オーバレイの登録方法は、運用形態や使用するオペレーティングシステムによって異なります。オーバレイをリスト管理サーバに登録するには、以下の方法があります。
FNA通信形態を利用した分散印刷運用<Windows版のみ>
TCP/IP通信形態を利用した分散印刷運用
ファイル転送運用
運用形態の違いに関わらず行うことができます。
複数の帳票で同じオーバレイを使用している場合は、オーバレイを1つだけ転送します。オーバレイを帳票の数だけ転送する必要はありません。
注意
オーバレイは、以下のファイル名で印刷資源の格納場所に格納する必要があります。
印刷資源の格納場所は、運用形態によって異なります。格納場所は各登録手順を参照してください。
Windows版の場合
ファイル名は、Charset Managerを使用して印刷資源を管理するかどうかで異なります。
管理する場合 :半角英数字で4文字以下のオーバレイ名(拡張子あり/なし)
管理しない場合:半角文字4文字以下のオーバレイ名(拡張子なし)
Solaris版の場合
半角文字4文字以下のオーバレイ名(拡張子なし、英字は大文字で指定してください。)
JEF/AP形式のオーバレイ(KOL1)を使用している場合、オーバレイをページごとに使用するなど、帳票データによって、メモリ不足が発生することがあります。この場合、ベクトルオーバレイ(KOL5)を使用してください。
参考
ドットオーバレイのオーバレイ制御文をそのまま使用して、ADJUSTでオプションを変更し、再コンパイルするだけでベクトルオーバレイを作成することができます。
オーバレイの登録の優先順位 <Windows版のみ>
印刷資源のそれぞれの格納場所に、同じ名前のオーバレイが格納されている場合、以下の優先順位で登録されます。
なお、印刷資源の格納場所とは、【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの印刷資源の「格納場所」で指定した印刷資源の格納場所を示します。
HOST PRINTの資源配下のドットオーバレイ(KOL1)
ドットオーバレイ(KOL1)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL5)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL6)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL5)用の格納場所
ドットオーバレイ(KOL1)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL6)用の格納場所
ドットオーバレイ(KOL1)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL5)用の格納場所
ベクトルオーバレイ(KOL6)用の格納場所
オーバレイの表示時の優先順位
帳票を表示する際、ドットオーバレイとベクトルオーバレイのどちらも存在した場合は、ベクトルオーバレイが優先して表示されます。
(1) 富士通ホストから転送して登録 <Windows版の場合>
オーバレイの登録の概要を以下に示し、説明します。
オーバレイを富士通ホストから転送するには、PLOP/Xを使用します。
オーバレイの登録には、ホスト連携プレミアムのHOST PRINTを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
PLOP/Xを使用して、イメージライブラリに登録されているオーバレイをList Worksサーバに転送します。
転送されてきたオーバレイを、ホスト連携プレミアムのHOST PRINTを使用して、以下のインストール先フォルダに格納します。
ドットオーバレイ:HOST PRINTのオーバレイツールで指定したオーバレイ格納先
参考
HOST PRINTのオーバレイツールで指定したオーバレイ格納先に格納された時点で、自動的にList Worksで使用することが可能となります。印刷資源の登録前に、格納場所をリスト管理サーバで設定する必要はありません。
オーバレイを富士通ホストから転送するには、以下の組合せがあります。
ADJUST、WSMGRを使用する場合
DRMSとSystemwalker Centric Manager、またはDRMSとSystemwalker Software Deliveryを使用する場合
オーバレイの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
TCP/IPを利用した通信形態の場合は、印刷データの形式により、印刷データと一緒にオーバレイを転送することができません。よって「TERMOVERLAY(NO)」を指定することはできません。オーバレイの登録には、「TERMOVERLAY(YES)」を指定してオーバレイの事前登録で登録してください。
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのオーバレイフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、オーバレイを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
WSMGRを使用して、転送ファイルをList Worksサーバに転送します。
転送されてきたオーバレイを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのオーバレイフォルダに登録します。
ドットオーバレイ :管理ディレクトリ\res_agent\KOL1
ベクトルオーバレイ:管理ディレクトリ\res_agent\KOL5
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのオーバレイフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
DRMSを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、オーバレイをList Worksサーバに転送します。
Systemwalker Centric Manager、またはSystemwalker Software Deliveryを使用して、転送されてきたオーバレイをCharset Managerに転送します。
転送されてきたオーバレイを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのオーバレイフォルダに登録します。
