Webサーバへの入出力情報をログ(トレースログ)として出力します。
出力先
トレースログは以下のファイルに出力されます。
[Symfoware Serverインストールディレクトリ]\java\ahs22\plextjava\domain1\logs\tracelog
出力タイミング
世代数
5
サイズ
2,097,152バイト
レコード
可変
ローテーション条件
ログサイズを超えた場合、古い情報はtracelog.Nとなります。
Nは通番で、0から始まる連続の番号です。新しいファイルの順に、1番目のファイルの通番は「.0」、N番目のファイルの通番は「.(N-1)」となります。
出力内容
トレースログは、各トレース情報に対して、以下のタイミングで出力されます。
クライアントとの入出力情報
TCPコネクション接続時
TCPコネクション切断時
HTTPリクエスト受信時
HTTPレスポンス送信時
プラグインモジュールとの入出力情報
プラグインモジュールの応答処理関数の呼出し時
プラグインモジュールの応答処理関数の復帰時
出力形式
トレースログとして出力されるログの形式を以下に示します。
[日時][プロセスID][スレッドID]イベント 詳細情報
出力項目
出力形式に対応する各出力項目を以下に示します。
日時
トレース情報の出力日時
「[日/月/西暦:時:分:秒.ミリ秒]」の形式で出力されます。
プロセスID
デーモンプロセスのプロセスID
スレッドID
通信スレッドのスレッドID
イベント 詳細情報
各出力契機におけるトレース内容のフォーマットを以下に示します。
出力契機 | イベント | 詳細情報 |
---|---|---|
TCPコネクション接続時 | conn | クライアントのIPアドレス:ポート番号=> |
TCPコネクション切断時 | disc | |
HTTPリクエスト受信時 | recv | "リクエスト行" |
HTTPレスポンス送信時 | send | ステータスコード |
プラグインモジュール応答処理関数の呼出し時(注1) | call | モジュールソース名(注2) |
プラグインモジュール応答処理関数の復帰時(注1) | rtn | モジュールソース名(復帰コード) (注2)
|
注1)出力対象のプラグインモジュールは、Webサーバの提供モジュール以外のモジュールです。
注2)プラグインモジュールのコンパイル時のソースファイル名です。Servletサービスが提供するWebサーバコネクタのモジュールソース名は、「mod_jk2.c」と出力されます。
参考
トレースログにより、HTTP Keep-Alive機能の接続保持時間を確認できます。出力されたトレースログにおいて、disc(TCPコネクション切断時のイベント)およびsend(HTTPレスポンス送信時のイベント)の日時を確認し、以下の計算式で算出します。
HTTP Keep-Alive機能の接続保持時間=discの日時-sendの日時
備考)タイムアウト発生時、WebサーバからクライアントへのTCPコネクション切断要求に対して、クライアントからの切断通知を2秒以内に受信できなかった場合、接続保持時間は、KeepAliveTimeoutディレクティブの設定より2秒長くなることがあります。
出力例
[15/May/2014:11:34:34.550][5144][5157]conn 127.0.0.1:44217=>127.0.0.1:26530 [15/May/2014:11:34:34.550][5144][5157]recv "POST /db01/callstored HTTP/1.1" [15/May/2014:11:34:34.551][5144][5157]call mod_jk2.c [15/May/2014:11:34:34.576][5144][5157]rtn mod_jk2.c(0) [15/May/2014:11:34:34.576][5144][5157]send 400 [15/May/2014:11:34:34.591][5144][5157]disc