アプリケーションサーバで出力した印刷データをList Worksで運用するためには、電子保存装置を設定して、アプリケーションの出力先を電子保存装置に変更する必要があります。
アプリケーションサーバがWindows/Solarisシステムの場合は、電子保存装置としてデータ転送コネクタを設定します。
なお、Windowsサーバ(x86) /Solaris 9/Solaris 10で、旧バージョンからのシステムでList Works仮想プリンタを使用している場合は、List Works仮想プリンタを使用できます。
アプリケーションサーバがLinuxの場合は、List Works仮想プリンタを設定します。
注意
アプリケーションサーバがIPv6環境の場合は、List Works仮想プリンタは使用できません。
Solarisシステム上で使用するList Works仮想プリンタの設定については、"D.3 List Works仮想プリンタの設定"を参照してください。 |
電子保存装置またはList Works仮想プリンタの設定は、アプリケーションサーバで実施します。アプリケーションサーバのOSによって作業が異なります。以下の“注意”を確認の上、設定してください。
なお、印刷データが使用する印刷資源は、印刷データと一緒に転送され、List Worksサーバの印刷資源フォルダに登録されます。
印刷資源および印刷データの準備については、“運用手引書”を参照してください。 |
注意
Windows/Solarisシステムの場合、データ転送コネクタまたはList Works仮想プリンタの設定で指定するホスト名は、IPアドレスとの対応がhostsファイルに定義されている必要があります。
(1) Windowsシステムの場合(データ転送コネクタの設定)
データ転送コネクタを、Windowsのアプリケーションを実行するサーバに作成します。最大65535個まで作成できます。【データ転送コネクタ一覧】ダイアログボックスから設定します。その際、リストナビで作成した受信フォルダを指定します。
アプリケーションサーバのOSがWindowsサーバ(x64)の場合は、必ずデータ転送コネクタを設定します。
F5CWVPRT.EXEコマンドを利用してデータ転送コネクタを設定することもできます。
データ転送コネクタの設定、および【データ転送コネクタ一覧】ダイアログボックスについては、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 F5CWVPRT.EXEコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
注意
マルチプロセス運用の場合は、【データ転送コネクタ一覧】ダイアログボックス、またはF5CWVPRT.EXEコマンドで設定するポート番号に、データ転送コネクタが接続するプロセスのポート番号を設定してください。
(2) Windowsシステムの場合(List Works仮想プリンタの設定)
List Works仮想プリンタは、Windowsシステム(x86)上での、旧バージョンからの互換用です。推奨はデータ転送コネクタです。List Works仮想プリンタを使用する場合は、以下の手順で作成します。
Windowsのアプリケーションを実行するサーバで電子保存装置の切り替えを行います。【電子保存装置設定】ダイアログボックスから切り替えます。
List Works仮想プリンタを作成します。プリンタポートの追加で作成します。その際、リストナビで作成した受信フォルダを指定します。
電子保存装置の切り替え方法、【電子保存装置設定】ダイアログボックス、およびList Works仮想プリンタの設定の詳細については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
List Works仮想プリンタを削除する場合には、プリンタポートの削除で削除します。
注意
プリンタの追加ウィザードで、テストページの印刷はできません。テストページを印刷した場合はエラーとなり、受信フォルダへは登録されません。
受信フォルダを複数使用する場合は、対応したポートを作成する必要があります。
同一ポートに対して、複数のList Works仮想プリンタを作成することは可能ですが、それらのList Works仮想プリンタに対する受信フォルダは同一となります。
ポートを削除するには、プリンタを削除したあとに、Windowsサーバのプリンタフォルダで、【ファイル】メニューの【サーバのプロパティ】から削除してください。
List Works仮想プリンタを、通常使うプリンタに設定しないでください。
List Worksをアンインストールしてもプリンタは削除されません。プリンタの削除は手動で行ってください。
(3) Solarisシステムの場合(データ転送コネクタの設定)
データ転送コネクタを、Solarisのアプリケーションを実行するサーバに作成します。最大65535個まで作成できます。lvprtadmコマンドで設定します。その際、リストナビで作成した受信フォルダを指定します。
アプリケーションサーバのOSがSolaris 11の場合は、必ずデータ転送コネクタを設定します。
lvprtadmコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
注意
マルチプロセス運用の場合は、lvprtadmコマンドで設定するポート番号に、データ転送コネクタが接続するプロセスのポート番号を設定してください。
(4) Linuxシステムの場合(List Works仮想プリンタの設定)
List Works仮想プリンタは、Linux上のList Creator帳票をList Worksに登録するために必要です。
List Works仮想プリンタを、Linuxのアプリケーションを実行するサーバに作成します。Linuxシステムのlpadminコマンドで作成します。lpadminコマンドは、「/usr/sbin」ディレクトリに格納されています。
lpadminコマンドの使用方法をList Works仮想プリンタを作成/削除する場合に分けて説明します。
lpadminコマンドの詳細については、“Linuxシステムのマニュアル”を参照してください。 |
List Works仮想プリンタを作成する場合の使用方法を説明します。
lpadmin -p printer
-v lpd://host/printer
作成するList Works仮想プリンタ名をprinterに14文字以内の半角英数字で指定します。List Works仮想プリンタ名には、リストナビで作成した受信フォルダ名を指定します。
リスト管理サーバのホスト名(注)をhostに8文字以内の半角英数字で指定します。printerには-pで指定したList Works仮想プリンタ名と同じ名前を指定します。「lpd://ホスト名/List Works仮想プリンタ名」の形式で指定します。
注:IPv4アドレスに対応づけられたホスト名を指定してください。
注意
-pオプションは-vオプションより前に指定してください。
List Works仮想プリンタを以下の内容で作成する場合の使用例を示します。
情報名 | 設定値 |
---|---|
リストナビで作成した受信フォルダ名 | lwprt |
リスト管理サーバのホスト名 | lwserver |
#/usr/sbin/lpadmin -p lwprt -v lpd://lwserver/lwprt