コード変換機能は、富士通メインフレームと統合ATMセンタ間で送受信する電文を指定されたコード系に変換する機能です。富士通メインフレームとの通信は、EBCDICコードを使用し、統合ATMセンタとの通信はJIS7コードを使用します。
また、富士通メインフレーム上の業務アプリケーションがJIS7コードを使用している場合は、コード変換機能を使用せず、富士通メインフレームと統合ATMセンタ間をJIS7コードで通信することも可能です。
コード変換機能は、システム定義文(sys)およびコード変換定義文(cdcnv)で定義します。
NETSTAGE/FIC 統合ATM接続オプションが提供している標準コード変換テーブルに対して、システム固有文字コードをユーザ固有の文字コードに変更します。変更するユーザ固有文字コードは、固有コード変換定義文(uccinf)で定義します。
システム固有文字コードのカスタマイズを図1.32に示します。
未定義コードとは、標準コード変換テーブル内に定義されていない文字コードのことです。
受信した電文の文字コードが未定義コードであった場合、特定の文字コードに変換して送信します。未定義コードに対して変換する特定の文字コードは、コード変換定義文(cdcnv)で定義します。
未定義コードのカスタマイズについて図1.33に示します。
未定義コードを検出した場合、特定の文字コードに変換しますが、富士通メインフレームからの送信電文に未定義コードを検出した場合、統合ATMセンタへ電文を送信せず、富士通メインフレームへ異常応答を送信することも可能です。未定義コードの扱いは、コード変換定義文(cdcnv)のinvcodeオペランドで定義します。
なお、統合ATMセンタからの受信電文に未定義コードを検出した場合は、特定の文字コードに変換して富士通メインフレームへ送信します。
シフトケース制御は、シフトコードを持つJIS7コードにおいて、シフトコードの判定、挿入および削除処理を行います。
シフトコードとは、文字を切り替える機能を持った特殊な符号であり、同じコードでもシフト符号を併用することによって、別の文字に対応させます。
シフトインコードは、通常使用頻度が高い機能符号および英数字と図形文字のコード、シフトアウトコードは、カナ文字、特殊記号などの拡張コードのことです。
シフトケース制御について図1.34に示します。