各コード系間で持ち回りが可能な、JIS規格の文字以外の文字を外字といいます。List Worksの印刷資源の1つです。
外字には、以下の文字があります。
List Works帳票内の外字についてイメージ(ビットマップ)で登録する場合と、文字コードで登録する場合の2とおりの方法があります。
保管フォルダ名、保管フォルダの作成者名、帳票の管理情報(帳票の格納先、帳票名、帳票の作成者名、コメント、備考1~4)は文字コードのみの扱いとなります。
外字をビットマップで登録します。外字の表示・印刷はできますが、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などで使用することはできません。
外字のイメージ(ビットマップ)は、32×32ドットのサイズを使用します。
List Creator帳票で、Unicodeの0xE000~0xF8FFの領域にある外字を扱う場合は、64×64ドットのサイズも使用できます。外字は、32×32ドットよりも64×64ドットの方が、きれいに帳票を表示・印刷できます。
注意
64×64ドットの外字のイメージ(ビットマップ)を扱う場合
32×32ドットと64×64ドットの外字のイメージ(ビットマップ)を、混在して運用できません。混在した場合は、帳票登録時にエラーとなります。
外字を文字コードとして登録します。表示・印刷はもちろん、検索やほかのアプリケーションとの連携機能などでも標準登録文字と同様に使用することができます。
この場合、帳票を扱うクライアントで、外字を文字として登録する必要があります。
なお、登録可能な文字数は、1880文字までです。これを超える文字はイメージ(ビットマップ)で表示されます。
利用者定義文字、JEF拡張漢字を文字コードとして表示する場合は、List Worksクライアントに以下の製品が必要です。
JEF拡張漢字サポート
Charset Manager
注意
OS共通の注意事項
List Works帳票に外字を使用するためには、Charset Managerとの連携が必要です。
詳細は“第5章 印刷資源の準備”および“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
保管フォルダ名、保管フォルダの作成者名、帳票の管理情報(帳票の格納先、帳票名、帳票の作成者名、コメント、備考1~4)は、利用者定義文字は使用できません。ベンダ固有文字についても、JEF拡張漢字など使用できないベンダ固有文字がありますので、JISの第一水準、JISの第二水準(旧字体のぞく)の文字を使用することを奨励します。
上記の情報は保管データベースに登録する情報であるため、文字コードの変換は、Charset Managerの標準コード変換のみではなく、データベース特有のコード変換も動作しております。このため、コード変換に失敗すると代替文字に置き換わったり、保管データベースへの登録エラーとなる場合があります。
詳細は“付録H 運用における文字の準備と制限事項”を参照してください。 |
List Works帳票の文字コードの変換は、Charset Managerの標準コード変換を使用しております。標準コード変換の外字の処理には、変換規則がありますので注意してください。
標準コード変換の外字の変換規則の詳細については、“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
印刷データがシフトJISである場合、外字をイメージで登録することはできません。文字コードとして登録されます。
アプリケーションサーバがWindows Server 2012またはWindows Server 2008の場合は、Charset Managerの外字ロードサービスを起動する必要があります。
外字ロードサービスの詳細は“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
Windows版の注意事項
Windowsでは、外字情報はユーザごとに保持され、ログオン時にメモリにロードされます。リモート印刷時にList Worksサーバがログオフ状態であると外字情報にアクセスできず、印刷データに外字情報が反映されません。
このため、リスト管理サーバにおいて、Windowsにログオンしていることを確認してから、登録、リモート印刷や帳票のPDF変換など、運用を実施してください。
リスト管理サーバがWindows Server 2012またはWindows Server 2008の場合は、Charset Managerの外字ロードサービスを起動する必要があります。
外字ロードサービスの詳細は“Charset Managerのマニュアル”を参照してください。 |
Windows標準システム外字として定義されているベンダ固有文字の中には、外字をイメージで登録することはできない文字があります。
Solaris版の注意事項
Solaris/Linux上のアプリケーションから登録する場合は、文字コードのみ運用できます。イメージ(ビットマップ)は、運用できません。
外字は、List Works帳票でイメージデータとして扱う場合と、文字コードとして扱う場合では、List Worksでの処理の結果に以下の違いがあります。
処理項目 | イメージデータとして外字を扱う場合 | 文字コードとして外字を扱う場合 |
---|---|---|
外字の表示 | ○ | ○ |
外字の印刷 | ○ | ○ |
外字の検索 | × | ○ |
外字のデータ変換 | ×(「〓」または、空白文字に置き換えられる) | ○ |
クリップボードにコピー | ×(「〓」または、空白文字に置き換えられる) | ○ |
○:可能
×:不可
なお、外字をイメージデータとして扱う場合は、List Works サーバだけに外字を移入します。外字を文字コードとして扱う場合は、List Works サーバ、および運用で使用するすべてのList Works クライアントに外字を移入します。また、外字を文字コードで扱う一方でWebクライアントではイメージデータで扱いたい場合は、List Works サーバだけに外字を移入します。