ここでは、本製品で提供するサンプルプログラム-Sample10-について説明します。
Sample10では、FORMAT句付き印刷ファイルを使って、集計表を印刷装置に出力するプログラムの例を示します。FORMAT句付き印刷ファイルの使い方は、“NetCOBOL ユーザーズガイド”の“帳票定義体を使う印刷ファイルの使い方”を参照してください。なお、このプログラムを実行するには、MeFtが必要です。
概要
商品コード、商品名および単価が格納されているマスタファイル(Sample02で作成した索引ファイル)と受注日、数量および売上げ金額が格納されている売上げファイル(Sample03で作成した索引ファイル)を入力して、売上集計表を印刷装置に出力します。
提供プログラム
Sample10.cob(COBOLソースプログラム)
Syuukei.pmd(帳票定義体)
Mefprc(プリンタ情報ファイル)
Uriage.cbl(登録集原文)
Makefile(メイクファイル)
COBOL85.CBR(実行用の初期化ファイル)
注意
SYOHINM.cbl(登録集原文)は、Sample02で提供されたものを使用します。
使用しているCOBOLの機能
FORMAT句付き印刷ファイル
索引ファイル(参照)
登録集の取込み
小入出力機能(メッセージボックス)
使用しているCOBOLの文
OPEN文
READ文
WRITE文
START文
CLOSE文
PERFORM文
DISPLAY文
IF文
MOVE文
SET文
GO TO文
EXIT文
COPY文
ADD文
使用している帳票定義体
集計表形式
A4
縦
1/6インチ
PH(ページ頭書き)
[固定パーティション、印刷開始位置:0インチ(1行目)、縦幅:1インチ(6行)]
CH1(制御頭書き)
[浮動パーティション、縦幅:0.83インチ(5行)]
DE(明細)
[浮動パーティション、縦幅:0.33インチ(2行)]
CF1(制御脚書き)
[浮動パーティション、縦幅:0.83インチ(5行)]
CF2(制御脚書き)
[浮動パーティション、縦幅:0.67インチ(4行)]
PF(ページ脚書き)
[固定パーティション、印刷開始位置:10.48インチ(63行目)、縦幅:0.49インチ(3行)]
プログラムを作成する上でのポイント
PHおよびPFは、固定パーティション(固定の印刷位置情報を持っている)なので、パーティションを出力すると、必ず、パーティションに定義されている印刷開始位置に出力されます。
CH1、DE、CF1およびCF2は、浮動パーティション(固定の印刷位置情報を持たない)なので、自由な位置に出力することができる反面、パーティション出力時に印刷位置を制御する必要があります。
各パーティションに定義された出力項目は、翻訳時にCOPY文で帳票定義体からレコードに展開されます。このとき、定義した出力項目の項目名がデータ名になります。
プログラムを実行する前に
MeFtのセットアップを行い、使用できる状態にしておいてください。
Sample02で作成されるマスタファイルを使用します。
“6.3 行順ファイルと索引ファイルの操作(Sample02)”を実行しておきます。