ドットオーバレイ :管理ディレクトリ\res_agent\KOL1
ベクトルオーバレイ:管理ディレクトリ\res_agent\KOL5
オーバレイを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。
オーバレイの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
印刷資源の格納場所(Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリのオーバレイフォルダ)を、リスト管理サーバに設定します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、オーバレイを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、List Worksサーバにバイナリモードで転送します。
転送されてきたオーバレイを、Charset Managerの印刷資源管理を使用して、以下の管理ディレクトリのオーバレイフォルダに登録します。
ドットオーバレイ :管理ディレクトリ\res_agent\KOL1
ベクトルオーバレイ:管理ディレクトリ\res_agent\KOL5
(2) 富士通ホストから転送して登録 <Solaris版の場合>
オーバレイの登録の概要を以下に示し、説明します。
注意
OPR用オーバレイの場合は、ハード原点の位置がNLPやCLPと異なるため、90度回転する場合があります。OPR用オーバレイを使用している場合は、あらかじめ、CLP用オーバレイに作成し直す必要があります。ADJUSTで、オーバレイ制御文を再コンパイルしてください。
オーバレイを富士通ホストから転送するには、DRMSを使用します。
オーバレイの登録には、Systemwalker Software Deliveryを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
DRMSで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
DRMSを使用して、List Worksサーバに転送します。
List Worksサーバに転送したデータを、Systemwalker Software Deliveryのdrmsapyコマンドを使用して、指定ディレクトリに格納します。
オーバレイを富士通ホストから転送するには、ADJUST、ファイル転送アプリケーションを使用します。
オーバレイの登録には、Charset Managerを使用します。
各ソフトウェアの詳細については、各ソフトウェアのマニュアルを参照してください。 |
以下の手順で転送および登録をします。
ファイル転送アプリケーションで転送する印刷資源の格納先ディレクトリを、List Worksのサーバ動作環境ファイルに設定して、lvsetenvコマンドで登録します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 lvsetenvコマンドについては、“コマンドリファレンス”を参照してください。 |
ADJUSTのJODFRTRNユーティリティを使用して、富士通ホスト上のイメージライブラリから、オーバレイを転送形式に変換して、転送ファイルに格納します。
ファイル転送アプリケーションを使用して、List Worksサーバにバイナリモードで転送します。
転送されてきたオーバレイは、リスト管理サーバに登録したオーバレイの格納ディレクトリに格納します。
オーバレイを作成して登録する方法を説明します。この場合のオーバレイは、ベクトルオーバレイを作成します。なお、運用形態に関わらず行うことができます。
FORMのFORMツールを使用して、ベクトルオーバレイ(KOL5、KOL6)を作成することができます。この場合、FORMオーバレイオプションが必要となります。
なお、FORMツールでオーバレイを作成した場合は、以下の機能は利用できません。
グループオーバレイ(FORMのオーバレイパターングループ)
グループオーバレイ(FORMのオーバレイパターングループ)
オーバレイの世代管理
FORMツールについての詳細は、“FORMのマニュアル”を参照してください。 |
注意
Windows版でKOL6を作成して利用する場合、Charset Managerと連携して、ダイナミックロードで印刷資源を管理することはできません。
FORMのFORMツールでオーバレイを作成する場合、使用するコード変換を指定します。List Worksに登録する場合は、Charset Managerの標準コード変換(ICONV)を使用してください。
FORMツールについての詳細は、“FORMのマニュアル”を参照してください。 |
FORM のPowerFORM ツールでベクトルオーバレイ(KOL5、KOL6)を作成します。
「半角英数字で4 文字以下のオーバレイ名」を条件としたファイル名で作成します。
Charset Manager の印刷資源管理および印刷資源適用で、作成したオーバレイをCharset Managerが管理する資源管理ディレクトリに適用します。
【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの印刷資源の「格納場所」に、Charset Managerが管理する資源管理ディレクトリを指定する必要があります。
FORM のPowerFORM ツールでベクトルオーバレイ(KOL5、KOL6)を作成します。
「半角で4 文字以下のオーバレイ名(拡張子なし)」を条件としたファイル名で作成します。
作成したオーバレイをリスト管理サーバの印刷資源の格納先に格納します。格納先は以下のとおりです。
【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの「格納場所」で指定した印刷資源の格納場所\KOL5フォルダまたはKOL6フォルダに格納します。
印刷資源の格納場所の設定については、“操作手引書 運用管理者編”を参照してください。 |
FORM のPowerFORM ツールでベクトルオーバレイ(KOL5)を作成します。
「半角で4 文字以下のオーバレイ名(拡張子なし)」を条件としたファイル名で作成します。
作成したオーバレイをリスト管理サーバの印刷資源の格納先に格納します。格納先は以下のとおりです。
リスト管理サーバのサーバ動作環境ファイルに指定したJEF/AP形式オーバレイの格納ディレクトリに格納します。
サーバ動作環境ファイルの設定については、“環境構築手引書”を参照してください。 |