機能説明
管理対象サーバに対してパッチ配付・適用を行います。
記述形式
【Windows】
swcfmg_patch_apply.exe -userid "ユーザーID" {-serverid "サーバID" | -ip "IPアドレス"} -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] } [-monitor "監視時間"] [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス" [-postsgluser]] [-reboot] [-force] [-wait] |
【Linux】
swcfmg_patch_apply -userid "ユーザーID" {-serverid "サーバID" | -ip "IPアドレス"} -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] } [-monitor "監視時間"] [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス" [-postsgluser]] [-reboot] [-force] [-wait] |
オプション
パッチ配付・適用を行います。ユーザーIDには、パッチ配付・適用のジョブの管理者となるユーザーを指定します。ユーザーは、指定したサーバに対してパッチを適用できる権限を持つテナント管理者、テナント利用者、兼任管理者である必要があります。
サーバIDまたはIPアドレスにパッチを適用するサーバを指定します。
適用するパッチのパッチ種別を指定します。以下のパッチ種別を指定してください。
windows : Windows OSパッチ
linux : Linux OSパッチ
middleware : 富士通ミドルウェアパッチ
適用するパッチを指定します。パッチは‘,'(カンマ)で区切って複数指定することができます。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。パッチに指定する値は、パッチ種別により異なります。
適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.9 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。
適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。
適用するパッチのパッケージ名、バージョン、リリース、および、アーキテクチャーを‘/'(スラッシュ)で区切って指定してください。例を以下に示します。
例)
glibc/2.12/1.47.el6_2.56/x86_64 |
適用するパッチのパッチIDを指定してください。
配付・適用するパッチを記載したCSVファイルを指定します。CSVファイルの1行につき、配付・適用するパッチを1つ記載してください。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。CSVファイルの形式は、パッチ種別により異なります。
適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.9 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。
CSV形式のカラム数は1つです。適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。
例)
4e5da29f-25a1-486a-976f-18425564c30a 7ef24779-cfa8-42ee-b1c7-edf6e58b1ef6 f4dc532e-71a7-4bf8-b91b-ee056495a961 |
CSV形式のカラム数は4つです。1カラム目にパッケージ名、2カラム名にバージョン、3カラム名にリリース、4カラム名にアーキテクチャーを指定してください。いずれの値も省略できません。
例)
glibc,2.12,1.47.el6_2.56,x86_64 glibc-common,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64 nscd,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64 |
CSV形式のカラム数は1つです。配付するパッチのパッチIDを指定してください。
例)
T009226XP-01 T009007XP-01 T008955XP-01 |
ファイルの文字コードを指定します。
以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。
[Windows]
SJIS
[Linux]
UTF-8
EUC
本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。
また、下記オプションを指定することで、実行方法を指定できます。
パッチ適用とパッチ配付のジョブのサーバ稼働確認の監視時間を指定します。監視時間は、分単位で、0~1440の範囲で指定してください。0を指定した場合、稼働確認を1度行います。0より大きい数値を指定した場合、指定した監視時間の間3分間隔で稼働確認を行います。稼働が確認できた時点で正常終了となります。監視時間の間で稼働確認ができなかった場合、異常終了となります。本オプションを省略した場合は、監視時間は0分となります。
パッチ配付・適用の前に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行前スクリプトは実行されません。
パッチ適用の後に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行後スクリプトは実行されません。
富士通ミドルウェアパッチの適用を行う場合には、実行後スクリプトの指定が必要です。『運用ガイド』の「富士通ミドルウェアパッチ適用スクリプトの作成」を参考にスクリプトを作成し、本オプションに指定してください。
実行後スクリプトをシングルユーザーモードで実行します。本オプションを指定した場合、シングルユーザーモードに切り替えてスクリプトを実行します。スクリプト実行後、切り替え前のモードに切り替えます。本オプションを省略した場合、モードの切り替えは行われずにスクリプトが実行されます。
