Windows |
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帳票出力サーバがWindowsの場合、実行アカウントにイベントログまたは監査証跡ログの書き込み権限がないとログが出力(記録)されません。
このため、以下のような運用形態の場合には、帳票出力時および監査証跡ログの採取時に異常が発生してもイベントログにエラーメッセージが出力されない場合があります。
リモート帳票出力、または仕分け(リモート帳票出力型)を行う場合
IISからCOMインタフェースなどの帳票出力インタフェースを利用して帳票出力を行う場合
サービスプログラムなどのユーザアプリケーションからユーザ偽装して帳票出力を行う場合
原因
帳票出力サーバ上の実行アカウントにイベントログの書き込み権限がありません。
対処方法
Windows 2000、Windows XPの場合、ゲストアカウント(ゲストグループのメンバ)、およびIISの匿名アカウント(IUSR_<コンピュータ名>)にはイベントログにアクセスする権限がありません。
実行アカウントが所属するグループの変更、またはIISにおける認証方法/認証アカウントの変更によりイベントログに出力することができます。
詳細についてはMicrosoftサポート技術情報842209を参照してください。
Windows Server 2003の場合、ネットワークを経由して非対話でログオンしたユーザは既定ではイベントログに書き込む権限がありません。
リモート帳票出力を行う場合は、リモート帳票出力ユーザをAdministratorsグループに所属させることでイベントログに出力することができます。
なお、Windowsの既定の設定を変更するにはMicrosoftサポート技術情報323076を参照してください。
Windows Server 2008、Windows Server 2012、Windows Vista、Windows 7、Windows 8、またはWindows 10の場合、ネットワークを経由して非対話でログオンしたユーザはイベントログに書き込む権限がありません。(製品出荷時点ではMicrosoft社から既定の設定を変更する方法は公開されていません。)
リモート帳票出力を行う場合は、リモート帳票出力ユーザをAdministratorsグループに所属させるようにし、アプリケーションサーバ上でリモート帳票出力ユーザをprsetpasswdコマンドで設定することによりイベントログに出力することができます。
なお、WindowsからWindowsへのリモート帳票出力の場合、リモート帳票出力ユーザを有効にするにはprputprtコマンドやprassortコマンドで-rmuserpasswdオプションを指定する必要があります。