1.4.15 swcfmg_param_updateinfo（パラメーター情報更新コマンド）

機能説明

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバにインストールされたソフトウェアのパラメーター情報のディスカバリを行います。

記述形式

【Windows】

swcfmg_param_updateinfo.exe [ -serverid "サーバID",… | -ip “IPアドレス”,… | -lp “サーバグループ名”] [-o “出力ファイルパス”]

【Linux】

swcfmg_param_updateinfo [ -serverid "サーバID",… | -ip “IPアドレス”,… | -lp “サーバグループ名”] [-o “出力ファイルパス”]

オプション

-serverid "サーバID",… | -ip “IPアドレス”,… | -lp “サーバグループ名”

指定された管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。

本オプションを省略した場合、すべての管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。

以下のいずれかの方法で、管理対象サーバを指定してください。

サーバID指定
IPアドレス指定
サーバグループ名指定

[サーバID指定／IPアドレス指定]

IPアドレス指定では、以下の指定方法が選択できます。サーバID指定では、単一指定および複数指定が選択できます。

指定方法	記述式	例	備考
単一指定	IPアドレス	IPアドレスが10.10.10.10の管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 10.10.10.10
単一指定	サーバID	サーバIDが0I6M73PAH@Directの管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 0I6M73PAH@Direct
複数指定	IPアドレス,IPアドレス,…	IPアドレスが10.10.10.10と10.10.10.11と10.10.10.12の管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 10.10.10.10,10.10.10.11,10.10.10.12	カンマ(,)の前後に、半角スペースなどのIPアドレス以外の文字は、指定しないでください。パラメーター異常となります。
複数指定	サーバID,サーバID,…	サーバIDが0I6M73PAH@DirectとCUIYJJGBF@DirectとSAZYVGV5U@Directの管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 0I6M73PAH@Direct,CUIYJJGBF@Direct,SAZYVGV5U@Direct	カンマ(,)の前後に、半角スペースなどのサーバID以外の文字は、指定しないでください。パラメーター異常となります。
範囲指定	IPアドレス-IPアドレス（ハイフン(-)でIPアドレスの開始(from)と終了(to)をつなぐ）	10.10.10.10から10.10.10.15の管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 10.10.10.10-10.10.10.15	ハイフン(-)の前後に、半角スペースなどのIPアドレス以外の文字は、指定しないでください。パラメーター異常となります。開始のIPアドレス（from）より終了のIPアドレス(to)の方が、値が小さい場合、パラメーター異常となります。
組み合わせ	単一指定・複数指定・範囲指定の組み合わせ	10.10.10.10と10.10.11.10から10.10.11.15の管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。 10.10.10.10, 10.10.11.10-10.10.11.15

[サーバグループ名指定]: サーバグループ名を指定します。指定されたサーバグループに所属する管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリします。

-o “出力ファイルパス”

本オプションが指定された場合、標準出力を行わず、標準出力の内容を指定したファイルに出力します。

指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ追加出力します。

復帰値

復帰値	意味
0	正常終了しました。
10	パラメーター異常です。
100	Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。
101	同時実行できないコマンドが実行されています。
102	コマンド実行権限がありません。
200	セットアップされていません。
211	警告：一部サーバのパラメーター情報収集で警告があります。
212	警告：一部ソフトウェアのパラメーター情報収集で警告があります。
250	ディスカバリがすべて失敗しました。
255	システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限

【Windows】

Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。

【Linux】

システム管理者（スーパーユーザー）のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。

注意事項

パラメーター情報をディスカバリするには、以下の情報が必要です。事前に、登録操作／ディスカバリを行ってください。

情報	登録操作／ディスカバリ
Systemwalker Software Configuration Manager管理対象ソフトウェア情報	事前定義 Systemwalker Software Configuration Managerが、製品導入時に登録します。ユーザ定義ユーザが、swcfmg_software（ソフトウェア情報管理コマンド）により登録します。
Systemwalker Software Configuration Manager管理対象ソフトウェアのパラメーター収集情報	事前定義 Systemwalker Software Configuration Managerが、製品導入時に、登録します。ユーザ定義ユーザが、swcfmg_param_collectingdef（パラメーター収集定義の管理コマンド）により、パラメーター収集情報を登録します。パラメーター収集情報を登録後、ユーザが、swcfmg_param_defassoc（ソフトウェアとパラメーター定義の関連付けコマンド）により、管理対象ソフトウェア情報とパラメーター収集情報の関連付けを登録します。
管理対象サーバ情報	ServerView Resource Orchestratorが管理するサーバユーザが、ServerView Resource Orchestratorを使用して業務サーバを配備する際に、ServerView Resource Orchestratorが登録します。 ServerView Resource Orchestrator管理外のサーバユーザが、swcfmg_server（サーバ情報管理コマンド）またはswcfmg_define_serverinfo（管理対象サーバ情報定義コマンド）により、登録します。
管理対象サーバにインストールされたソフトウェア情報	ディスカバリ定期ディスカバリスケジュールに従って、Systemwalker Software Configuration Managerが、定期的に、ディスカバリします。手動ディスカバリユーザが、swcfmg_patch_updateinfo（パッチ情報更新コマンド）により、ディスカバリします。なお、管理対象サーバにインストールされたソフトウェア情報をディスカバリするには、“定期ディスカバリでスケジューラに設定するコマンドのオプション”と、“手動ディスカバリで実行するコマンドのオプション”は、以下のように指定します。 [-tオプション（パッチ種別）] -t middleware 省略ユーザ定義ユーザが、swcfmg_installedsoftware（インストール済ソフトウェア情報管理コマンド）により、登録します。

