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Interstage List Works V10.3.1 環境構築手引書
FUJITSU Software

7.4.3 移行手順

部分的な移行では、旧バージョンのList Worksサーバの作業と本バージョンのList Worksサーバの作業があります。

旧バージョンのList Worksサーバを移行元サーバ(旧バージョン)として説明します。本バージョンのList Worksサーバを移行先サーバとして説明します。

以下の順に作業を実施します。

(1) 移行元サーバ(旧バージョン)の作業

(2) 移行先サーバの作業

注意

オーバレイ資源は、移行元サーバ(旧バージョン)と移行先サーバのどちらか一方の環境が有効になります。このため、オーバレイが表示されない、異なるオーバレイが設定されるといった状態になる場合があります。それを防ぐために、移行期間中は、オーバレイの変更を実施しないように運用上の考慮をしてください。


(1) 移行元サーバ(旧バージョン)の作業手順

移行元サーバ(旧バージョン)から移行対象の保管フォルダ、帳票、関連する資源を取得します。

移行元サーバから資源を取得するためにF5CWTRFL.EXE(移行資源取得コマンド)を使用します。

注1:2回目以降は、実施不要です。


手順1:F5CWTRFL.EXEのインストール(初回のみ)

F5CWTRFL.EXEは、移行資源を取得するコマンドです。F5CWTRFL.EXEをインストールします。

F5CWTRFL.EXEのインストール手順については、“ソフトウェア説明書(移行資源取得コマンド F5CWTRFL.EXE 編)”を参照してください。

手順2List Worksサービスの停止

【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを停止します。


手順3:F5CWTRFL.EXEの実行

F5CWTRFL.EXEは、移行資源を取得するコマンドです。F5CWTRFL.EXEを実行します。

F5CWTRFL.EXEの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

手順4List Worksサービスの起動

【スタート】メニューの【管理ツール】-【サービス】からサービスマネージャを起動し、List Worksサービスを起動します。


(2) 移行先サーバの作業手順

移行元サーバ(旧バージョン)で取得した移行資源を、移行先サーバに登録します。

注1:2回目以降は、実施不要です。
注2:必要に応じて実施します。


手順1:List Worksの環境設定(初回のみ)

保管データベースの環境設定やリスト管理サーバの環境設定を実施します。2回目以降は実施する必要はありません。

リスト管理サーバの環境設定では、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【データベース】タブの設定と接続確認は必ず行ってください。

リスト管理サーバの環境設定の実施後は、List Worksサーバ、または、List Worksサービスを再起動します。

移行元でWeb連携機能を使用していた場合は、再度、Web連携の環境設定を実施します。Web連携の画面やプロパティをカスタマイズしていた場合は、移行元のJSPファイルや環境設定ファイルをもとに、ファイルを編集します。


手順2:資源の退避(任意)

運用中のList Worksにおけるフォルダ配下の帳票、印刷資源、保管データベースの退避を実施します。

既に退避を実施している場合、または、運用前で帳票などの資源がない場合は実施する必要はありません。


手順3:移行資源の転送

(1) 移行元サーバ(旧バージョン)の作業手順”の“手順3:F5CWTRFL.EXEの実行”で取得された移行資源を、移行先サーバの任意の場所に転送します。

移行資源は、フォルダ構成で出力されています。エクスプローラなどを使用して、フォルダごと転送してください。


手順4:オーバレイ資源の転送(任意)

以下の状態の場合は、オーバレイの各資源を移行元サーバ(旧バージョン)から移行先サーバに転送します。エクスプローラなどを使用して、フォルダごと転送してください。

  • 運用前でオーバレイの各資源がない場合

  • 移行元サーバ(旧バージョン)のオーバレイ、帳票項目、オーバレイ履歴管理を有効にしたい場合

オーバレイの各資源の転送元と転送先を、以下に示します。

対象の資源

転送元
(移行元サーバ(旧バージョン))

転送先
(移行先サーバ)

オーバレイ/帳票項目

リストナビから【リスト管理サーバオプション】を選択し、【作業ファイル】タブの「オーバレイ」に示されるフォルダ配下すべて

【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【資源】タブで指定した「オーバレイ」のフォルダ配下


手順5:仕分け定義体の転送、適用(任意)

以下の状態の場合は、仕分け定義ファイルを移行元サーバ(旧バージョン)から移行先サーバに転送し、適用します。

  • 運用前で仕分け定義ファイルを適用していない場合

  • 移行元サーバ(旧バージョン)で仕分け定義を変更し、その定義を移行先サーバで有効にしたい場合

エクスプローラなどを使用して、フォルダごと転送してください。

転送されてきた仕分け定義ファイルを、コマンドを使用して一括適用します。

仕分け定義ファイルの一括適用の詳細については、“7.5.7 仕分け定義体の適用(EEのみ)”参照してください。

手順6:F5CWKSPL.EXEコマンドの実行

F5CWKSPL.EXEコマンドは、List Works帳票を登録するコマンドです。

F5CWKSPL.EXEコマンドのパラメタに、“手順3:移行資源の転送”で転送されてきた移行資源をList Works帳票の格納フォルダとして指定して実行します。

F5CWKSPL.EXEの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

手順7:アクセス権の設定(任意)

登録された保管フォルダ、帳票のアクセス権を、管理者ツールで変更します。

登録時のアクセス権から変更しない場合は、実施する必要はありません。

注意

  • 登録される保管フォルダのアクセス権は、保管フォルダ作成時の初期値が設定されます。

    保管フォルダ作成時の初期値については、“2.6.2 保管フォルダの作成”参照してください。
  • 登録される帳票のアクセス権は、Everyoneにすべてのアクセス権が設定されます。このため、登録先の保管フォルダのアクセス権に従います。