2.2.13 パッチ管理ポリシー定義ファイル

ファイル名

patch_management_policy.xml

使用用途

Systemwalker Software Configuration Managerのパッチ管理で設定する以下の情報を記述します。

Windows OSパッチで管理する適用レベル
富士通ミドルウェアパッチで管理する適用レベル

Windows OSパッチ

WSUSで提供されている更新プログラムの種類を表す更新クラスに対して適用レベルを設定します。

適用レベルは、Systemwalker Software Configuration Managerによるパッチ管理上の重要度による分類であり、更新クラスごとに「必須」と「推奨」を指定します。

必須：インフラ管理者が全サーバに一律で必ず適用する必要があると決定したパッチ
推奨：インフラ管理者が適用を推奨するパッチで、テナント管理者またはテナント利用者が業務への影響を判断して適用を中止することができるパッチ

WSUSの更新クラスには以下の種類があり、デフォルトでの適用レベルは次の通りです。

更新クラス	適用レベル
セキュリティ問題の修正プログラム	必須
重要な更新	必須
Feature Packs	推奨
Service Packs	推奨
ツール	推奨
ドライバ	推奨
更新	推奨
修正プログラム集	推奨
定義更新プログラム	推奨

富士通ミドルウェアパッチ

UpdateSiteより取得した修正ファイルの重要度に対して適用レベルを設定します。

適用レベルは、Systemwalker Software Configuration Managerによるパッチ管理上の重要度による分類であり、修正ファイルの重要度ごとに「必須」と「推奨」を指定します。

必須：インフラ管理者が対象となるサーバに一律で必ず適用する必要があると決定したパッチ
推奨：インフラ管理者が適用を推奨するパッチで、テナント管理者またはテナント利用者が業務への影響を判断して適用を中止することができるパッチ

富士通ミドルウェアの修正ファイルには以下の種類があり、デフォルトでの適用レベルは次の通りです。

修正ファイルの重要度	適用レベル
重要	必須
セキュリティ	必須
推奨	推奨

格納場所

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\config

【Linux】

/etc/opt/FJSVcfmgm/config

ファイル形式

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<policies>
  <RepositoryServer>
    <WSUS>
      <SecurityUpdate>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </SecurityUpdate>
      <CriticalUpdate>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </CriticalUpdate>
      <FeaturePack>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </FeaturePack>
      <ServicePack>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </ServicePack>
      <Tool>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Tool>
      <Driver>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Driver>
      <Update>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Update>
      <UpdateRollup>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </UpdateRollup>
      <DefinitionUpdate>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </DefinitionUpdate>
    </WSUS>
  </RepositoryServer>
  <CFMGManager>
    <FJMW>
      <Security>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Security>
      <Important>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Important>
      <Recommended/>
        <entry key="applyLevel">[パッチ適用レベル]</entry>
      </Recommended>
    </FJMW>
  </CFMGManager>
</policies>

パラメーター

各タグとキーの内容は以下の通りです。

タグ		意味	値	備考
Policies		ポリシー情報です。	－	タグは必須です。
RepositoryServer		リポジトリサーバ情報です。	－	タグは必須です。
WSUS		WSUS情報です。	－	タグは必須です。
	SecurityUpdate	「セキュリティ問題の修正プログラム」の情報です。	－	タグは必須です。
	CriticalUpdate	「重要な更新」の情報です。	－	タグは必須です。
	ServicePack	「Service Packs」の情報です。	－	タグは必須です。
	FeaturePack	「Feature Packs」の情報です。	－	タグは必須です。
	Tool	「ツール」の情報です。	－	タグは必須です。
	Driver	「ドライバ」の情報です。	－	タグは必須です。
	Update	「更新」の情報です。	－	タグは必須です。
	UpdateRollup	「修正プログラム集」の情報です。	－	タグは必須です。
	DefinitionUpdate	「定義更新プログラム」の情報です。	－	タグは必須です。
CFMGManager		Systemwalker Software Configuration Manager管理サーバ情報です。	－	タグは必須です。
FJMW		富士通ミドルウェア情報です。	－	タグは必須です。
	Security	「セキュリティ」の情報です。	－	タグは必須です。
	Important	「重要」の情報です。	－	タグは必須です。
	Recommended	「Feature Packs」の情報です。	－	タグは必須です。

キー	意味	値	省略値	備考
applyLevel	パッチの適用レベルを指定します。	1：必須 2：推奨	2

キー

意味

値

省略値

備考

applyLevel

パッチの適用レベルを指定します。

1：必須

2：推奨

注意事項

ファイルの文字コードには、UTF-8を使用してください。
変更された定義内容は、Systemwalker Software Configuration Managerの次回起動時に反映されます。

使用例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<policies>
  <RepositoryServer>
    <WSUS>
      <SecurityUpdate>
        <entry key="applyLevel">1</entry>
      </SecurityUpdate>
      <CriticalUpdate>
        <entry key="applyLevel">1</entry>
      </CriticalUpdate>
      <FeaturePack>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </FeaturePack>
      <ServicePack>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </ServicePack>
      <Tool>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </Tool>
      <Driver>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </Driver>
      <Update>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </Update>
      <UpdateRollup>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </UpdateRollup>
      <DefinitionUpdate>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </DefinitionUpdate>
    </WSUS>
  </RepositoryServer>
  <CFMGManager/>
    <FJMW>
      <Security>
        <entry key="applyLevel">1</entry>
      </Security>
      <Important>
        <entry key="applyLevel">1</entry>
      </Important>
      <Recommended/>
        <entry key="applyLevel">2</entry>
      </Recommended>
    </FJMW>
  </CFMGManager>
</policies>