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Interstage Service Integrator V9.6.1 解説書
FUJITSU Software

2.2.2 サービス連携のための接続方式(Java EE実行環境)

Java EE実行環境のISIは、以下のサービス連携のための接続方式に対応しています。

ISIではSOAPなどの標準技術を使用したサービス連携の他に、MQやIII連携を使用したサービス連携が可能です。

次の図は標準技術を利用したサービス連携のイメージです。

図2.5 標準技術を利用したサービス連携

SOAP

SOAPのメッセージング機能は、SOAPアダプタを使用してSOAPメッセージの送受信を行う機能です。

サービス利用側アプリケーションからのメッセージをISIが受信する場合と、ISIからサービス提供側(Webサービス)を呼び出す場合に利用します。

SOAPのメッセージング機能(SOAPアダプタ)の主な特長は、以下のとおりです。

インバウンド
アウトバウンド

注意

以下は未サポートです。

  • SMIME形式(SOAP電子署名とは異なるMIME形式の電子署名)のSOAPメッセージ

  • Interstage Application Server以外のSOAPエンジン

  • 送達保証

  • 文字コードが“UTF-8”以外のSOAPメッセージ

以下に日本語は使用できません。

  • 接続先URL

  • Basic認証のユーザ名

  • Proxyを使用する場合のホスト名やユーザ名

ポイント

SOAPのメッセージング機能を利用した場合、SOAPメッセージ(ルート要素 soap:Envelope)全体が共通メッセージのペイロードに格納されます。
共通メッセージのペイロードに格納されたXMLデータを操作したい場合、SOAPメッセージを意識したXPathの指定が必要です。
例:/soap:Envelope/soap:Body/ResponseData/name/text()

また、SOAP Operation機能を使用して共通メッセージのペイロードに格納されているSOAPメッセージからSOAPボディ(soap:Body)の子要素(例:ResponseData)を取得することで、SOAPメッセージを意識せずにXMLデータの操作が可能になります。

CORBA

CORBAのメッセージング機能は、CORBAアダプタを使用してCORBAアプリケーションとのメッセージ送受信を行う機能です。

サービス利用側アプリケーション(CORBAクライアントアプリケーション)からのメッセージをISIが受信する場合と、ISIからCORBAで作成されたサービス提供側アプリケーション(CORBAサーバアプリケーション)を呼び出す場合に利用します。

CORBAのメッセージング機能(CORBAアダプタ)の主な特長は、以下のとおりです。

インバウンド
アウトバウンド

ポイント

  • 対応しているCORBA規約のバージョンは以下の通りです。

    • IIOP:1.0と1.2をサポートします

    • GIOP:1.1をサポートします。ただし、fragmentについては未対応です。

  • アウトバウンドのCORBAアダプタは、LOCATION_FORWARDに対応しています。

MQ(MQ連携)

MQ連携は、MQアダプタを利用してIBMのWebSphere MQ のMQシステムと連携するための機能です。

MQアダプタは、ISIサーバの運用環境に設置されたWebSphere MQのキューに対してメッセージを送受信します。

図2.6 MQ連携構成(Oneway方式)

MQ連携の主な特長は、以下のとおりです。

インバウンド
アウトバウンド

ポイント

  • MQ連携が可能なWebSphere MQのバージョンについては、“ISI Java EE導入ガイド”の“ソフトウェア環境”を参照してください。

ISIがインストール済みのサーバマシンにWebSphere MQをインストールする場合、WebSphere MQのインストール後にISIを再起動してください。

ISIの起動・停止は、“ISI Java EE運用ガイド”の“起動”および“停止”を参照してください。

III連携

IIIと連携し、IIIのデータ収集、データ配付機能を利用する機能です。IIIが持つ多彩なデータ収集、配付機能を利用することで、大量データを一括処理する業務(バッチ業務)と連携したシステムを容易に実現できます。

III連携の主な特長は、以下のとおりです。IIIの機能の詳細についてはIIIのマニュアルを参照してください。

インバウンド
アウトバウンド

ポイント

  • III連携を利用したシステムを運用する場合、ISIサーバとIIIサーバを同一マシンにインストールし、セットアップする必要があります。

  • III連携を利用する定義を作成するには、ISIクライアントとIIIクライアントを同一マシンにインストールする必要があります。

  • III連携が可能なIIIのバージョンについては、“ISI Java EE導入ガイド”の“ソフトウェア環境”を参照してください。

MQD

MQDのメッセージング機能は、MQDアダプタを使用して、ISIサーバの運用環境に設置されたMQDシステムのキューに対してメッセージを送受信します。

MQDのメッセージング機能(MQDアダプタ)の主な特長は、以下のとおりです。

インバウンド
アウトバウンド