機能説明
パッチ管理関連のディスカバリを行います。
Windows OSパッチ情報
Microsoft社が公開しているWindows OSパッチの情報のディスカバリを行います。
Linux OSパッチ情報
RPMパッケージの情報のディスカバリを行います。
Solaris OSパッチ情報
Solaris OSパッチの情報をディスカバリします。
富士通ミドルウェア製品パッチ情報
UpdateSiteから提供されている富士通ミドルウェア製品パッチの情報と富士通ミドルウェア製品の情報のディスカバリを行います。
記述形式
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe [-t “パッチ種別”] [{-serverid "サーバID",… | -ip “IPアドレス”,…}] [-repository] [-cleanup] [-o “出力ファイルパス”] |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo [-t “パッチ種別”] [{-serverid "サーバID",… | -ip “IPアドレス”,…}] [-repository] [-cleanup] [-o “出力ファイルパス”] |
オプション
パッチの種別を指定します。
指定されたパッチ種別に関連する情報のディスカバリを行います。
省略した場合、全てのパッチ種別に対してディスカバリを行います。
Windows OSのパッチ管理関連の情報のディスカバリを行います。
Linux OSのパッチ管理関連の情報のディスカバリを行います。
Solaris OSのパッチ管理関連の情報をディスカバリします。
業務サーバに適用されている富士通ミドルウェア製品のパッチ情報と、業務サーバにインストールされている富士通ミドルウェア製品の情報のディスカバリを行います。
指定された管理対象サーバに対して、以下の情報をディスカバリできます。
Linux OSのパッチ管理関連の情報
Solaris OSのパッチ管理関連の情報
管理対象サーバに適用されている富士通ミドルウェア製品のパッチ情報と、管理対象サーバにインストールされている富士通ミドルウェア製品の情報
本オプションを省略した場合、すべての管理対象サーバの情報をディスカバリします。
本オプションは、“-t linux”または“-t solaris”または“-t middleware“を指定した場合だけ有効です。”-t windows“を指定した場合は、パラメーター異常でコマンドは失敗します。
以下の指定が可能です。
指定方法 | 記述式 | 例 | 備考 |
---|---|---|---|
単一指定 | IPアドレス | IPアドレスが10.10.10.10の管理対象サーバをディスカバリします。 10.10.10.10 | |
サーバID | サーバIDが0I6M73PAH@Directの管理対象サーバをディスカバリします。 0I6M73PAH@Direct | ||
複数指定 | IPアドレス,IPアドレス,… | IPアドレスが10.10.10.10と10.10.10.11と10.10.10.12の管理対象サーバをディスカバリします。 10.10.10.10,10.10.10.11,10.10.10.12 | カンマ(,)の前後に、半角スペースなどのIPアドレス以外の文字は、指定しないでください。パラメーター異常となります。 |
サーバID,サーバID,… | サーバIDが0I6M73PAH@DirectとCUIYJJGBF@DirectとSAZYVGV5U@Directの管理対象サーバをディスカバリします。 0I6M73PAH@Direct,CUIYJJGBF@Direct,SAZYVGV5U@Direct | カンマ(,)の前後に、半角スペースなどのサーバID以外の文字は、指定しないでください。パラメーター異常となります。 |
リポジトリサーバからパッチ情報をディスカバリします。
本オプションは省略可能です。省略した場合、リポジトリサーバからのディスカバリは行いません。
以下の場合に指定してください。
Microsoft Windows Server Update Services (WSUS)と連携してWindowsのOSパッチ情報をディスカバリする場合
「ディスカバリ動作定義ファイル」でリポジトリサーバの情報を設定していない場合、本オプションを指定すると、トレースログに以下のエラーメッセージを出力します。「ディスカバリ動作定義ファイル」については「2.2.12 ディスカバリ動作定義ファイル」を参照してください。
ディスカバリ動作定義ファイルにリポジトリ情報が設定されていません
エージェントにクリーンアップ更新要求を行います。以下の場合に実行してください。明記された契機以外で本オプションを指定しても、無効になります。エラーにはなりません。
Microsoft Windows Server Update Services (WSUS)サーバのクリーンアップを行った場合
本オプションが指定された場合、標準出力を行わず、標準出力の内容を指定したファイルに出力します。
指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ追加出力します。
復帰値
復帰値 | 意味 |
---|---|
0 | 正常終了しました。 |
10 | パラメーター異常です。 |
11 | 指定されたサーバIDまたはIPアドレスは存在しません。 |
49 | 動作定義ファイルの読み込みに失敗しました。 |
100 | Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。 |
101 | 同時実行できないコマンドが実行されています。 |
102 | コマンド実行権限がありません。 |
200 | セットアップされていません。 |
210 | 警告:エラー終了があります。 |
211 | 警告:警告があります。 |
250 | ディスカバリがすべて失敗しました。 |
255 | システムエラーです。 |
コマンド格納場所
管理サーバ
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
管理サーバで実行可能です。
【Linux】
システム管理者(スーパーユーザー)のみが実行できます。
管理サーバで実行可能です。
注意事項
パッチ種別が以下の組み合わせの場合のみ、本コマンドは同時に実行できます。
実行中のパッチ種別 | 指定可能なパッチ種別 | ||||
---|---|---|---|---|---|
省略 | windows | linux | solaris | middleware | |
省略 | - | - | - | - | - |