パッチ配付・適用後、サーバを再起動します。-tオプションに指定したパッチ種別により動作が異なります。Windows OSパッチおよびLinux OSパッチを指定した場合、再起動が必要なパッチの場合のみサーバを再起動します。再起動が必要ないパッチの場合はサーバを再起動しません。富士通ミドルウェアパッチを指定した場合、必ずサーバを再起動します。
本オプションを省略した場合、再起動は行われません。
配付・適用するパッチがサーバの未適用パッチかどうか確認しません。本オプションを省略した場合、配付・適用するパッチがサーバの未適用パッチかどうか確認します。本オプションを指定してパッチの配付・適用を行う場合、下記の注意事項に従ってください。
共通
事前に配付・適用するパッチが未適用かどうか、または、適用可能かどうか確認してください。
Windows OSパッチ
swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)のパッチ情報表示で出力されないパッチを適用した場合、ジョブ情報管理コマンドの詳細表示で、パッチID、適用レベル、および、パッチ種別が出力されません。
富士通ミドルウェアパッチ
配付するパッチは、swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)のパッチ情報表示で出力されたパッチの中から指定してください。
ジョブが以下の状態になった時点でコマンドを復帰します。本オプションを省略した場合、ジョブが開始後、すぐにコマンドが復帰します。
selecting_abnormal : 選択中(異常)
completed : 完了
completed_abnormal : 完了(異常)
canceled : 中止
本コマンド完了後、パッチ適用またはパッチ配付がジョブとして実行されます。実行されるジョブのジョブIDを標準出力に出力します。
標準出力の出力形式
[ジョブID] |
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 【-waitオプション指定時】 ジョブの状態が完了となりました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
20 | 指定された入出力ファイルパスのエラーです。 |
50 | ファイルの記述に誤りがあります。 |
70 | 指定されたユーザー、サーバまたはパッチに誤りがあります。 |
81 | パッチを適用する権限がありません。 |
90 | 【-waitオプション指定時】 ジョブの状態が選択中(異常)となりました。 |
91 | 【-waitオプション指定時】 ジョブの状態が完了(異常)となりました。 |
92 | 【-waitオプション指定時】 ジョブの状態が中止となりました。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
103 | ディレクトリサービスの接続に失敗しました。 |
104 | 管理サーバに対しては許可されていない操作です。 |
200 | セットアップされていません。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin |
実行に必要な権限
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
本コマンドは同時に実行する事ができます。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。
本コマンドは同時に実行する事ができます。
注意事項
Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。
管理サーバに対してパッチ適用を行うことはできません。
入力ファイルに誤りがある場合、標準出力に以下のようなメッセージを出力します。
CFMGC20005 ファイルの記述に誤りがあります。[行番号:n][原因:原因] |
[原因]には、以下のどれかが出力されます。
メッセージ | 意味 |
---|---|
Number of elements. | 該当行の要素の数を見直してください。 |
Mandatory elements are not specified. | 該当行の必須項目を入力してください。 |
The same patch is specified in another line. | 該当行までに、同じパッチが記載されています。 |
The specified patch is not an unapplied patch. | 指定されたパッチは、未適用のパッチではありません。 |
使用例
Windows OSパッチ
【Windows】
swcfmg_patch_apply.exe -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t windows -patch aee355db-da85-4938-b396-161dfa1a6b43 |
【Linux】
swcfmg_patch_apply -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t windows -patch aee355db-da85-4938-b396-161dfa1a6b43 |
Linux OSパッチ
【Windows】
swcfmg_patch_apply.exe -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t linux -patch glibc/2.12/1.47.el6_2.56/x86_64 |
【Linux】
swcfmg_patch_apply -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t linux -patch glibc/2.12/1.47.el6_2.56/x86_64 |
富士通ミドルウェアパッチ
【Windows】
swcfmg_patch_apply.exe -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t middleware -patch T004726WP-01 |
【Linux】
swcfmg_patch_apply -userid user001 -ip 192.168.1.1 -t middleware -patch T004726WP-01 |