トレースマスキング利用者出口プログラムには、TCPコネクションで送受信されるデータを通知します。
通知するデータは、全銀RCのTCP/IP手順のプロトコル制御ヘッダ(サブレイヤヘッダ(16バイト)および制御プロトコルヘッダ(48バイト))を除いた、それ以降のデータを通知します。
業務データは、TCP/IPプロトコルによって任意のサイズでパケット分割されて送受信が行われる場合があります。この場合、パケット分割されたデータごとにトレースマスキング利用者出口プログラムに通知します。
トレースマスキング利用者出口プログラムに通知する場合、全銀RCのTCP/IP手順のプロトコル制御ヘッダを除いた業務データを通知します。
分割データを通知する場合は、1つの業務データについてそれまでに送信・受信した先頭からのデータを参考情報として通知します。
分割データの通知形式を図6.2に示します。
分割データの参考情報のデータは、トレースマスキング利用者出口プログラムによる加工前のデータを通知します。参考情報のデータをトレースマスキング利用者出口プログラムで加工することはできません。
利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)において、送受信したデータ(分割データ)の先頭アドレスは通知データアドレス(data_area)を、送受信したデータ(分割データ)のサイズは通知データ長(通知データ長)を参照してください。また、それまでに送受信した先頭からのデータ(参考情報)の先頭アドレスは参考情報データアドレス(accumlate_area)を、それまでに送受信した先頭からのデータ(参考情報)のサイズは参考情報データ長(accumlate_len)を参照してください。利用者出口プログラム呼出しインタフェースの構造体(NFIC_TRCEXT_USERIF)については、“6.2 利用者出口プログラム呼出しインタフェース”を参照してください。
全銀RCとの文字コードは、EBCDICコードを使用します。