除することができます。
ここでは、登録されたサービスの確認方法について説明します。
[ホーム]画面から、[業務システム管理]メニュー内の[一覧へ]リンクをクリックします。または、[業務システム]ナビゲーションを選択します。
[業務システム一覧]画面が表示されます。
サービスを確認する業務システムを確認し、該当の業務システム名をクリックします。
[業務システム詳細]画面が表示されます。この[業務システム詳細]画面の[サービス一覧]エリアに表示されているサービスが、現在利用可能なサービスです。承認待ちのサービスはここには表示されません。
各サービスの稼働状態が確認できます。
図4.12 業務システム詳細画面―サービス一覧部分
サービスの登録/変更/削除操作には、各部門の承認が必要となります。
サービスの承認フローは、業務システムの登録/変更/削除操作と同様、紐づいているメニューで設定されている[承認レベル]に応じて変わります。
[承認レベル]にレベルが指定されている場合は、以下のようなフローとなります。
図4.13 サービスの承認フロー(レベル指定あり・プロジェクト利用者の場合)
*1: クラウドサービス統合運用部門の設定によって承認フローが決定されます。クラウドサービス統合運用部門にお問い合わせください。
*2: プロジェクト情報に登録している費用負担元コードが紐づいている組織の承認者ロールを持つユーザーが承認者となります。
上記図の[操作]の箇所では、承認以外に却下、取戻しの操作が実施可能です。申請タスクの操作と状態については"図5.1 申請タスクの状態遷移"を参照してください。
図4.14 サービスの承認フロー(レベル指定あり・プロジェクト管理者の場合)
*1: クラウドサービス統合運用部門の設定によって承認フローが決定されます。クラウドサービス統合運用部門にお問い合わせください。
*2: プロジェクト情報に登録している費用負担元コードが紐づいている組織の承認者ロールを持つユーザーが承認者となります。
上記図の[操作]の箇所では、承認以外に却下、取戻しの操作が実施可能です。申請タスクの操作と状態については"図5.1 申請タスクの状態遷移"を参照してください。
はじめに、業務システムの所属プロジェクトによる承認が行われます。登録/変更/削除操作を行うユーザーのプロジェクト内ロールがプロジェクト利用者である場合、所属プロジェクトのプロジェクト管理者による承認が行われます("図4.13 サービスの承認フロー(レベル指定あり・プロジェクト利用者の場合)")。
操作ユーザーがプロジェクト管理者である場合は、承認は不要です("図4.14 サービスの承認フロー(レベル指定あり・プロジェクト管理者の場合)")。
次に、所属するプロジェクトの費用負担元コードに紐づく組織による承認が行われます。プロジェクトには、配下となる業務システムの利用料金支払体系を管理するための、費用負担元コードが登録されています。費用負担元コードは特定の組織に紐づくよう管理されており、この組織の承認者による承認が行われます。ここでは、メニューで指定しているレベルに応じた承認が段階的に行われます(部承認、事業部承認など)。費用負担元コードに紐づく組織が存在しない場合は、組織承認はスキップされます。
最後に、クラウドサービス統合運用部門による承認が行われます。クラウドサービス統合運用部門内の承認フローは、運用に応じてシステム設定されたルートとなります。
すべての段階での承認後、登録/変更/削除操作が実行されます。
サービスの操作、および料金計算については、すべての承認が完了し、サービスが利用可能になってから実行可能および実施されます。
紐づくメニューの承認レベルに、「承認不要」と指定されている場合は、以下のフローになります。
図4.15 サービスの承認フロー(承認不要)
*1: クラウドサービス統合運用部門の設定によって承認フローが決定されます。クラウドサービス統合運用部門にお問い合わせください。
上記図の[操作]の箇所では、承認以外に却下、取戻しの操作が実施可能です。申請タスクの操作と状態については"図5.1 申請タスクの状態遷移"を参照してください。
メニューの承認レベルが承認不要となっている場合は、所属プロジェクトによる承認および、費用負担元コードに紐づく組織の承認が不要となります。
クラウドサービス統合運用部門による承認後、登録/変更/削除操作が実行されます。
参考
特権管理者ユーザーとして業務システムの登録/変更/削除操作を行っている場合は、メニューの設定にかかわらず、承認不要で登録/変更/削除操作が実行されます。
承認関連のメール通知について
申請、または中間承認後、承認フローにおける次の承認者全員に、承認依頼メールが送信されます。
また、操作を行ったユーザーに申請控えとして通知メールが送信されます。
最終承認が完了すると、承認完了の通知メールが申請者に送信され、登録内容や変更内容が連携先のクラウドに反映されます。反映が何らかの原因で失敗した場合、エラー通知メールが申請者(TO)、申請タスク操作者(CC)に送信されます。
申請状況の確認について
登録/変更/削除申請の承認状態や申請内容を確認したいときは、[申請タスク管理]画面で確認できます。
[申請タスク管理]画面の主な操作方法は"第5章 申請タスク管理"を参照してください。
サービスの利用について
サービスの登録の最終承認後、クラウド上でサービスの配備が完了すると、承認完了の通知メールとは別に、配備完了およびサービスの詳細情報がメールで申請者に通知されます。
配備完了メールに記載されている情報をもとに、仮想マシンにアクセスしてください。配備完了メールの種類については、"表4.1 完了通知の種類と宛先"を参照してください。