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Systemwalker Software Configuration Manager リファレンスガイド
FUJITSU Software

1.2.10 swcfmg_define_serverinfo(管理対象サーバ情報定義コマンド)

機能説明

注意

本コマンドは、サーバ情報の登録、更新、削除および一覧表示を行う旧コマンドです。

新規に利用する場合は、swcfmg_servergroupコマンドおよびswcfmg_serverコマンドをご利用ください。

Systemwalker Software Configuration Manager管理対象サーバ情報を登録/修正/削除します。ただし、ServerView Resource Orchestratorが管理しているサーバ情報に対して、登録/修正/削除は行いません。

本コマンドはサーバ情報を登録/修正/削除するだけで、サーバの実態を登録/修正/削除するものではありません。

手動登録のサーバ情報を修正する際は、“-export”オプションでエクスポートしたファイルを編集し、編集したファイルを“-import”オプションの入力ファイルに指定して、インポートすることを推奨します。

入出力ファイルはCSV形式です。入出力ファイルの詳細は、「2.2.9 管理対象サーバ情報設定ファイル」を参照してください。

[管理対象サーバ情報の修正]

以下の情報だけ修正可能です。

  • host-name(ホスト名)

  • server-name(サーバ名)

  • os-name(OS名)

[管理対象サーバ情報の削除]

管理対象サーバ情報の削除は以下の場合に行います。

  • 管理対象サーバを、Systemwalker Software Configuration Managerで管理する必要がなくなった場合

  • 管理対象サーバが所属するサーバグループを変更する場合(一度、削除してから登録してください)

  • 管理対象サーバが所属するテナントを変更する場合(一度、削除してから登録してください)

オプションを指定せず、本コマンドを実行した場合は、標準出力に手動登録のサーバ情報を出力します。

記述形式

【Windows】

swcfmg_define_serverinfo.exe [-import “入力ファイルパス” [-e “入力ファイルの文字コード”] [-t] | -export “出力ファイルパス” [-e “出力ファイルの文字コード”] | -delete “IPアドレス”]

【Linux】

swcfmg_define_serverinfo [-import “入力ファイルパス” [-e “入力ファイルの文字コード”] [-t] | -export “出力ファイルパス” [-e “出力ファイルの文字コード”] | -delete “IPアドレス”]

オプション

-import “入力ファイルパス”

指定された入力ファイルに記載された内容で、管理対象サーバ情報を登録/修正します。

入力ファイルはCSV形式です。入力ファイルの詳細については、「2.2.9 管理対象サーバ情報設定ファイル」を参照してください。

-e “入力ファイルの文字コード”

入力ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

【Windows】

  • SJIS

【Linux】

  • UTF-8

  • EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。

-t

接続テストを実施します。本オプションを省略した場合、接続テストは行いません。接続テストについては、「1.2.11 swcfmg_connectiontest(接続テストコマンド)」を参照してください。

接続テストは、インポートにより登録/修正された管理対象サーバ情報に該当するサーバが対象となります。

-export “出力ファイルパス”

指定された出力ファイルに、登録済みの管理対象サーバ情報をCSV形式で出力します。

指定したファイルが存在しない場合はファイルを新規作成し、存在する場合は既存のファイルへ上書きします。

エラーのため、ファイル出力できなかった場合、新規作成時は、新たなファイルは作成しません。既存ファイルへの上書きの場合は、既存ファイルを保証します。

出力ファイルの詳細については、「2.2.9 管理対象サーバ情報設定ファイル」を参照してください。

-e “出力ファイルの文字コード”

出力ファイルの文字コードを指定します。

以下の文字コードが指定できます。半角英大文字で指定します。

【Windows】

  • SJIS

【Linux】

  • UTF-8

  • EUC

本オプションを省略した場合、本コマンドの実行環境の文字コードで動作します。

-delete “IPアドレス”

指定した登録済みの手動登録のサーバ情報を削除します。

復帰値

復帰値

意味

0

正常終了しました。

10

パラメーター異常です。

20

指定された入出力パスのエラーです。

30

指定された文字コードに誤りがあります。

40

管理対象サーバ情報設定ファイルが解析できません。

60

新規登録対象の管理対象サーバが存在します。

61

修正対象の管理対象サーバが存在しません。

70

削除対象の管理対象サーバ情報は、関連製品によって登録されています。関連製品が管理している管理対象サーバ情報は削除できません。

71

削除対象の管理対象サーバ情報が存在しません。

80

接続テストに失敗しました。

100

Systemwalker Software Configuration Manager は起動していません。

101

同時実行できないコマンドが実行されています。

102

コマンド実行権限がありません。

110

書き込みエラーです。

200

セットアップされていません。

255

システムエラーです。

コマンド格納場所

管理サーバ

【Windows】

[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin

【Linux】

/opt/FJSVcfmgm/bin

実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Linux】

注意事項

共通の注意事項
  • 本コマンドはSolaris管理対象サーバをサポートしていません。Solaris管理対象サーバを管理する場合は、swcfmg_server(サーバ情報管理コマンド)をご利用ください。

