アウトバウンドのMQアダプタでMQメッセージを送信する場合のチューニングについて説明します。
アウトバウンドのMQアダプタが1つのMQキューへ同時に送信できるメッセージ数を定義します。アウトバウンドのMQアダプタの同時処理数については、以下が設定できます。
最小プールサイズ
最大プールサイズ
アイドルタイムアウト
アウトバウンドのMQアダプタの同時処理数は、Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [アウトバウンドMQアダプタ名-config] > [スレッドプール] > [ESIMQSendBean-アウトバウンドMQアダプタ名]タブで指定します。
設定項目の詳細については、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“EJBコンテナのチューニング”の“スレッドプーリング”を参照してください。
送信するメッセージのサイズが大きくアウトバウンドのMQアダプタでメモリ不足が発生する場合、MQアダプタのJava VMヒープ領域をチューニングすることで、メモリ不足を解消できます。ヒープ領域サイズの見積もりについては、“ISI Java EE導入ガイド”の“メモリ容量の見積り”を参照してください。
アウトバウンドのMQアダプタのJava VMヒープサイズは、Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [アウトバウンドMQアダプタ名-config] > [JVM設定] > [JVMオプション]タブで指定します。
アウトバウンドのMQアダプタにサーバーインスタンスを追加することで、同一のMQキューに対し、複数のプロセスでメッセージ送信を行うことができます。
サーバーインスタンスの追加と削除は、Interstage Java EE管理コンソールの[クラスタ] > [アウトバウンドMQアダプタ名] > [インスタンス]タブで操作します。
サーバーインスタンスの数は、以下を考慮して設計します。
業務リクエストを受信するJava VMプロセスがダウンした場合でも、他のプロセスで運用を継続できます。
メモリを多く使用するようなメッセージを受信する場合、1プロセスあたりのメモリ使用量を削減できる可能性があります。なお、サーバーインスタンスを増やすと、システム全体のメモリ使用量が増加する場合があるため注意してください。
高負荷状況では、サーバーインスタンスを増やすことでスループットが向上する場合があります。
注意
設定値の妥当性は、必ず負荷試験を実施して確認してください。
サーバーインスタンスを追加する場合は、物理メモリなどのシステム資源が十分かどうか確認してください。
デフォルトで作成されているサーバーインスタンス(アウトバウンドMQアダプタ名i)は削除しないでください。