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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

E.1 ListServer

ListServerについて説明します。

リスト管理サーバの動作環境を運用に合わせて変更する場合は、ListServer.propertiesファイルを編集します。


ListServer.propertiesファイルは、以下の場所に格納されています。

Windows版の場合

  「List Worksのインストール先フォルダ\Property」配下

Solaris版の場合

  「/opt/FJSVlw-sv/property」配下

リスト管理サーバのインストール先を変更している場合は、下線部を実際のインストール先に置き換えてください。

注意

ListServer.propertiesファイルを編集する時は、以下の注意が必要です。

  • 定義名に指定範囲外の値を指定した場合は、List Worksサービスの起動がエラーになります。

  • 1行1項目で指定してください。

  • 定義名の値の後に、続けて全角の空白文字や半角の空白文字を入力しないで改行してください。

  • コメントを記述する場合は、行頭に「#」を記述してください。

  • 行は削除しないでください。また、定義名を変更しないように注意してください。

  • 追加した行の最後は、必ず改行してください。

  • Windows版ではシフトJISコード、Solaris版ではEUCコードで記述してください。

  • 編集した項目を有効にするには、List Worksサービスを再起動してください。

また、古いバージョンレベルの環境設定を引き続き有効にしたい場合は、退避した古いバージョンレベルのプロパティファイルをもとに、インストールされたListServer.propertiesファイルを再編集してください。


ListServerに定義する定義名を以下に示します。

定義名

説明

省略値

system.client.loginmode

(Windows版のみ)

List Worksクライアントからリスト管理サーバにログインしたときに、必要な保管フォルダの情報のみを取得するかどうかを指定します。

true : 必要な保管フォルダの情報を取得する
false: すべての保管フォルダの情報を取得する

「true:必要な保管フォルダの情報を取得する」を指定することで、以下の利点があります。

  • リスト管理サーバへの接続時の性能が向上します。

  • リストナビの【表示】メニュー-【最新の情報に更新】をクリックすることで、再度ログインをしないで、選択した保管フォルダ配下の保管フォルダを最新の情報に更新できます。

なお、すべてのList WorksクライアントおよびWebゲートウェイサーバが、V10.3.0以降の場合のみ指定できます。

注意

「true:必要な保管フォルダの情報を取得する」を指定した場合は、V10.2.0以前のList Worksクライアントから接続すると、エラーとなります。また、V10.2.0以前のWebゲートウェイサーバからも接続できません。

false

system.rmiserver.port

管理者ツールとの接続用ポート番号を指定します。

注意

  • リスト管理サーバと管理者ツール間の通信用ポート番号が、他の製品のポート番号と重なった場合など、ポート番号の変更を必要とする場合は、リスト管理サーバ用と管理者ツール用のプロパティファイルのポート番号を変更します。

  • 両方のプロパティファイルのポート番号を同じポート番号に変更する必要があります。

  • ポート番号を変更する場合、ポート番号は、以下の範囲で未使用の値を指定してください。

    • Windows版の場合

      • Windows Server 2003の場合:5001~49151

      • Windows Server 2012、Windows Server 2008の場合:1024~49151

    • Solaris版の場合:1024~32767

63099

system.list.trusties.reload

Webクライアントからの帳票一覧時に、帳票ごとのアクセス権を取得するかどうかを指定します。

  true:取得する
  false:取得しない

注意

  • 本設定はWebクライアントからの操作にのみ有効です。帳票一覧をクライアントに返却する際の帳票ごとのアクセス権を取得しないことにより、保管データベースへのアクセスが減少し、高負荷時のWebクライアントの参照性能が向上します。

  • 帳票ごとのアクセス権を設定する運用を行っている場合は、「取得しない」を指定しないでください。「取得しない」を指定すると、リスト管理サーバの環境設定で「帳票一覧への表示」アクセス権を有効にしていない場合、以下の操作性の違いが発生します。


    a)帳票ごとのアクセス権を取得する場合

    • 帳票に対して「帳票の表示」権限が許可されていない場合、帳票名がクリックできない状態で一覧に表示されます。

    • 帳票に対して「帳票のローカル印刷」権限が許可されていない場合、印刷用のアイコンが表示されません。

    • 帳票に対して「PDF 表示/保存」権限が許可されていない場合、PDF表示用のアイコンが表示されません。


    b)帳票ごとのアクセス権を取得しない場合

    • 帳票に対して「帳票の表示」権限が許可されていない場合、帳票名がクリックできる状態で一覧に表示されますが、表示しようとするとエラーになり、帳票を表示できません。

    • 帳票に対して「帳票のローカル印刷」権限が許可されていない場合、印刷用のアイコンが表示されますが、印刷しようとするとエラーになり、帳票を印刷できません。

    • 帳票に対して「PDF 表示/保存」権限が許可されていない場合、PDF表示用のアイコンが表示されますが、PDFを表示しようとするとエラーになり、PDFを表示できません。

true

system.search.limit

Webクライアントからの帳票検索を中断する時間を秒で設定します。

「10」から「3600」の数値で指定します。

600

system.search.hitlimit

Webクライアントからの帳票検索を中断する件数を設定します。

「1」から「10000」の数値で指定します。

1000

system.socket.gethostname.mode

クライアントホスト名の取得方法を設定します。

  0:DNS逆引きを行う
  1:DNS逆引きを行わない

注意

  • DNS逆引きに時間がかかる場合、「1:DNS逆引きを行わない」を設定することで、ログインと帳票の表示に要する時間を改善できます。

  • DNS逆引きを行わない設定にすると、操作ログ(サーバ接続、サーバ切断)のクライアントホスト名に出力される内容がコンピュータ名(NetBIOS名)に変わります。操作ログを監視するアプリケーションなどに影響がないか確認してください。List Works V9.0.1以前のクライアントの場合、クライアントのコンピュータ名(NetBIOS名)の先頭の8バイトのみが有効になります。

