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NETSTAGE/FIC V1.0 説明書統合ATM接続オプション編
FUJITSU Software

1.2.5 コード変換機能

コード変換機能は、富士通メインフレームと統合ATMセンタ間で送受信する電文を指定されたコード系に変換する機能です。富士通メインフレームとの通信は、EBCDICコードを使用し、統合ATMセンタとの通信はJIS7コードを使用します。

また、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションがJIS7コードを使用している場合は、コード変換機能を使用せず、富士通メインフレームと統合ATMセンタ間をJIS7コードで通信することも可能です。

コード変換機能は、システム定義文(sys)およびコード変換定義文(cdcnv)で定義します。

コード変換を行う場合の通信を図1.30に、コード変換を行わない通信を図1.31に示します。

図1.30 コード変換を行う場合の通信

図1.31 コード変換を行わない場合の通信

1.2.5.1 システム固有文字コードのカスタマイズ

NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションが提供している標準コード変換テーブルに対して、システム固有文字コードをユーザ固有の文字コードに変更します。変更するユーザ固有文字コードは、固有コード変換定義文(uccinf)で定義します。

システム固有文字コードのカスタマイズを図1.32に示します。

図1.32 システム固有文字コードのカスタマイズ

1.2.5.2 未定義コードのカスタマイズ

未定義コードとは、標準コード変換テーブル内に定義されていない文字コードのことです。

受信した電文の文字コードが未定義コードであった場合、特定の文字コードに変換して送信します。未定義コードに対して変換する特定の文字コードは、コード変換定義文(cdcnv)で定義します。

未定義コードのカスタマイズについて1.33に示します。

図1.33 未定義コードのカスタマイズ

1.2.5.3 未定義コードの扱い

未定義コードを検出した場合、特定の文字コードに変換しますが、富士通メインフレームからの送信電文に未定義コードを検出した場合、統合ATMセンタへ電文を送信せず、富士通メインフレームへ異常応答を送信することも可能です。未定義コードの扱いは、コード変換定義文(cdcnv)のinvcodeオペランドで定義します。

なお、統合ATMセンタからの受信電文に未定義コードを検出した場合は、特定の文字コードに変換して富士通メインフレームへ送信します。

1.2.5.4 シフトケース制御

シフトケース制御は、シフトコードを持つJIS7コードにおいて、シフトコードの判定、挿入および削除処理を行います。

シフトコードとは、文字を切り替える機能を持った特殊な符号であり、同じコードでもシフト符号を併用することによって、別の文字に対応させます。

シフトインコードは、通常使用頻度が高い機能符号および英数字と図形文字のコード、シフトアウトコードは、カナ文字、特殊記号などの拡張コードのことです。

シフトケース制御について図1.34に示します。

図1.34 シフトケース制御