  • 本コマンドはサーバ情報を管理するコマンドであり、テナント、テナントの利用者、およびサーバグループは管理できません。

  • 本コマンドは同時に実行する事はできません。コマンド実行中に他のコマンドを実行すると、排他エラーとなります。

  • Systemwalker Software Configuration Managerが起動した状態で本コマンドを実行してください。

インポート時の注意事項
  • 管理対象サーバ情報は、入力ファイルに従って登録されます。新規に定義されたサーバ情報は、登録となり、既に定義されているサーバ情報は、修正となります。これらは、入力ファイルの“IPアドレス”をキーに判定されます。

  • 既存の管理対象サーバ情報を修正する場合は、エクスポートしたファイルを編集し、編集したファイルをインポートの入力ファイルとするこをお勧めします。

  • 入力ファイルに誤りがある場合は、管理対象サーバ情報の登録/修正を中止します。トレースログに以下のようなエラーメッセージを出力します。

    n行目の情報に誤りがあります。(原因:[原因])

    [原因]には、以下のどれかが出力されます。

    メッセージ

    意味

    Number of elements.

    該当行の要素の数を見直してください。

    The specified elements are invalid. (tenant-name, owner, ...)

    該当行の“()”内の要素に不正な値が入力されています。正しい値を入力してください。入力できる値については、「2.2.9 管理対象サーバ情報設定ファイル」を参照してください。

    Mandatory elements are not specified.

    該当行の必須項目を入力してください。

    The specified tenant does not exist.

    該当行の“tenant-name”に相当するテナントが存在しません。存在するテナントを指定してください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    ServerView Resource Orchestratorとの連携時に、管理対象サーバ情報の修正で、本メッセージが出力された場合は、テナント情報が削除された可能性があります。RORコンソールを使用してテナント情報をもとに戻してください。

    The specified owner does not exist.

    該当行の“owner”は、同一行に指定した“tenant-name”の利用者ではありません。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    ServerView Resource Orchestratorとの連携時に、管理対象サーバ情報の修正で、本メッセージが出力された場合は、“tenant-name”の利用者が削除された可能性があります。RORコンソールを使用してテナント情報をもとに戻してください。

    The tenant name cannot be changed.

    既存の管理対象サーバに対して、“tenant-name”は変更できません。管理対象サーバの所属するテナントを変更する場合は、一度、管理対象サーバ情報を削除し、別のテナントで登録しなおしてください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The L-Platform name cannot be changed.

    既存の管理対象サーバに対して、“lplatform-name”は変更できません。管理対象サーバの所属するサーバグループを変更する場合は、一度、管理対象サーバ情報を削除し、別のサーバグループで登録しなおしてください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The OS type cannot be changed.

    既存の管理対象サーバに対して、“os-type”は変更できません。管理対象サーバのOS種別を変更する場合は、一度、管理対象サーバ情報を削除してください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The OS architecture cannot be changed.

    既存の管理対象サーバに対して、“os-architecture”は変更できません。管理対象サーバのOSアーキテクチャーを変更する場合は、一度、管理対象サーバ情報を削除してください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The owner of the L-Platform cannot be changed.

    該当行の“owner”は、同一行に指定した“lplatform-name”の所有者ではありません。“lplatform-name”の所有者を指定してください。サーバグループの所有者を変更する場合は、該当の“owner”を所有者とするサーバグループを新たに作成し、そのサーバグループに管理対象サーバ情報を異動します。管理対象サーバ情報を異動するには、一度、管理対象サーバ情報を削除してください。所有者を変更したサーバグループは、管理対象サーバ情報登録時に、所属するテナント内に同名のサーバグループが存在しなければ、新規作成します。同じサーバグループが存在した場合、管理対象サーバは既存のサーバグループに所属します。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The specified L-Platform is related to another owner.

    該当行までに、同じ“lplatform-name”の異なる“owner”情報が記載されています。“lplatform-name”の“owner”を1人だけ指定してください。設定する値については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。

    The same IP address is specified in another line.

    該当行までに同じ管理IPアドレスのサーバ情報が記述されています。管理IPアドレスが同じサーバ情報は登録できません。

    The server has already been registered.

    該当行のサーバ情報は、関連製品によって既に登録されています。関連製品が管理しているサーバと同じ管理IPドレスのサーバ情報は登録できません。

    The L-Platform has already been registered.

