利用者出口プログラム呼出しインタフェースの詳細についての説明形式を以下に示します。
利用者出口プログラムを呼び出す形式を示します。
利用者出口プログラムを呼び出すタイミングを説明します。
利用者出口プログラムの処理内容について説明します。
利用者出口プログラムの入出力情報を示します。
利用者出口プログラムの入出力情報の詳細について説明します。
利用者出口プログラムの復帰コードを示します。
利用者出口プログラムを作成または使用する上での注意事項を説明します。
形式
#include "trcext_userif.h"
void プログラム名(NFIC_TRCEXT_USERIF *userif);
呼出し契機
富士通メインフレームとNETSTAGE/FIC間のEONFonTCP/IP通信における業務データの送受信時に呼び出されます。
処理内容
富士通メインフレームとNETSTAGE/FIC間のEONFonTCP/IP通信における業務データに対し、トレースログのマスキングを行います。
インタフェース
表6.6に、利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)の使用メンバを示します。
利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)の全体構成については表6.2を参照してください。
項番 | データ型 | サイズ | メンバ名 | 項目名 | I/O |
---|---|---|---|---|---|
1 | char | 4 | name | 構造体名 | I |
2 | unsigned char | 1 | trckind | トレース種別 | I |
3 | unsigned char | 1 | trcprtc | プロトコル種別 | I |
4 | unsigned char | 1 | ficid | FIC識別子 | I |
5 | union | - | cmn_area | 手順情報域 | I |
6 | unsigned char | 1 | chain_inf | 分割情報 | I |
7 | unsigned char | 1 | dir_inf | 通信方向 | I |
8 | char * | 8 | data_area | 通知データアドレス | I |
9 | int | 4 | data_len | 通知データ長 | I |
10 | char * | 8 | accumlate_area | 参考情報データアドレス | I |
11 | int | 4 | accumlate_len | 参考情報データ長 | I |
表項目のI/Oは、利用者出口プログラムにおける入力項目(I)と出力項目(O)を表します。
項番 | データ型 | サイズ | メンバ名 | 項目名 | I/O |
---|---|---|---|---|---|
1 | char | 16 | procgr_name | procgr資源名 | I |
2 | char | 16 | vlu_name | vlu資源名 | I |
3 | char | 16 | enrsc_name | enrsc資源名 | I |
4 | char | 32 | dhost_name | dhost資源名 | I |
表項目のI/Oは、利用者出口プログラムにおける入力項目(I)と出力項目(O)を表します。
メンバ説明
利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)のアイキャッチ(“EXIT”)を通知します。
トレース種別として、以下の情報を通知します。
NFIC_TRCKIND_EONF : EONFonTCP/IPトレース
プロトコル種別として、以下の情報を通知します。
NFIC_TRCPRTC_ZENGIN : 全銀RC通信
FIC識別子の数値を通知します。
1≦FIC識別子≦99
通信手順ごとの情報(共用体)を通知します。
本通信手順では、EONFonTCP/IP通信の情報域の構造体(nfic_eonf_area_t)により参照してください。
procgr資源名を通知します。
vlu資源名を通知します。
enrsc資源名を通知します。
dhost資源名を通知します。
分割情報として、以下の情報を通知します。
NFIC_CHAIN_ONLY : 分割されていない業務データ
通信方向として、以下の情報を通知します。
NFIC_DIR_SEND : 富士通メインフレームから送信
NFIC_DIR_RECV : 富士通メインフレームで受信
送受信した業務データの格納アドレスを通知します。
トレースログのマスキングを行う場合は、data_area域で通知されたアドレスに格納されているデータに対し、data_len域で通知された長さの範囲で加工してください。
送受信した業務データのデータ長を通知します。
トレースログのマスキングを行う場合は、data_area域で通知されたアドレスに格納されているデータに対し、data_len域で通知された長さの範囲で加工してください。
参考情報の先頭アドレスを通知します。通知されるアドレスは、分割された業務データにおいて、業務データの先頭アドレスを示しています。
本通信手順では、data_area域と同じアドレスを通知します。
参考情報のデータ長を通知します。通知される値は、data_area域で通知したデータの、1つの業務データにおける先頭からのオフセットを意味します。
本通信手順では、0を通知します。
復帰コード
本処理では、復帰コードはありません。
本処理で異常を検出した場合は、必要に応じてシスログメッセージなどを出力してください。
注意事項
本処理はスレッドセーフで作成する必要があります。
形式
#include “trcext_userif.h”
void プログラム名(NFIC_TRCEXT_USERIF *userif);
呼出し契機
NETSTAGE/FICと全銀RCセンタとの全銀RC通信における業務データの送受信時に呼び出されます。業務データが分割されている場合は、分割されたデータごとに呼び出されます。
処理内容
NETSTAGE/FICと全銀RCセンタとの全銀RC通信における業務データに対し、トレースログのマスキングを行います。
インタフェース
表6.8に、利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)の使用メンバを示します。
利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)の全体構成については表6.2を参照してください。
項番 | データ型 | サイズ | メンバ名 | 項目名 | I/O |
---|---|---|---|---|---|
