Symfoware/RDB運用中にログ管理ファイルをリカバリする場合のリカバリ操作の手順とリカバリ操作例を以下に示します。
Symfoware/RDB運用中のリカバリは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionで利用できます。

(1) 業務中にログ管理ファイルのアクセスエラーが発生した場合、システムメッセージ
を出力して、 ログ管理ファイルを閉塞します。
スケーラブルログ運用を行っている場合は、システムメッセージより、リカバリすべき
ログ管理ファイルのロググループ名を特定します。
ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
配置している場合 → (2)へ
ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
配置していない場合 → (3)へ
(2) ロググループ管理ファイルを閉塞します。 ――― rdblogコマンド
(Hオプションかつ
Mオプション)
(3) 障害ボリュームを取り換えます。 ――― CE作業
(4) ボリュームの構成情報をリカバリします。 ――― partedコマンド
ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
配置している場合 → (5)へ
ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに
配置していない場合 → (6)へ
(5) ロググループ管理ファイルをリカバリし閉塞を解除します。――― rdblogコマンド
(Pオプションかつ
Mオプション)
(6) ログ管理ファイルをリカバリし閉塞を解除します。 ――― rdblogコマンド
(Pオプションかつ
Iオプション
[かつgオプション])ここでは、以下の場合を想定しています。
ロググループ管理ファイルとログ管理ファイルを同一のボリュームに配置していない
ユーザロググループ
スケーラブルログ運用を行っていない場合およびシステムロググループの場合は、rdblogコマンドのgオプション(ロググループ名の指定)を省略して実行してください。
rdb: ERROR: qdg12251e: ログ管理ファイルの入出力障害が発生しました
errno=5 (システム名=rdbsys1)
rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"grp1"において事象"qdg12251e"が発生しました
(システム名=rdbsys1)
rdb: ERROR: qdg13301e: ログ管理ファイルを閉塞しました(システム名=rdbsys1)
rdb: INFO : qdg13239i: ロググループ"grp1"において事象"qdg13301e"が発生しました
(システム名=rdbsys1)
CE作業 … 障害ボリュームの交換およびボリューム構成情報のリカバリ
$ rdblog -P -I -g grp1 注意
閉塞状態のログ管理ファイルをリカバリして閉塞状態を解除するには、メモリ上の情報を使用します。そのため、ログ管理ファイルが閉塞状態のままSymfoware/RDBを停止すると、Pオプションによるリカバリを行うことはできません。必ず、Symfoware/RDBを停止する前にPオプションによりログ管理ファイルをリカバリしてください。なお、Pオプションによりログ管理ファイルをリカバリする前にSymfoware/RDBを停止してしまった場合は、“11.4.2 Symfoware/RDB停止中のリカバリ”に従ってリカバリしてください。
ログ管理ファイルの入出力障害以外の理由でボリューム交換を行う場合は、ボリュームの交換を行う前に、ログ管理ファイルを閉塞状態にしてください。ログ管理ファイルの閉塞は、rdblogコマンドのHオプションおよびIオプションで行います。