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Symfoware Server V11.1.2 インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

7.1 symfo_installコマンドでのアップグレードインストール

symfo_installコマンドを使用したアップグレードインストール手順について説明します。

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパユーザへの変更

  2. DVDドライブのマウント

  3. インストール

注意

環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。

  • Symfoware/RDBなどのプロセスが起動されている場合

  • Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/default/initファイルのLANG指定値)に指定されている場合

  • 以下のいずれかがインストールされている場合

    • Symfoware Server クライアント機能

    • Interstage Business Application Server 高信頼性ログ機能

    • Interstage Migration Transactional File Access

  • 以下の製品がインストールされている場合、アップグレードインストールが異常終了してしまいますので、Symfoware Serverのアップグレードを行いたい場合、以下に記載の製品を一度アンインストールしてから実施してください。なお、その際、アンインストールする前の状態に戻す手順などについては製品のマニュアルを参照してください。

    • ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 全バージョンのマネージャ

    • ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0以降のマネージャ

    • ETERNUS SF Express 15.0以降のマネージャ

1) スーパユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。

$ su -
Password:******

2) DVDドライブのマウント

サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、インストーラ実行権が設定されていないため、インストーラの起動に失敗する場合があります。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mkdir -p /dvd/dvd0   (注1)
# /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /dvd/dvd0   (注2)

注1) /dvd/dvd0がない場合のみ必要です。

注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なる場合がありますので確認してください。

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

1. インストール処理の開始

以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.eucJP;export LANG
# cd /dvd/dvd0/solaris
# ./symfo_install

注意

symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANG、LC_MESSAGESまたはLC_ALLには、表示環境にあわせて、“ja”、“ja_JP.eucJP”、“ja_JP.PCK”、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数が適切に設定されていない場合、文字化けして表示されることがあります。

2. インストール情報の表示

インストールされている機能などの情報が、以下のように表示されます。

インストール環境のチェックを開始します。

以下の製品がインストールされています。
製品: 製品名
バージョン: バージョンレベル

インストール環境のチェックが終了しました。

"製品名"をアップグレードインストールします。
3. アップグレードする機能の確認

アップグレードする機能の一覧が表示されます。アップグレードを行う場合は、下線部のように“y”を入力してください。

アップグレードする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
- Advanced Backup Controller機能
- Active DB Guard機能

アップグレードを開始しますか?
y: アップグレードを開始します
q: アップグレードせずに終了します
[y,q]: y

注意

6.x系以前からアップグレードする場合、以下のようなデータベースの文字コード系の入力画面が表示されます。

アップグレードする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)

データベースの文字コード系を選択してください。
1: EUC_U90
2: EUC_S90
3: SJIS
4: UTF-8
[1,2,3,4,q] (省略値は1): 1

“EUC_U90”でよろしいですか?
[y,n,q] (省略値はy): y

アップグレードを開始しますか?
y: アップグレードを開始します
q: アップグレードせず、終了します
[y,q] (省略値はy): y
4. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

アップグレードを開始します。

基本機能(サーバ機能、クライアント機能)のアップグレードが成功しました。
Advanced Backup Controller機能のアップグレードが成功しました。
Active DB Guard機能のアップグレードが成功しました。

アップグレードが終了しました。
5. インストール結果の確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のアップグレードインストールが正常終了しました。
異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のインストールが異常終了しました。

注意

  • インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

    1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

    2. 再度、symfo_installコマンドを実行します。

  • 9.2.0以前のSymfoware Serverからアップグレードインストールを行う場合、以下の点に注意してください。
    1~1023および32768~65535のポート番号は、OSの自動採番機能により、他のサービスと重複する可能性があるため使用を避けてください。既存のRDBシステムの中で、リモートアクセスとJDBCネーミングサービスのポート番号に1~1023および32768~65535を設定している場合は、1024~32767の範囲で未使用の値を設定するように変更してください。
    また、ポート番号の変更に合わせて、アプリケーションサーバで設定している接続先のポート番号を変更してください。