ファイル名
任意 |
使用用途
Linuxパッチ管理対象のRPMパッケージを定義するファイルです。
swcfmg_patch_exportrpmpolicy(Linuxパッチ管理対象定義エクスポートコマンド)の出力ファイル
swcfmg_patch_importrpmpolicy(Linuxパッチ管理対象定義インポートコマンド)の入力ファイル
swcfmg_patch_importrpmpolicy(Linuxパッチ管理対象定義インポートコマンド)のオプションに指定して、定義を登録します。
格納場所
任意 |
ファイル形式
CSV形式
[#]<rpm-name>,<rpm-architecture>,<rpm-version>,<rpm-release> … |
パラメーター
以下を1つの定義とします。
項目にカンマ(,)またはダブルクォーテーション(")を含める場合は、その項目をダブルクォーテーション(")で囲ってください。
例)
"z,lib",x86_64,1.2.3,3
上記のパラメーターは、以下のように定義されます。
z,lib,x86_64,1.2.3,3
また、項目にダブルクォーテーション(")を含める場合は、ダブルクォーテーション(")を連続して2回記述します。ダブルクォーテーション(")を連続して2回記述することで、1つのダブルクォーテーション(")を表現します。
列)
"z""lib""",x86_64,1.2.3,3
上記のパラメーターは、以下のように定義されます。
z"lib",x86_64,1.2.3,3
上記以外の場合、項目をダブルクォーテーション(")で囲う必要はありません。空の項目にもダブルクォーテーション(")は不要です。ダブルクォーテーション(")が不要な項目に対して、ダブルクォーテーション(")で囲っても、その定義は有効になります。
カラム | 項目 | 意味 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
- | # | コメント行 | - | - |
1 | rpm-name | RPMパッケージ名 | 例)yum | 省略不可。 |
2 | rpm-architecture | RPMパッケージアーキテクチャー | 例)noarch | - |
3 | rpm-version | RPMパッケージバージョン | 例)3.2.22 | - |
4 | rpm-release | RPMパッケージリリース | 例)33.el5 | RPMパッケージバージョン(rpm-version)が設定されている場合に、有効です。 |
注意事項
変更された定義内容は、次回ディスカバリで反映されます。
同じRPMパッケージ名に対して複数の定義が設定された場合、以下の優先度に従い、優先度の高い定義が有効になります(有効範囲の広い組み合わせの優先度が高い)。
優先度 | カラムの組み合わせ |
---|---|
高 ↑ ↓ 低 | "rpm-name" |
"rpm-name"、"rpm-architecture" | |
"rpm-name"、"rpm-version" | |
"rpm-name"、"rpm-architecture"、"rpm-version" | |
"rpm-name"、"rpm-version"、"rpm-release" | |
"rpm-name"、"rpm-architecture"、"rpm-version"、"rpm-release" |
同じ優先度の組み合わせが定義された場合は、両方とも有効になります。
例)
zlib,i386,, zlib,x86_64,,
上記の場合、どちらの定義も有効になります。
本設定は、RPMパッケージの承認操作を行うものではありません。本設定は、Linuxパッチとして管理するRPMパッケージを設定するだけです。承認操作は、インフラ管理者がRPMパッケージをyumリポジトリサーバに登録することで行います。
使用例
RPMパッケージ名だけを定義する場合
zlib,,,
zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.i386 1.2.3-3、zlib.x86_64 1.2.3-25.el6、zlib.i686 1.2.3-25.el6、zlib.x86_64 1.2.4-2、zlib.i386 1.2.4-2などがパッチ管理の対象となります。
RPMパッケージ名とアーキテクチャーを定義する場合
zlib,x86_64,,
zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.x86_64 1.2.3-25.el6、zlib.x86_64 1.2.4-2などがパッチ管理の対象となります。
RPMパッケージ名とバージョンを定義する場合
zlib,,1.2.3,
zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.i386 1.2.3-3、zlib.x86_64 1.2.3-25.el6、zlib.i686 1.2.3-25.el6などがパッチ管理の対象となります。
RPMパッケージ名とアーキテクチャーとバージョンを定義する場合
zlib,x86_64,1.2.3,
zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.x86_64 1.2.3-25.el6などがパッチ管理の対象となります。
RPMパッケージ名とバージョンとリリースを定義する場合
zlib,,1.2.3,3
zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.i386 1.2.3-3などがパッチ管理の対象となります。
RPMパッケージ名とアーキテクチャーとバージョンとリリースを定義する場合(全部指定)
zlib,x86_64,1.2.3,3
zlib.x86_64 1.2.3-3だけがパッチ管理の対象となります。
同一RPMパッケージ名に対して、RPMパッケージ名だけの定義とRPMパッケージ名とアーキテクチャーの定義が混在した場合
zlib,,, zlib,x86_64,,
RPMパッケージ名だけの定義が有効になります。(zlib.x86_64 1.2.3-3、zlib.i386 1.2.3-3、zlib.x86_64 1.2.3-25.el6、zlib.i686 1.2.3-25.el6、zlib.x86_64 1.2.4-2、zlib.i386 1.2.4-2などがパッチ管理の対象)