運用の開始
運用を開始する時は、ビジネス・プロセス実行機能を配備したIJServerクラスタとサーバーインスタンスを起動します。IJServerクラスタとサーバーインスタンスの起動は、Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用します。詳細はInterstage Application Serverの“Interstage Java EE管理コンソールのヘルプ”、または“Java EE運用ガイド”の“Java EE運用コマンド”の“asadmin”を参照してください。
システムログを参照して、正常に運用を開始したかどうかを確認してください。正常に運用を開始した場合、以下のメッセージが出力されます。
INFO:WSBPEL-40407: ODE Service Engine has been started.
運用
BPEL起動アプリケーションを実行することで、ビジネス・プロセスを実行します。BPEL定義が一方向型(one-way)のサービスの場合、ビジネス・プロセスでエラーが発生しても起動アプリケーションで検知することはできません。BPEL定義から呼び出すWebサービスが一方向型(one-way)の場合、呼び出しが失敗してもビジネス・プロセスの実行は継続します。
BPEL機能を利用した業務が実行中か否かは、実行ログを参照してください。実行ログにはBPEL定義の開始と終了が記録してあります。開始と終了がすべて対になっている場合、業務が終了している状態と判断できます。実行ログは、ビジネス・プロセス実行機能を配備したIJServerクラスタのカレントディレクトリに出力されます。実行ログのファイル名は、“isibpel.log”です。
実行ログの形式と採取方法についての詳細は、“ISI アプリケーション開発ガイド”の“BPEL機能のアプリケーション開発”の“BPEL定義の開発”の“ビジネス・プロセス実行環境のログ設定”を参照してください。
要求/応答型のBPELを実行した場合の、実行ログの例を以下に示します。
2010-11-09 14:26:41.475 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 BPEL001 0000000000000000000 ----- Receive ----- START ----- 2010-11-09 14:26:42.460 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 BPEL001 0000000000000000000 ----- Reply ----- END ----- 2010-11-09 14:26:43.522 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 BPEL002 0000000000000000001 ----- Receive ----- START ----- 2010-11-09 14:26:44.743 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 BPEL003 0000000000000000002 ----- Receive ----- START -----
この例の場合、BPEL定義のプロセス名がBPEL002とBPEL003のリクエストが実行中と判断できます。
一方向型(one-way)のBPELを実行した場合の、実行ログの例を以下に示します。
2011-09-20 11:23:31.852 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 ONEWAY001 0000000000000000000 ----- Receive ----- START ----- 2011-09-20 11:23:32.164 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 ONEWAY001 0000000000000000000 ----- ONEWAY ----- END ----- 2011-09-20 11:23:59.570 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 ONEWAY002 0000000000000000001 ----- Receive ----- START ----- 2011-09-20 11:24:03.273 FSP_INTS-ESI_WSBPEL-SV INFO 00001 ONEWAY003 0000000000000000002 ----- Receive ----- START -----
この例の場合、BPEL定義のプロセス名がONEWAY002とONEWAY003のリクエストが実行中と判断できます。
運用の停止
運用を停止する時は、ビジネス・プロセス実行機能を配備したIJServerクラスタとサーバーインスタンスを停止します。
運用の停止は、BPEL機能を利用した業務がすべて終了した状態で実施してください。BPEL機能を利用した業務が実行中か否かは、実行ログを参照してください。
IJServerクラスタとサーバーインスタンスの停止は、Interstage Java EE管理コンソール、またはasadminコマンドを使用します。詳細はInterstage Application Serverの“Interstage Java EE管理コンソールのヘルプ”、または“Java EE運用ガイド”の“Java EE運用コマンド”の“asadmin”を参照してください。
また、運用を停止した時に以下のメッセージがIJServerクラスタのサーバーログに出力される場合がありますが、問題はありません。
log4j:ERROR LogMananger.repositorySelector was null likely due to error in class reloading, using