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Systemwalker Software Configuration Manager Express ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.2.2 管理サーバへのインストール前の作業

5.2.2.1 ServerView Resource Orchestratorの停止(ServerView Resource Orchestratorと連携時)

ServerView Resource Orchestratorが起動している場合、以下のコマンドを実行してServerView Resource Orchestratorを停止してください。

【Windows】

[ServerView Resource Orchestratorインストールディレクトリ]\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl stop

【Linux】

/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl stop

5.2.2.2 ターミナルサービスのインストールモードへの変更【Windows】

ターミナルサーバがインストールされている場合、以下のコマンドを実行してターミナルサービスをインストールモードに変更してください。

CHANGE USER /INSTALL

5.2.2.3 システムパラメーターのチューニング【Linux】

システムパラメーターをチューニングする必要があります。

パラメーターの種別による設定

パラメーターの「種別」により、以下のように設定してください。

詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。

システムパラメーターのチューニング値

チューニングが必要なシステムパラメーターとその値については、以下のシステムパラメーターのチューニング値を参照してください。

チューニング作業手順

以下の手順でチューニング作業を実施します。

  1. 以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。

    # /sbin/sysctl -a

    # /sbin/sysctl -a
    ・・・
      (省略)
    ・・・
    kernel.sem = 250 32000 32 128
    ・・・
    kernel.msgmnb = 65536
    kernel.msgmni = 16
    kernel.msgmax = 8192
    kernel.shmmni = 4096
    kernel.shmall = 2097152
    kernel.shmmax = 33554432
    ・・・
      (省略)
    ・・・
  2. システムパラメーターのチューニング値」を参照し、現在の設定値と比較し、パラメーターごとに最大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出します。

  3. 以下の定義ファイルをの例のように編集します。項目が存在しない場合は、追加してください。

    • Red Hat Enterprise Linux 6の場合

      /etc/sysctl.conf
    • Red Hat Enterprise Linux 7の場合

      /etc/sysctl.d/99-sysctl.conf

    kernel.sem = 512 47933 50 2399
    kernel.msgmnb = 114432
    kernel.msgmni = 1082
    kernel.msgmax = 16384
    kernel.shmmax = 2684354560
    kernel.shmall = 16777216
    kernel.shmmni = 4209
  4. /etc/sysctl.confへ編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。

    • Red Hat Enterprise Linux 6の場合

      # /bin/cat /etc/sysctl.conf
    • Red Hat Enterprise Linux 7の場合

      # /bin/cat /etc/sysctl.d/99-sysctl.conf
  5. 4.の設定を有効にするために、次のどちらかの方法を実行します。

    • システムをリブートして設定を反映

      # /sbin/shutdown -r now
    • /sbin/sysctl -p を使用して設定を反映

      • Red Hat Enterprise Linux 6の場合

        # /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf (注)
      • Red Hat Enterprise Linux 7の場合

        # /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.d/99-sysctl.conf (注)

      注) このコマンドを使用した場合は、リブートの必要がありません。

  6. 設定したシステムパラメーターが反映されていることを、以下のコマンドの出力で確認します。

    # /sbin/sysctl -a

    # /sbin/sysctl -a 
    ・・・
      (省略)
    kernel.sem = 512 47933 50 2399
    ・・・
    kernel.msgmnb = 114432
    kernel.msgmni = 1082
    kernel.msgmax = 16384
    kernel.shmmax = 2684354560
    kernel.shmall = 16777216
    kernel.shmmni = 4209
    ・・・
      (省略)
    ・・・

5.2.2.4 syslogの設定【Linux】

本製品では、syslogにログを出力します。syslogにログを出力するために、以下の設定を確認し、必要に応じて設定してください。

rsyslog.confの設定

OSのデフォルト設定を推奨します。

Systemwalker Software Configuration Managerは、local0(facility)でログ出力します。以下は必須設定となります。すでにrsyslog.confを修正していて、以下の設定が不足している場合は、rsyslog.confに以下の設定を追加してください。

rsyslog.confの記述方法については、rsyslog.confのマニュアルを参照してください。

syslogのリモート受信有効にする

Systemwalker Software Configuration Managerから管理サーバのsyslogにログを出力するために、リモート受信を有効にする必要があります。

本設定では、OS起動時にsyslogがリモート受信で自動起動するように設定します。

以下のファイルを修正してください。

rsyslogdの再起動

「rsyslog.confの設定」または「syslogのリモート受信を有効にする」で、設定を修正した場合、設定内容を反映するために、rsyslogdを再起動してください。

rsyslogdについては、rsyslogdのマニュアルを参照してください。

5.2.2.5 SELinuxの一時無効化【Linux】

Red Hat Enterprise Linux 7の場合のみ、一時的にSELinuxを無効化してください。

以下のコマンドで現在のSELinuxの設定を確認してください。

getenforce

設定が”Enforcing”(有効)だった場合は、以下のコマンドでSELinuxを無効化してください。

setenforce 0