1 | char | 4 | name | 構造体名 | I |
2 | unsigned char | 1 | trckind | トレース種別 | I |
3 | unsigned char | 1 | trcprtc | プロトコル種別 | I |
4 | unsigned char | 1 | ficid | FIC識別子 | I |
5 | union | - | cmn_area | 手順情報域 | I |
6 | unsigned char | 1 | chain_inf | 分割情報 | I |
7 | unsigned char | 1 | dir_inf | 通信方向 | I |
8 | char * | 8 | data_area | 通知データアドレス | I |
9 | int | 4 | data_len | 通知データ長 | I |
10 | char * | 8 | accumlate_area | 参考情報データアドレス | I |
11 | int | 4 | accumlate_len | 参考情報データ長 | I |
表項目のI/Oは、利用者出口プログラムにおける入力項目(I)と出力項目(O)を表します。
項番 | データ型 | サイズ | メンバ名 | 項目名 | I/O |
---|---|---|---|---|---|
1 | nfic_cmn_inf_t | - | cmninf | 共通通信情報 | I |
2 | char | 1 | plineno | 物理回線番号 | I |
3 | char | 1 | llineno | 論理回線番号 | I |
4 | char | 1 | lcn | 論理チャネル番号 | I |
表項目のI/Oは、利用者出口プログラムにおける入力項目(I)と出力項目(O)を表します。
項番 | データ型 | サイズ | メンバ名 | 項目名 | I/O |
---|---|---|---|---|---|
1 | char | 16 | procgr_name | procgr資源名 | I |
2 | char | 32 | rsc_name | 通信資源名 | I |
3 | in_addr | 4 | srcip | 自側IPアドレス | I |
4 | in_addr | 4 | dstip | 相手側IPアドレス | I |
5 | unsigned short | 2 | srcport | 自側ポート番号 | I |
6 | unsigned short | 2 | dstport | 相手側ポート番号 | I |
表項目のI/Oは、利用者出口プログラムにおける入力項目(I)と出力項目(O)を表します。
メンバ説明
利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)のアイキャッチ(“EXIT”)を通知します。
トレース種別として、以下の情報を通知します。
NFIC_TRCKIND_EXT : 接続先通信プロトコルトレース
プロトコル種別として、以下の情報を通知します。
NFIC_TRCPRTC_ZENGIN : 全銀RC通信
FIC識別子の数値を通知します。
1≦FIC識別子≦99
通信手順ごとの情報(共用体)を通知します。
本通信手順では、全銀RC通信の情報域の構造体(nfic_zengin_area_t)または共通通信情報の構造体(nfic_cmn_inf_t)により参照してください。
procgr資源名を通知します。
vpu資源名を通知します。
自側IPアドレスを通知します。IPアドレスは、4バイトの数値をネットワークバイトオーダ形式で通知します。
相手側IPアドレスを通知します。IPアドレスは、4バイトの数値をネットワークバイトオーダ形式で通知します。
自側ポート番号を通知します。ポート番号は、2バイトの数値をホストバイトオーダ形式で通知します。
相手側ポート番号を通知します。ポート番号は、2バイトの数値をホストバイトオーダ形式で通知します。
物理回線番号を1バイトの数値で通知します。
論理回線番号を1バイトの数値で通知します。
論理チャネル番号を1バイトの数値で通知します。
分割情報として、以下の情報を通知します。
NFIC_CHAIN_ONLY : 分割されていない業務データ
NFIC_CHAIN_FIRST : 分割された業務データの先頭データ
NFIC_CHAIN_MIDDLE : 分割された業務データの中間データ
NFIC_CHAIN_LAST : 分割された業務データの最終データ
通信方向として、以下の情報を通知します。
NFIC_DIR_SEND : 富士通メインフレームから送信
NFIC_DIR_RECV : 富士通メインフレームで受信
送受信した業務データの格納アドレスを通知します。
業務データが分割されている場合は、分割して送受信したデータを通知します。
トレースログのマスキングを行う場合は、data_area域で通知されたアドレスに格納されているデータに対し、data_len域で通知された長さの範囲で加工してください。
業務データの先頭から参照する必要がある場合は、accumlate_area域で通知されたアドレスを参照してください。
送受信した業務データのデータ長を通知します。業務データが分割されている場合は、送受信した一部のデータの長さを通知します。
トレースログのマスキングを行う場合は、data_area域で通知されたアドレスに格納されているデータに対し、data_len域で通知された長さの範囲で加工してください。
参考情報の先頭アドレスを通知します。通知されるアドレスは、分割された業務データにおいて、業務データの先頭アドレスを示しています。
本領域は、chain_inf域の値がNFIC_CHAIN_MIDDLEまたはNFIC_CHAIN_LASTであるとき、業務データの先頭から解析を行う必要がある場合に参照してください。なお、chain_inf域の値がNFIC_CHAIN_ONLYまたはNFIC_CHAIN_FIRSTの場合は、data_area域と同じアドレスを通知します。
参考情報のデータ長を通知します。通知される値は、data_area域で通知したデータの、1つの業務データにおける先頭からのオフセットを意味します。
chain_inf域の値がNFIC_CHAIN_MIDDLEまたはNFIC_CHAIN_LASTの場合は、業務データにおける先頭からのオフセットを通知します。chain_inf域の値がNFIC_CHAIN_ONLYまたはNFIC_CHAIN_FIRSTの場合は、0を通知します。
復帰コード
本処理では、復帰コードはありません。
本処理で異常を検出した場合は、必要に応じてシスログメッセージなどを出力してください。
注意事項
本処理はスレッドセーフで作成する必要があります。