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Systemwalker Software Configuration Manager リファレンスガイド
FUJITSU Software

1.4.10 swcfmg_patch_apply(パッチ適用コマンド)

機能説明

管理対象サーバに対してパッチ配付・適用を行います。

記述形式

【Windows】

swcfmg_patch_apply.exe

-userid "ユーザーID" {-serverid "サーバID" | -ip "IPアドレス"} -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] } [-monitor "監視時間"] [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス" [-postsgluser]] [-reboot] [-force] [-wait]

【Linux】

swcfmg_patch_apply

-userid "ユーザーID" {-serverid "サーバID" | -ip "IPアドレス"} -t "パッチ種別" { -patch "パッチ",... | -file "入力ファイルパス" [-e "文字コード"] } [-monitor "監視時間"] [-prescript "実行前スクリプトパス"] [-postscript "実行後スクリプトパス" [-postsgluser]] [-reboot] [-force] [-wait]

オプション

-userid "ユーザーID"

パッチ配付・適用を行います。ユーザーIDには、パッチ配付・適用のジョブの管理者となるユーザーを指定します。ユーザーは、指定したサーバに対してパッチを適用できる権限を持つテナント管理者、テナント利用者、兼任管理者である必要があります。

-serverid "サーバID" | -ip "IPアドレス"

サーバIDまたはIPアドレスにパッチを適用するサーバを指定します。

-t "パッチ種別"

適用するパッチのパッチ種別を指定します。以下のパッチ種別を指定してください。

  • windows : Windows OSパッチ

  • linux : Linux OSパッチ

  • middleware : 富士通ミドルウェアパッチ

-patch "パッチ",...

適用するパッチを指定します。パッチは‘,'(カンマ)で区切って複数指定することができます。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。パッチに指定する値は、パッチ種別により異なります。

適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.9 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。

Windows OSパッチ

適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。

Linux OSパッチ

適用するパッチのパッケージ名、バージョン、リリース、および、アーキテクチャーを‘/'(スラッシュ)で区切って指定してください。例を以下に示します。

例)

glibc/2.12/1.47.el6_2.56/x86_64

富士通ミドルウェアパッチ

適用するパッチのパッチIDを指定してください。

-file "入力ファイルパス"

配付・適用するパッチを記載したCSVファイルを指定します。CSVファイルの1行につき、配付・適用するパッチを1つ記載してください。1度に指定できるパッチの個数は100個までです。CSVファイルの形式は、パッチ種別により異なります。

適用するパッチは、未適用のパッチを指定してください。未適用のパッチは、「1.4.9 swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)」のパッチ適用状況表示で確認できます。

Windows OSパッチ

CSV形式のカラム数は1つです。適用するパッチの更新プログラムIDを指定してください。

例)

4e5da29f-25a1-486a-976f-18425564c30a

7ef24779-cfa8-42ee-b1c7-edf6e58b1ef6

f4dc532e-71a7-4bf8-b91b-ee056495a961

Linux OSパッチ

CSV形式のカラム数は4つです。1カラム目にパッケージ名、2カラム名にバージョン、3カラム名にリリース、4カラム名にアーキテクチャーを指定してください。いずれの値も省略できません。

例)

glibc,2.12,1.47.el6_2.56,x86_64

glibc-common,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64

nscd,2.12,1.47.el6_2.5,x86_64

富士通ミドルウェアパッチ

CSV形式のカラム数は1つです。配付するパッチのパッチIDを指定してください。

例)

T009226XP-01

T009007XP-01

T008955XP-01

-e "文字コード"

ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

[Windows]

  • SJIS

[Linux]

  • UTF-8

  • EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。


また、下記オプションを指定することで、実行方法を指定できます。

-monitor "監視時間"

パッチ適用とパッチ配付のジョブのサーバ稼働確認の監視時間を指定します。監視時間は、分単位で、0~1440の範囲で指定してください。0を指定した場合、稼働確認を1度行います。0より大きい数値を指定した場合、指定した監視時間の間3分間隔で稼働確認を行います。稼働が確認できた時点で正常終了となります。監視時間の間で稼働確認ができなかった場合、異常終了となります。本オプションを省略した場合は、監視時間は0分となります。

-prescript “実行前スクリプトファイルパス”

パッチ配付・適用の前に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行前スクリプトは実行されません。

-postscript “実行後スクリプトファイルパス”

パッチ適用の後に動作させるスクリプトを指定します。本オプションを省略した場合、実行後スクリプトは実行されません。

富士通ミドルウェアパッチの適用を行う場合には、実行後スクリプトの指定が必要です。『運用ガイド』の「富士通ミドルウェアパッチ適用スクリプトの作成」を参考にスクリプトを作成し、本オプションに指定してください。

-postsgluser

実行後スクリプトをシングルユーザーモードで実行します。本オプションを指定した場合、シングルユーザーモードに切り替えてスクリプトを実行します。スクリプト実行後、切り替え前のモードに切り替えます。本オプションを省略した場合、モードの切り替えは行われずにスクリプトが実行されます。

-reboot

パッチ配付・適用後、サーバを再起動します。-tオプションに指定したパッチ種別により動作が異なります。Windows OSパッチおよびLinux OSパッチを指定した場合、再起動が必要なパッチの場合のみサーバを再起動します。再起動が必要ないパッチの場合はサーバを再起動しません。富士通ミドルウェアパッチを指定した場合、必ずサーバを再起動します。

本オプションを省略した場合、再起動は行われません。

-force

配付・適用するパッチがサーバの未適用パッチかどうか確認しません。本オプションを省略した場合、配付・適用するパッチがサーバの未適用パッチかどうか確認します。本オプションを指定してパッチの配付・適用を行う場合、下記の注意事項に従ってください。

  • 共通

    事前に配付・適用するパッチが未適用かどうか、または、適用可能かどうか確認してください。

  • Windows OSパッチ

    swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)のパッチ情報表示で出力されないパッチを適用した場合、ジョブ情報管理コマンドの詳細表示で、パッチID、適用レベル、および、パッチ種別が出力されません。

  • 富士通ミドルウェアパッチ

    配付するパッチは、swcfmg_patch_info(パッチ情報出力コマンド)のパッチ情報表示で出力されたパッチの中から指定してください。

-wait

ジョブが以下の状態になった時点でコマンドを復帰します。本オプションを省略した場合、ジョブが開始後、すぐにコマンドが復帰します。

  • selecting_abnormal : 選択中(異常)

  • completed : 完了

  • completed_abnormal : 完了(異常)

  • canceled : 中止


本コマンド完了後、パッチ適用またはパッチ配付がジョブとして実行されます。実行されるジョブのジョブIDを標準出力に出力します。

復帰値

復帰値

意味

0

正常終了しました。

【-waitオプション指定時】

ジョブの状態が完了となりました。

10

パラメーター異常です。

20

指定された入出力ファイルパスのエラーです。

50

ファイルの記述に誤りがあります。

70

指定されたユーザー、サーバまたはパッチに誤りがあります。

81

パッチを適用する権限がありません。

90

【-waitオプション指定時】

ジョブの状態が選択中(異常)となりました。

91

【-waitオプション指定時】

ジョブの状態が完了(異常)となりました。

92

【-waitオプション指定時】

ジョブの状態が中止となりました。

100

Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。

103

ディレクトリサービスの接続に失敗しました。

104

管理サーバに対しては許可されていない操作です。

200

セットアップされていません。

255

システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限

【Windows】

【Linux】

注意事項

使用例