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Symfoware Server V11.1.2 インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

付録C Symfoware Active DB Guard移行時の作業手順

古いバージョンレベルからの移行作業は、以下に従って移行作業を行ってください。なお、OSをまたいだアップグレードはできません。

以下の手順で移行作業を行ってください。以下の作業は複写元システムと複写先システムで共通です。

  1. RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認

  2. データベースの文字コード系の確認

  3. データベースのデータ整合

  4. Symfoware Active DB Guard環境の削除

  5. ファイルのバックアップ

  6. Symfoware Serverのアップグレードインストール

  7. ファイルのリカバリ

  8. Symfoware Active DB Guard環境の作成

  9. 動作確認

1. RDBディレクトリファイルを配置したパス名の確認

RDBディレクトリファイルを配置したパス名を確認してください。

  • スケーラブルディレクトリ運用を行っていない場合

    $ rdbprdic -r
  • スケーラブルディレクトリ運用を行っている場合

    $ rdbscldir -V
2. データベースの文字コード系の確認

以下のコマンドを実行して、データベースの文字コード系を確認し、必ず控えておいてください。

$ rdbprt -m CODE
Code Information
  Data Code ...... Unicode (注)
rdb: INFO: qdg12074i:rdbprtが正常終了しました 復帰コード 00

注) 現在利用しているデータベースの文字コード系が表示されます。

3. データベースのデータ整合

バックアップセンタ運用を行っているデータベースのデータについて、複写先システムですべてのRERUNログの抽出・反映を行い、複写元システムと複写先システムの両システムでデータを一致させます。

複写元システム

1) 利用者業務を停止します。

2) rdbbcswhコマンドを実行してRLCを強制交替し、rdbbcrlcコマンドで交替済みのRLCを退避します。

$ rdbbcswh -p RLP名
$ rdbbcrlc -B -p RLP名 -f 出力ファイル名

3) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。

$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
複写先システム

1) rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行して、RERUNログを抽出・反映します。RLCやRERUNログ抽出ファイルなどに残存しているRERUNログはすべて複写先システムに反映します。

$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -p RLP名 -a

2) rdbbcofflineコマンドを実行して、RLPを切り替えオフラインにします。

$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch

参照

各コマンドの詳細は、“Symfoware Active DB Guard コマンドリファレンス”を参照してください。

4. Symfoware Active DB Guard環境の削除

以下の作業を実施し、Symfoware Active DB Guardの環境を削除してください。

  • 終了オフライン

  • RLC退避ファイルの削除

  • RERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルの削除

  • RERUNログ抽出作業域のファイルの削除

  • RLP管理オブジェクトの削除

  • Symfoware/RDBの停止

  • RLMとRLCの削除

  • BC管理スキーマの削除

  • BCログ管理ファイルの削除

参照

Symfoware/RDBの停止の詳細は“セットアップガイド”を参照してください。その他の作業の詳細は“Symfoware Active DB Guard 運用ガイド”の“運用閉鎖の操作”を参照してください。

5. ファイルのバックアップ

以下のファイルをバックアップしてください。

  • Symfoware Serverでバックアップの必要なファイル

  • /opt/FJSVsymbc配下にあって、作成または編集を行ったファイル

Symfoware Serverのファイルのバックアップの詳細については、“付録B Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。

6. Symfoware Serverのアップグレードインストール

第7章 アップグレードインストール”を参照して、Symfoware Serverのアップグレードインストールを行ってください。

7. ファイルのリカバリ

以下のファイルをリカバリしてください。

  • Symfoware Serverでリカバリの必要なファイル

  • /opt/FJSVsymbc配下にあり、“5.ファイルのバックアップ”でバックアップしたファイル

Symfoware Serverのファイルのリカバリの詳細については“付録B Symfoware Server移行時の作業手順”を参照してください。

8. Symfoware Active DB Guard環境の作成

以下の作業を実施し、Symfoware Active DB Guardの環境を作成してください。

  • Symfoware/RDBの停止

  • BCログ管理ファイルの作成

  • RLMおよびRLCファイルの作成

  • Symfoware/RDBの起動

  • BC管理DBの作成

  • RERUNログ引継ぎファイルの作成

  • 資源の関連付け

  • Symfoware/RDBの停止

参照

Symfoware/RDBの停止および起動の詳細は“セットアップガイド”を参照してください。各作業の詳細は“Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“セットアップ”を参照してください。

9. 動作確認

運用を開始する前に、正しく移行が行えたかどうか動作確認してください。

注意

  • 古いバージョンレベルから移行する場合、インストール時のデータベースの文字コード系の指定は、必ず移行前の環境で確認したデータベースの文字コード系を指定してください。
    移行前の環境と異なるデータベースの文字コード系をインストール時に指定してパッケージをインストールし、運用を再開した場合、データベースおよびRDBディクショナリの内容は保証されません。

  • Symfoware/RDBがダウンしている状態で、移行作業を行った場合は、データベースの内容は保証されません。

  • 新しいバージョンレベルではメモリの見積りが異なる場合があります。移行の際にはメモリの見積りを行ってください。

参照

Symfoware Active DB Guardのメモリの見積りについては、“Symfoware Active DB Guard 設計・セットアップガイド”を参照してください。