形式
stphanet [-n vadapter] [-m]
機能説明
hanetconfigコマンドで設定された仮想アダプターを非活性化させます。また、ping監視を行っている場合は、ping監視を停止します。
オプション
-n vadapter
非活性化させる仮想アダプター名を指定します。
本オプションを省略した場合、活性化状態の仮想アダプターはすべて非活性化されます。
なお、仮想アダプターが束ねる物理アダプターで実行しているping監視も、停止されます。
-m
hanetconfigコマンドで設定されたすべての仮想アダプターを一時停止します。また、ping監視を行っている場合は、ping監視を停止します。本オプションはGLSドライバの保守作業時にのみ使用してください。
注意事項
仮想アダプターを非活性化させる前に、上位アプリケーションを停止する必要があります。また、上位アプリケーションに仮想アダプターを設定している場合は、仮想アダプターを削除してください。
仮想アダプターを一時停止する前に、上位アプリケーションを停止する必要があります。
一度非活性化または一時停止した仮想アダプターは、システムの再起動後も非活性化または一時停止のままです。活性化させるには、strhanetコマンドで活性化させる必要があります。詳細は、“6.2.7 strhanet”を参照してください。
コマンドを実行する前に、ネットワークプロパティ画面が閉じているか確認してください。ネットワークプロパティ画面が開いている状態でコマンドを実行すると、コマンドの実行に失敗します。
仮想アダプターの非活性化処理が完了するまで、仮想アダプター1つにつき30秒ほどかかる場合があります。
本コマンドは、セーフモードでは使用できません。
stphanetコマンドの実行中に、強制終了しないでください。強制終了した場合、強制終了時の仮想アダプター名で、仮想アダプターを活性化できません。この場合、stphanetコマンドを再度実行してから、仮想アダプターの設定を削除し、別の仮想アダプター名で定義を再作成してください。
一時停止中の仮想アダプターが1つでも存在する場合、-nオプションは指定できません。
-mオプションと-nオプションは同時に指定できません。
-nオプションで指定した非活性化対象の仮想アダプターがNICを共有している、かつ、その仮想アダプターのIPアドレスを使用してping監視を実行している場合、以下の操作でping監視が失敗することがあります。
ping監視の開始後(hanetpollコマンドのonサブコマンド実行後)
サーバの再起動後
GLSサービスの再起動後
ping監視が失敗したときは、監視先を変更するか、非活性化した仮想アダプターを再度活性化してください。
使用例
例1
活性化状態のすべての仮想アダプターを非活性化させます。
> stphanet |
例2
指定した仮想アダプターを非活性化させます。
> stphanet -n sha0 |
例3
すべての仮想アダプターを一時停止します。
> stphanet -m |