ISIサーバのチューニングについて説明します。
ISIサーバが同時に処理するリクエスト数を定義します。ISIサーバの同時処理数については、以下が設定できます。
最小プールサイズ
最大プールサイズ
アイドルタイムアウト
ISIサーバの同時処理数は、Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [ISIサーバ名-config] > [スレッドプール] > [ESISequenceController-ISIサーバ名]タブで指定します。
設定項目の詳細については、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“EJBコンテナのチューニング”の“スレッドプーリング”を参照してください。
ISIサーバのJava VMヒープ領域サイズを定義します。ヒープ領域サイズの見積もりについては、“ISI Java EE導入ガイド”の“メモリ容量の見積り”を参照してください。
ISIサーバのJava VMヒープサイズは、Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [ISIサーバ名-config] > [JVM設定] > [JVMオプション]タブで指定します。
ISIサーバにサーバーインスタンスを追加することで、同一の業務リクエストを複数のプロセスで処理することができます。
サーバーインスタンスの追加と削除は、Interstage Java EE管理コンソールの[クラスタ] > [ISIサーバ名] > [インスタンス]タブで操作します。
サーバーインスタンスの数は、以下を考慮して設計します。
業務リクエストを受信するJava VMプロセスがダウンした場合でも、他のプロセスで運用を継続できます。
メモリを多く使用するようなメッセージを受信する場合、1プロセスあたりのメモリ使用量を削減できる可能性があります。なお、サーバーインスタンスを増やすと、システム全体のメモリ使用量が増加する場合があるため注意してください。
高負荷状況では、サーバーインスタンスを増やすことでスループットが向上する場合があります。
注意
設定値の妥当性は、必ず負荷試験を実施して確認してください。
サーバーインスタンスを追加する場合は、物理メモリなどのシステム資源が十分かどうか確認してください。
デフォルトで作成されているサーバーインスタンス(ISIサーバ名_ins)は削除しないでください。
ISIサーバからCORBAサーバを呼び出す際の通信データサイズを定義します。通信データサイズについては、“Interstage Application Server チューニングガイド”の“ORBのチューニング”の“通信データサイズに関する注意事項”を参照してください。
ISIサーバの通信データサイズは、Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [ISIサーバ名-config] > [JVM設定] > [JVMオプション]タブで以下のJava VMオプションを設定します。
-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=設定値(byte)