必ず行う設定
Interstage Information Integrator(以降、IIIと略します)と連携する場合、III連携定義ファイルの配置や、III連携用のリソースアダプタの配備などが必要になります。また、IIIのサーバ環境と運用管理環境(サーブレットを利用した接続形態)がセットアップされている必要があります。IIIのセットアップ方法については、IIIのセットアップガイドを参照してください。
注意
IIIの運用管理環境のWebアプリケーションは、必ずISIConsoleのIJServerクラスタに対して配備してください。その際、IIIの運用管理環境の動作に必要な環境設定をISIConsoleのIJServerクラスタに実施してください。
ISIのセットアップの手順は以下のとおりです。
III連携定義ファイルの配置
IIIに同梱されているIII連携定義ファイルを、ISIのインストール先にコピーします。コピーしたファイルには、Interstage運用グループから参照できるようにアクセス権限を設定してください。
/opt/FJSVifisv/sample/iii-cooperations.xml
/opt/FJSVesi/etc/jee/def/gui
リソースアダプタの配備
以下を実施して、アウトバウンドのIII連携で使用するリソースアダプタを配備します。
コネクタモジュールとコネクタリソースのターゲットには、作成されているすべてのISIサーバのIJServerクラスタを追加してください。
以下のコマンドを実行してリソースアダプタを配備してください。
asadmin deploy --target ISISrv /opt/FJSVifisv/adpt/isi/esiiiiadapter.rar
ISISrv:ISIサーバのIJServerクラスタ名
asadmin create-connector-connection-pool --raname esiiiiadapter --connectiondefinition javax.resource.cci.ConnectionFactory esiiiiadapter
以下のエラーが出力されますが、コネクタ接続プールは作成されていますので、本エラーを無視して、コネクタリソースの作成を行ってください。
asadmin: ERROR: ISJEE_OM2996: Operation 'createConnectorConnectionPool' failed in 'resources' Config Mbean. Target exception message: unable to find class : com.fujitsu.ifl.adp.isi.outbound.spi.IFLManagedConnectionFactory asadmin: ERROR: ISJEE_CLI137: Command create-connector-connection-pool failed.
asadmin create-connector-resource --target ISISrv --poolname esiiiiadapter esiiiiadapter
ISISrv:ISIサーバのIJServerクラスタ名
ISIサーバを複数作成している場合は、以下のコマンドを実行し、コネクタモジュールとコネクタリソースのターゲットに、作成されているISIサーバのすべてのIJServerクラスタを追加してください。
asadmin create-application-ref --target ISISrv_Unit01 esiiiiadapter asadmin create-resource-ref --target ISISrv_Unit01 esiiiiadapter
ISISrv_Unit01:ISIサーバのIJServerクラスタ名
ISIサーバのIJServerクラスタに対するパスの追加
作成されているすべてのISIサーバのIJServerクラスタに対して、III連携に必要なパスを追加します。
Interstage Java EE管理コンソールを使用して、[設定] > [ISISrv-config] > [JVM設定] > [パス設定]タブで、以下のパスをそれぞれ追加してください。
ISISrv:ISIサーバのIJServerクラスタ名
/opt/FJSVifisv/lib/f3jniapisires.jar
/opt/FJSVifisv/lib
ISIサーバのIJServerクラスタに対する環境変数の設定
作成されているすべてのISIサーバのIJServerクラスタに対して、III連携に必要な環境変数を設定します。
設定方法の詳細は“Interstage Application Server Java EE運用ガイド”の“プロセス制御の定義項目”を参照してください。
以下の環境変数を設定してください。
環境変数 | 設定するパス |
---|---|
PATH | /opt/FJSVifisv/bin |
連携用EJBディスパッチャの作成
作成されているすべてのISIサーバのIJServerクラスタとIIIとの連携を可能にするため、EJBディスパッチャを作成します。EJBディスパッチャを作成するには、以下のコマンドを実行してください。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“iiucrtdp”コマンドを参照してください。
/opt/FJSVesi/bin/iiucrtdp