0

db.connect.session.retry

保管データベースのアクセス中に、コネクションが切断された場合、再接続するかどうかを設定します。

  true:再接続する
  false:再接続しない

注意

  • Oracle RACに接続する場合は、「true:再接続する」を設定してください。

  • 「false:再接続しない」を設定した場合、保管データベースのアクセス中に、コネクションが切断されたとき、List Worksサービスが停止します。

false

system.delete.start

削除スレッドの起動を開始する時刻を設定します。0時0分から23時59分の範囲で「HH:MM」の形式で設定します。削除スレッドを1日1回、設定された時刻に動作させる運用を行う場合に設定します。動作する最大時間は、「system.delete.timeout」で指定した値になります。

例) 3時0分に削除スレッドを起動する
      system.delete.start=03:00

注意

  • 削除スレッド起動時には、List Worksサービスが起動している必要があります。

  • 「削除スレッドの動作間隔(system.delete.period)」と同時に設定できません。設定した場合、List Worksサービスの起動がエラーになります。

なし

system.delete.period

削除スレッドが起動する間隔を、1分(60秒)から1時間(3600秒)で設定します。削除スレッドを一定間隔で動作させる運用を行う場合に設定します。動作する最大時間は、「system.delete.timeout」で指定した値になります。

例) 削除スレッドを10分(600秒)間隔で起動する
      system.delete.period=600

注意

  • 削除スレッド起動時には、List Worksサービスが起動している必要があります。

  • 「削除スレッドの開始時刻(system.delete.start)」と同時に設定できません。設定した場合、List Worksサービスの起動がエラーになります。

  • 省略した場合は本設定の初期値(300秒)が有効になります。

300

system.delete.timeout

削除スレッド1回が動作する最大の時間を設定します。

0を設定した場合、削除スレッドは動作しません。

「削除スレッドの開始時刻(system.delete.start)」を設定した場合、1秒から24時間(86400秒)の間で設定します。

「削除スレッドの動作間隔(system.delete.period)」を設定した場合、1秒から「削除スレッドの動作間隔(system.delete.period)」の間で設定します。

例) 削除スレッドを1分(60秒)動作させる
      system.delete.timeout=60
例) 削除スレッドを動作させない
      system.delete.timeout=0

注意

  • 設定した時間内で帳票の物理ファイルの削除が完了すれば、削除スレッドは終了します。削除が完了しなければ、次回の削除スレッドで削除されます。

  • 削除スレッド1回あたりの動作時間が短いと、削除に時間がかかる場合があるため、短時間の設定は避けてください。

  • 保管フォルダの共有運用時、サーバ1台で削除スレッドが動作していれば問題ありません。しかし、サーバの停止時を考慮して、2台で動作させてください。また、3台以上での動作は推奨しません。

30

system.filing.connect.ipaddress

ファイリングサーバがリスト管理サーバに接続するためのIPアドレスを、IPv4アドレスで指定します。

例)IPアドレスに「111.222.333.444」を設定する場合
    system.filing.connect.ipaddress=111.222.333.444

リスト管理サーバの最も優先度が高いIPアドレス

sqlcache.maxheap
(Solaris版のみ)

保管フォルダ情報キャッシュで使用するJavaヒープの最大割合(%)を0~50で指定します。
0を指定した場合、保管フォルダ情報のキャッシュは動作しません。

保管フォルダ情報キャッシュを使用すると、保管データベースへのアクセスが削減され、システム全体のレスポンスが改善されます。

例)Javaヒープを最大10%使用する場合
sqlcache.maxheap=10

注意

保管フォルダ情報キャッシュを使用する場合は、業務中に保管フォルダの構成変更を行わないでください。
保管フォルダの構成変更を行うと、キャッシュ更新のために保管データベースへのアクセスが行われ、一時的にシステム全体のレスポンスが劣化する可能性があります。

0

system.usercreatedlib.version

ユーザ作成ライブラリによる認証をする場合に使用する、ユーザ作成ライブラリのバージョンを指定します。

List Works V10.1以前で作成した出口ルーチンをそのまま使用する場合には、「1」を指定してください。

  1:List Works V10.1以前で作成したライブラリ
  2:List Works V10.2以降で作成したライブラリ

2

check.localhost.loopback.address

List Worksサービスの起動時にList WorksサーバのIPアドレスがループバックアドレス(「127.0.0.1」または「::1」)の場合に、List Worksサービスの起動をエラーとするかどうかを設定します。

  true:エラーにする
  false:エラーにしない

List Worksサーバをネットワークに接続しない状態で運用する場合には、「false」を設定してください。

true