NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションの運用中に通信環境定義を動的に変更するには、nficdefapコマンドを使用します。
nficdefapコマンドでは、nficdefconvコマンドで生成した定義体を動的反映します。
# /usr/sbin/nficdefap [-n FIC識別子]
NETSTAGE/FICの動的反映の手順を図3.1に示します。
動的反映可能な定義項目を表3.1に示します。
定義名 | 追加 | 変更 | 削除 |
---|---|---|---|
sys | × | × | × |
shost | ○ | ○ | ○ |
dhost | ○ | ○ | ○ |
enrsc | ○ | ○ | ○ |
procgr | × | × | × |
extrsc | ○ | ○ | ○ |
pvc | ○ | ○ | ○ |
cdcnv | × | ○ | × |
trcextinf | × | × | × |
uccinf | ○ | ○ | ○ |
○:可能 ×:不可
1つの定義項目で最大1000個の動的反映を行うことができます。1000個を超える変更は、分割して動的反映を行うか、NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションを停止した後、定義体登録コマンドから再度実行してください。
変更または削除の対象になる資源のうち、動的反映前に非活性状態にしておく必要がある資源を表3.2に示します。非活性状態でない状態で動的反映を行った場合、動的反映は失敗します。
定義名 | 変更 | 削除 |
---|---|---|
sys | - | - |
shost | ○ | ○ |
dhost | ○ | ○ |
enrsc | ○ | ○ |
procgr | - | - |
extrsc | ○ | ○ |
pvc | ○ | ○ |
cdcnv | × | - |
trcextinf | - | - |
uccinf | × | × |
○:非活性対象 ×:非活性対象外 -:動的反映不可
また、動的反映後に活性化が必要となる資源を表3.3に示します。
定義名 | 追加 | 変更 |
---|---|---|
sys | - | - |
shost | ○※ | ○ |
dhost | × | ○ |
enrsc | × | ○ |
procgr | - | - |
extrsc | ○ | ○ |
pvc | ○ | ○ |
cdcnv | - | × |
trcextinf | - | - |
uccinf | × | × |
○:活性化対象 ×:活性化対象外 -:動的反映不可
※追加するshost定義文のautoactオペランドが“no”の場合、資源の活性化が必要です。
nficdefapコマンドの結果は、メッセージで確認します。
nficdefapコマンドについては、“5.2.2.3 nficdefap”を参照してください。