本コマンドは、任意の契機で実行できますが、業務の空き時間に実行することをお勧めします。
たとえば、1日1回、深夜に定期ディスカバリを実行してください。
定期ディスカバリのスケジュール設定、および、ディスカバリの実行にかかる時間については、『導入ガイド』の「ディスカバリスケジュールの登録」を参照してください。
サーバID指定またはIPアドレス指定で、管理対象サーバ以外のサーバが指定された場合、エラーとなります。
単一指定の場合、対象のサーバが存在しないので、パラメーター情報更新コマンドが失敗し、以下のメッセージが出力されます。
```
全サーバでパラメーター情報の更新に失敗しました。
```
単一指定以外の場合で、かつ、指定した全サーバが管理対象サーバでなかった場合、パラメーター情報更新コマンドが失敗し、以下のメッセージが出力されます。
```
全サーバでパラメーター情報の更新に失敗しました。
```
単一指定以外の場合で、かつ、指定した一部のサーバが管理対象サーバでなかった場合、正常にパラメーター情報を収集できたサーバの情報だけが更新され、以下のメッセージが出力されます。
```
パラメーター情報の更新で警告が発生しました。
```
サーバID指定またはIPアドレス指定で、サーバIDまたはIPアドレスが重複した場合でも、重複分は除外してパラメーター情報が更新されます。
サーバグループ名指定で存在しないサーバグループ名が指定された場合、パラメーター情報更新コマンドが失敗し、以下のメッセージが出力されます。
```
全サーバでパラメーター情報の更新に失敗しました。
```
サーバグループ名指定で指定されたサーバグループにサーバが1台も所属していない場合、パラメーター情報更新コマンドが失敗し、以下のメッセージが出力されます。
```
全サーバでパラメーター情報の更新に失敗しました。
```
パラメーター情報更新コマンドでは情報のディスカバリ時に何らかの理由（対象サーバが起動していない、ソフトウェアのサービスが起動していない等）により取得できない情報がある場合に、以下の警告メッセージが出力されます。
```
パラメーター情報の更新で警告が発生しました。
```
収集できなかった情報／理由は、ログファイルに情報が出力されます。必要な対処を実施してください。
[確認するログファイル]
- cfmgcommand_discovery_trace_log
必要に応じて、管理対象サーバに出力されている以下のログも参照してください。
- swcfmga_param_collecting_log
警告メッセージの原因となるメッセージは、以下のメッセージラベルのものがあります。対処方法は、『メッセージ集』を参照してください。
また、下記のメッセージラベルが出力されず、警告メッセージが出力される場合は、技術員に連絡してください。
[メッセージラベル一覧]
- CFMGD05050
- CFMGD05051
- CFMGD05052
- CFMGD05053
- CFMGD05054
- CFMGD05055
- CFMGD05056
- CFMGD05057
- CFMGD05058
- CFMGD05059
- CFMGD05060
- CFMGD05061
- CFMGD05062
- CFMGD05063
- CFMGD05064
- CFMGD05065
- CFMGD05067
- CFMGD05068
- CFMGD05072
- CFMGD05073
Solaris管理対象サーバのパラメーター情報をディスカバリすることはできません。
本コマンドは同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
ディスカバリ等の操作で管理サーバと管理対象サーバが通信を行っている間、LinuxおよびSolaris業務サーバのコンソールに以下のメッセージが表示される場合があります。動作に影響はありません。
```
FJSVlnkcf:INFO:[ホスト名]:FL24021:Completion notification - command_name(f3jtrspjob)
```

使用例

【Windows】

swcfmg_param_updateinfo.exe

【Linux】

swcfmg_param_updateinfo