注意
連携用EJBディスパッチャを作成した後、ISI実行環境をアンセットアップ、または、新たにISI実行環境をセットアップした場合、連携用EJBディスパッチャの再作成が必要になります。
この場合、連携用EJBディスパッチャをアンセットアップした後、再度、連携用EJBディスパッチャをセットアップしてください。なお、連携用EJBディスパッチャをアンセットアップする場合は、以下のコマンドを実行してください。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“iiudeldp”コマンドを参照してください。
/opt/FJSVesi/bin/iiudeldp
ESB連携サービス終了前出口を利用する場合の設定
ISIとIIIを連携する環境で、IIIのESB連携サービス終了前出口を使用する場合、以下の定義および設定を行ってください。
サービスエンドポイント定義の作成
インバウンドのSOAP(同期)のサービスエンドポイント定義を作成します。
作成方法は“ISI Studioヘルプ”を参照してください。
ヘッダ伝送定義の追加
ヘッダ伝送定義ファイルに以下の定義を追加します。
“サービスエンドポイント名”.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_ProcID=IFI_ProcID “サービスエンドポイント名”.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_PreProcID=IFI_PreProcID “サービスエンドポイント名”.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_OutputTarget=IFI_OutputTarget “サービスエンドポイント名”.receive.com.fujitsu.esi.adapter.msgid=com.fujitsu.esi.adapter.msgid “サービスエンドポイント名”.receive.com.fujitsu.esi.root.sequence.name=com.fujitsu.esi.root.sequence.name
ヘッダ伝送定義の詳細については、“ISI アプリケーション開発ガイド”の“ヘッダ伝送定義の詳細”を参照してください。
以下に、IIIのESB連携サービス終了前出口と連携するインバウンドのSOAPのサービスエンドポイント名が“EXIT_EP”の場合のヘッダ伝送定義の例を示します。
EXIT_EP.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_ProcID=IFI_ProcID EXIT_EP.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_PreProcID=IFI_PreProcID EXIT_EP.receive.com.fujitsu.esi.adapter.iii.paththrough.IFI_OutputTarget=IFI_OutputTarget EXIT_EP.receive.com.fujitsu.esi.adapter.msgid=com.fujitsu.esi.adapter.msgid EXIT_EP.receive.com.fujitsu.esi.root.sequence.name=com.fujitsu.esi.root.sequence.name
注意
IIIのESB連携サービス終了前出口と連携する場合、以下のヘッダキーに対する値を更新しないでください。
IFI_ProcID
IFI_PreProcID
IFI_OutputTarget
com.fujitsu.esi.adapter.msgid
com.fujitsu.esi.root.sequence.name
Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を使用しない場合の設定
Formatmanager変換機能(ISIサーバ分離型)を使用しない場合、IIIのセットアップ後に、環境設定ファイルの編集などが必要となります。
設定の手順は以下のとおりです。
環境設定ファイルの編集
環境設定ファイルを以下に示します。
/opt/FJSVesi/etc/def/properties/ESISystemConfig.properties
環境設定ファイルには、以下の内容を定義します。
定義名 | 意味 |
---|---|
com.fujitsu.esi.formatmanager.compatibility | ISI運用管理コンソールにFormatmanagerサーバの起動・停止メニューを表示するかどうかを設定します。
|
環境設定ファイルの編集後、ISI運用管理コンソールを再起動してください。ISI運用管理コンソールの起動・停止方法は、“ISI Java EE運用ガイド”を参照してください。
ファイルの削除
以下のファイルを削除します。
/opt/FJSVfmsv/etc/.useformatmanagerserver
ISI Studioで定義をする場合の設定
ISI Studioを使用してIII連携の定義を操作する場合、ISIサーバから定義を取得する際に指定するユーザIDを、IIIの動作環境ファイルのdefuserに定義する必要があります(Information Integrator特権ユーザーの場合は必要ありません)。