    該当行の“lplatform-name”は、関連製品によって既に登録されています。関連製品が管理しているサーバグループは登録できません。

  • 入力ファイルで、サーバグループ名(“lplatform-name”)を省略した場合は、Systemwalker Software Configuration Managerが自動でサーバグループを作成します。Systemwalker Software Configuration Managerが自動で作成したサーバグループ名は、本コマンドの標準出力とコンソール画面「サーバ一覧」の“サーバグループ名”で確認できます。標準出力には以下のようなメッセージが表示されます。

    L-Platform(L-Platform名)が自動生成されました。サーバ:IPアドレス(ホスト名)

    例)

    L-Platform(3K6SP2QTZ)が自動生成されました。サーバ:10.10.10.10(server1)
  • 本コマンドを使用してサーバグループの所有者を変更することはできません。管理対象サーバのサーバグループの所有者を変更したい場合は、該当の利用者を所有者とするサーバグループを新たに作成し、そのサーバグループに管理対象サーバを所属させてください。管理対象サーバ情報を別のサーバグループに異動するには、一度、管理対象サーバ情報を削除してください。サーバグループの設定内容の決定方法については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。登録/削除は本コマンドで行います。

  • 本コマンドを使用してサーバグループが所属するテナントを変更することはできません。サーバグループが所属するテナントを変更するには、サーバグループが所属する管理対象サーバに対して、テナントとサーバグループを変更してください。管理対象サーバを別のテナントに異動するには、一度、管理対象サーバ情報を削除してください。サーバグループの設定内容の決定方法については、『導入ガイド』の「テナント/ユーザー/サーバグループ/サーバ構成の決定」を参照してください。登録/削除は本コマンドで行います。

  • 接続テストに失敗しても、管理対象サーバ情報の登録/修正は完了します。接続テストに失敗した場合は、接続テストに失敗した管理対象サーバの問題を解決し、本コマンドを使用して管理対象サーバ情報を修正するか、サーバ情報に修正がない場合は、接続テストだけを実行して、管理対象サーバの状態をチェックしてください。

  • 本コマンドは、管理対象サーバ情報を登録/修正するだけです。登録後、ディスカバリを行うことで、管理対象サーバの構成情報を取得します。また、管理対象サーバの環境に不備がある場合、接続テストやディスカバリやパッチ適用でそれを検出します。

  • 本コマンドに指定した文字コードと、入力ファイルの文字コードが異なっていた場合の動作は保証しません。文字コードは一致させるようにしてください。

エクスポート時の注意事項
  • 管理対象サーバ情報が登録されていない場合は、ヘッダー情報だけを出力します。

    #tenant-name,lplatform-name,owner,ipaddress,host-name,server-name,os-type,os-architecture,os-name
  • 表示されるサーバ情報の実態が必ず存在するとは限りません。管理対象サーバを廃却や返却などを行い、Systemwalker Software Configuration Managerで管理する必要がなくなったサーバは、インポートで情報を削除してください。

  • テナント情報、所有者情報において、表示された情報の実態が必ず存在するとは限りません。ServerView Resource Orchestratorによってそれらの実態が、削除されている場合があります。ServerView Resource Orchestratorによって、テナント、所有者が削除されていた場合は、本コマンドでエクスポートした出力ファイルをインポートする際にエラーになります。インポート時のエラーに対処してください。インポート時のエラーについては、「インポート時の注意事項」を参照してください。

標準出力時の注意事項
  • 管理対象サーバ情報が登録されていない場合は、ヘッダー情報だけを出力します。

    #tenant-name,lplatform-name,owner,ipaddress,host-name,server-name,os-type,os-architecture,os-name
情報削除時の注意事項
  • Systemwalker Software Configuration Managerで管理する必要がなくなったサーバは、本コマンドを使用して情報を削除してください。

    例えば、本コマンドで登録した管理対象サーバ情報のサーバ自体を、廃却や返却して、パッチ管理の対象外とした場合は、本コマンドを使用して管理対象サーバ情報も削除してください。

    もし、パッチ管理の対象外としたサーバの情報を削除せずに、運用を継続した場合、パッチ管理の対象外としたサーバの情報も管理コンソールに表示されます。

    また、パッチ管理の対象外としたサーバの情報を削除せずに、同じIPアドレスで、再構築や再配備し、再度、管理対象サーバ情報を登録すると、再構築/再配備前の古い情報が表示される場合があります。古い情報が表示された場合は、一度、ディスカバリで最新情報に更新してください。最新情報に更新しても古い情報が表示される場合は、一度、管理対象サーバ情報を削除し、再度、管理対象サーバ情報を登録してください。管理対象サーバ情報登録後、接続テストとディスカバリして、構成情報を最新に更新してください。

  • 管理対象サーバ情報を削除できない場合は、トレースログに以下のようなエラーメッセージを出力します。

    管理対象サーバ情報の削除に失敗しました。(原因:[原因])

    [原因]には、以下のどちらかが出力されます。

    メッセージ

    意味

    The Server could not be deleted.

    指定された管理対象サーバ情報は、削除できません。指定された管理対象サーバは、関連製品によって登録されています。関連製品が管理している管理対象サーバ情報は削除できません。

    The Server does not exist

    指定された管理対象サーバ情報は、存在しません。

使用例