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Interstage Service Integrator V9.5.1 Java EE導入ガイド
FUJITSU Software

15.4.1 ISIサーバのセットアップ

以下のコマンドを実行して、ISI実行環境をセットアップし、ISIサーバとSOAPアダプタをセットアップします。コマンドの詳細は“ISI リファレンス”の“isisetup”コマンドを参照してください。

isisetup create-server [-u ISI実行環境名]

ISIサーバのセットアップを行うと、ISI実行環境がセットアップされ、以下のリソースが作成されます。

リソース

説明

ISIサーバ

シーケンスの処理を行うIJServerクラスタです。

ISIサーバは、以下の命名規則で作成されます。

  • ISI実行環境名を省略した場合

    ISISrv

  • ISI実行環境名を指定した場合

    ISISrv_ISI実行環境名

SOAPアダプタ

SOAPアダプタは以下の処理を行います。

  • SOAPクライアントからのリクエストを受信

  • Webサーバへリクエストを送信

SOAPアダプタは、ISIサーバと同一のIJServerクラスタ上で動作します。

EJBディスパッチャ

インバウンドアダプタからISIサーバへのリクエストをディスパッチするためのIJServerクラスタです。

EJBディスパッチャは、以下の命名規則で作成されます。

  • ISI実行環境名を省略した場合

    ISIDP

  • ISI実行環境名を指定した場合

    ISIDP_ISI実行環境名

ISI実行環境設定ファイル

ISI実行環境の環境設定ファイルです。詳細は“環境のカスタマイズ”を参照してください。

セットアップされたSOAPアダプタの接続先URLは、以下になります。インバウンドSOAPアダプタと通信する際は、以下のURLを利用します。

http://ホスト名:ポート番号/esisoap_ISI実行環境名/ESISoapMsgServer?サービスエンドポイント名
例)
  ホスト名:MyHost
  ポート番号:省略(80)
  ISI実行環境名:unit
  サービスエンドポイント名:endpoint01
  http://MyHost/esisoap_unit/ESISoapMsgServer?endpoint01

Proxyの設定

SOAP通信利用時に、Proxyを設定する方法について説明します。

ISIサーバのIJServerクラスタに対して、以下の情報を設定します。

  1. Proxy情報の設定

    Proxy情報を、JVM オプションからシステムプロパティで設定します。

    Interstage Java EE管理コンソールの[設定] > [ISIサーバ名-config] > [JVM 設定] > [JVM オプション]タブ

    なお、プロキシの利用については、Java標準のネットワークのシステムプロパティに準じた必要な設定を行ってください。


    JavaVMオプションの指定例を以下に示します。

例:Java VMオプション
-Dhttp.proxyHost=proxy.proxyhost.com
-Dhttp.proxyPort=8080
-Dhttp.nonProxyHosts=localhost|*.myhost.com
-Dhttp.proxyUser=proxyUserName
-Dhttp.proxyPassword=proxyPassword
表15.2 プロパティ値

プロパティ名

説明

指定例

http.proxyHost

プロキシサーバのホスト名です。

値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。

proxy.proxyhost.com

http.proxyPort

プロキシサーバのポート番号です。

プロキシを利用する場合必ず指定してください。

8080

http.nonProxyHosts

プロキシを経由しないで接続するホスト名です。

「|」区切りで複数のホスト名を指定できます。

localhost|*.myhost.com

http.proxyUser

プロキシサーバのログインユーザ名です。

プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。

proxyUserName

http.proxyPassword

プロキシサーバのログインパスワードです。

プロキシがBasic認証を行っている場合に設定してください。

proxyPassword

https.proxyHost

HTTPS通信時のプロキシサーバのホスト名です。

値が設定されていない場合は、プロキシを経由しないで接続します。

proxy.example.com

https.proxyPort

HTTPS通信時のプロキシサーバのポート番号です。

HTTPS通信時のプロキシを利用する場合に指定してください。

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SSLの設定

SSLを利用するための設定について説明します。

ISIでは、“Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”にある以下のどちらかの方法で、SSLの設定ができます。

ISIでは、“Interstage証明書環境”による環境構築方法を推奨します。

サーバ側の設定

ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したSSLの設定方法について説明します。

サーバ側の設定は、以下の手順で実施します。

  1. 証明書環境の構築

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。

  2. バーチャルホストの作成とSSL定義の設定

    標準のHTTP通信と、HTTPSの通信を分離するため、バーチャルホストを作成します。

    バーチャルホストの作成方法の詳細は、“Interstage Application Server マルチサーバ運用ガイド”の“マルチサーバ環境の構築”-“Interstageの環境構築”-“Interstage HTTP Server”にある“バーチャルホストの新規追加”を参照してください。

    “FJapache”に以下の2つのバーチャルホストを追加します。設定項目は、下記以外はデフォルトの値を使用してください。

    • HTTP通信用のバーチャルホスト

      項目

      指定値

      [簡易設定]-[IPアドレス]

      サーバマシンのIPアドレスを指定します。

      [簡易設定]-[ポート番号]

      HTTP通信で使用するポート番号を指定します。

      [詳細設定]-[SSL]-[SSLの使用]

      “使用しない”を指定します。

    • HTTPS通信用のバーチャルホスト

      項目

      指定値

      [簡易設定]-[IPアドレス]

      サーバマシンのIPアドレスを指定します。

      [簡易設定]-[ポート番号]

      HTTPS通信で使用するポート番号を指定します。

      [詳細設定]-[SSL]-[SSLの使用]

      “使用する”を指定します。

      [詳細設定]-[SSL]-[SSL定義]

      ドロップダウンリストから、使用するSSL定義を選択します。

クライアント側の設定

ここでは、“Interstage証明書環境”を利用したSSLの設定方法について説明します。

クライアント側の設定は、以下の手順で実施します。

  1. 証明書環境の構築

    “Interstage Application Server セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage証明書環境の構築と利用”を参照し、証明書環境を構築します。

    サーバ側の設定で実施済みの場合は、本手順は不要です。

  2. 証明書の設定

    “Interstage Application Server Java EE運用ガイド”の“WebアプリケーションがSSLクライアントとなっての通信”参照してください。

    ポイント

    クライアント側の設定は、ISIからWebサービスを呼び出すときに必要です。