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Symfoware Server V11.1.2 インストールガイド(サーバ編)
FUJITSU Software

4.2 symfo_installコマンドでの初期インストール

symfo_installコマンドを使用した初期インストール手順について説明します。

以下の手順でインストールしてください。

  1. スーパユーザへの変更

  2. DVDドライブのマウント

  3. インストール

注意

環境に以下の問題がある場合、インストーラはメッセージを表示後、インストール処理を終了します。

  • Symfoware ServerがサポートしていないロケールがOSのデフォルトロケール(/etc/default/initファイルのLANG指定値)に指定されている場合

  • 以下のいずれかがインストールされている場合

    • Symfoware Server クライアント機能

    • Interstage Business Application Server 高信頼性ログ機能

    • Interstage Migration Transactional File Access

1) スーパユーザへの変更

以下のコマンドを実行して、システム上でスーパユーザになります。

$ su -
Password:******

2) DVDドライブのマウント

サーバプログラムのDVDをDVDドライブに挿入し、以下のコマンドを実行します。

注意

自動マウントデーモン(autofs)によるDVDの自動マウントを行った場合、インストーラ実行権が設定されていないため、インストーラの起動に失敗する場合があります。この場合、mountコマンドでDVDを適切に再マウントしてからインストールを実行してください。なお、マウントされているDVDのマウントオプションについては、mountコマンドを引数なしで実行することで確認できます。

# mkdir -p /dvd/dvd0   (注1)
# /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t6d0s2 /dvd/dvd0   (注2)

注1) /dvd/dvd0がない場合のみ必要です。

注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なる場合がありますので確認してください。

3) インストール

以下の手順でインストールを行います。

1. インストール処理の開始

以下のコマンドを実行し、インストールを開始します。

# LANG=ja_JP.eucJP;export LANG
# cd /dvd/dvd0/solaris
# ./symfo_install

注意

symfo_installコマンドを実行するコンソール画面上の環境変数LANG、LC_MESSAGESまたはLC_ALLには、表示環境にあわせて、“ja”、“ja_JP.eucJP”、“ja_JP.PCK”、“ja_JP.UTF-8”または“C”を設定してください。環境変数が適切に設定されていない場合、文字化けして表示されることがあります。

2. インストール環境のチェック

インストール環境のチェックメッセージが、以下のように表示されます。

インストール環境のチェックを開始します。
インストール環境のチェックを終了しました。

"製品名"を初期インストールします。
3. インストール方法の選択

インストール方法の選択が、以下のように表示されます。

基本機能のみをインストールしたい場合は、下線部のように“1”を入力してください。

Advanced Backup Controller機能、Active DB Guard機能およびMirroring Controller機能をインストールしたい場合は、“2”を入力してください。

インストール方法を選択してください。
1: 標準 (標準的に使用する機能をインストールします)
2: カスタム (機能を選択してインストールします)
q: インストールせずに終了します
[1,2,q](省略値は1): 1
4. インストールする機能の確認
標準インストールの場合

インストール方法に[1: 標準(標準的に使用する機能をインストールします)]を選択した場合は、インストールする機能が、以下のように表示されます。

インストールする機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
カスタムインストールの場合

インストール方法に[2: カスタム(機能を選択してインストールします)]を選択した場合は、インストール可能な機能が、以下のように表示されます。インストールする機能を選択してください。例えば以下の機能を選択する場合は、下線部のように“1,2”を入力してください。

  • 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)

  • Advanced Backup Controller機能

    インストールする機能を選択してください。
    1: 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)
    2: Advanced Backup Controller機能
    3: Active DB Guard機能
    4: Mirroring Controller機能
    {複数選択する場合は","で区切ります。(例: 1,2)}
    [all:全機能,1,2,3,4,q]: 1,2

選択した機能が表示されます。問題がない場合は、下線部のように“y”を入力してください。

選択した機能
- 基本機能(サーバ機能、クライアント機能)

上記の機能をインストールしますか?
y: 次へ進みます
n: 再び機能を選択します
q: インストールせずに終了します
[y,n,q](省略値はy): y
5. インストール情報の確認

インストール情報が、以下のように表示されます。表示されたインストール情報でインストールを開始する場合は、下線部のように“y”を入力してください。

変更可能なインストール情報
インストールディレクトリ: /opt
運用形態: 標準運用
データベースの文字コード系: EUC_S90
RDB管理者のログイン名: root
RDB管理者のグループ名: other
WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップ: 実行する
Webサーバのポート番号: 26510
WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号1: 26511
WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号2: 26512
WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号3: 26513
WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号4: 26514

上記の情報でインストールを開始しますか?
y: インストールを開始します
c: インストール情報を変更します
q: インストールせずに終了します
[y,c,q](省略値はy): y

参考

上記画面で、“c”を入力すると、以下のインストール情報を変更した後に、インストールを開始することができます。

変更可能なインストール情報

意味

対象製品

インストールディレクトリ

Symfoware Serverをインストールするディレクトリです。

EEE
EE
SE

運用形態

セキュリティ運用の形態です。標準運用と標準セキュリティ運用があります。

EEE

データベースの文字コード系 (注)

データベースに格納する文字列型および各国語文字列型のデータの文字コード系です。

EEE
EE
SE

RDB管理者のログイン名

RDB管理者のログイン名です。

RDB管理者のグループ名

RDB管理者のグループ名です。

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップ

WebAdmin/WebDBtoolsのセットアップを行うか否かを選択します。

Webサーバのポート番号

Webサーバのポート番号です。
(ブラウザからWebAdmin/WebDBtoolsにアクセスするときに使用します)

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号1

内部の通信に利用するためのポート番号です。

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号2

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号3

WebAdmin/WebDBtoolsの内部ポート番号4

注) 日本語拡張表示オプションがインストールされている場合、データベースの文字コード系としてEUC_U90を選択できます。

6. インストール状態の表示

インストール状態が、以下のように表示されます。

インストールを開始します。

基本機能(サーバ機能、クライアント機能)のインストールが成功しました。

インストールが終了しました。
7. インストール結果の確認

インストールが終了したときに、インストールの処理結果を示すメッセージが表示されます。

正常終了の場合

インストール処理が正常に終了した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"の初期インストールが正常終了しました。

Symfoware Server Standard Editionの場合、初期インストール時に、カーネル資源を設定します。設定した値については、“付録A カーネル資源の設定値”を参照してください。

異常終了の場合

インストール中に何らかの異常が発生した場合は、以下のようなメッセージが表示されます。

"製品名"のインストールが異常終了しました。

注意

インストールの途中でエラーが発生していた場合は、以下のように対処してください。

  1. エラーメッセージをもとに原因を取り除きます。

  2. symfo_removeコマンドでアンインストールを実行して、途中までインストールされたプログラムファイルを削除します。
    symfo_removeコマンドを使用したアンインストールの詳細については、“第8章 アンインストール”を参照してください。

  3. 再度、symfo_installコマンドを起動します。