windows | - | - | ○ | ○ | ○ |
linux | - | ○ | - | ○ | - |
solaris | - | ○ | ○ | - | - |
middleware | - | ○ | - | - | - |
○:同時実行が可能
-:同時実行は不可能
本コマンドは、任意の契機で実行できますが、業務の空き時間に実行することをお勧めします。
たとえば、1日1回、深夜に定期ディスカバリを実行してください。
定期ディスカバリのスケジュール設定、および、ディスカバリの実行にかかる時間については、『導入ガイド』の「ディスカバリスケジュールの登録」を参照してください。
サーバIDまたはIPアドレスを複数指定した場合、管理対象サーバではないサーバのサーバIDまたはIPアドレスを1つでも指定した場合、ディスカバリは行われません。その時は、以下のエラーメッセージを出力します。
指定されたサーバが見つかりません。[サーバ:{0}] |
{0}には、管理対象ではないサーバのサーバIDまたはIPアドレスを表示します。複数ある場合は、CSV形式で表示します。
パッチ情報更新コマンドでは情報のディスカバリ時に何らかの理由(対象サーバが起動していない等)により取得できない業務サーバがある場合に、以下の警告メッセージが出力されます。
パッチ情報の更新で警告が発生しました。 |
収集できなかった対象サーバの情報/理由は、ログファイルに情報が出力されていますので、必要な対処を実施してください。
[確認するログファイル]
cfmgcommand_discovery_trace_log
cfmgcommand_discovery_wsus_trace_log
cfmgcommand_discovery_yum_trace_log
cfmgcommand_discovery_fjmw_trace_log
cfmgcommand_discovery_sol_trace_log
警告メッセージの原因となるメッセージは、以下のメッセージラベルのものがあります。対処方法は、『メッセージ集』を参照してください。
また、下記のメッセージラベルが出力されず、警告メッセージが出力される場合は、技術員に連絡してください。
[メッセージラベル一覧]
CFMGD04012
CFMGD04014
CFMGD04015
CFMGD04016
CFMGD04018
CFMGD05006
CFMGD05007
CFMGD05008
CFMGD05009
CFMGD05010
CFMGD05011
CFMGD05012
CFMGD05013
CFMGD05014
CFMGD05015
CFMGD05016
CFMGD05017
CFMGD05018
CFMGD05019
CFMGD05020
CFMGD08002
CFMGD08003
CFMGD08004
CFMGD10005
CFMGD10006
CFMGD10007
CFMGD11002
CFMGD11003
CFMGD11004
CFMGD12001
CFMGD12002
CFMGD12003
CFMGD12004
CFMGD12005
本コマンドは同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。
ディスカバリ等の操作で管理サーバと管理対象サーバが通信を行っている間、LinuxおよびSolaris業務サーバのコンソールに以下のメッセージが表示される場合があります。動作に影響はありません。
FJSVlnkcf:INFO:[ホスト名]:FL24021:Completion notification - command_name(f3jtrspjob)
使用例
すべての情報をディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -repository |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -repository |
Windows OSのパッチ管理関連の情報をディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t windows -repository |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t windows -repository |
Linux OSのパッチ管理関連の情報をディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t linux |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t linux |
Solaris OSのパッチ管理関連の情報をディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t solaris |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t solaris |
富士通ミドルウェアのパッチ関連情報および富士通ミドルウェア製品の情報を、ディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t middleware |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t middleware |
Linux OSのパッチ管理関連の情報をIPアドレス指定でディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t linux -ip 10.10.10.10 |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t linux -ip 10.10.10.10 |
Solaris OSのパッチ管理関連の情報をIPアドレス指定でディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t solaris -ip 10.10.10.10 |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t solaris -ip 10.10.10.10 |
富士通ミドルウェアのパッチ関連情報および富士通ミドルウェア製品の情報を、IPアドレス指定でディスカバリします。
【Windows】
swcfmg_patch_updateinfo.exe -t middleware -ip 10.10.10.10 |
【Linux】
swcfmg_patch_updateinfo -t middleware -ip 10.10.10.10 |