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PRIMEFLEX for HA Database 業務開発ガイド(Native SQL編)
FUJITSU Integrated System

4.6.6 システム資源の監視

パフォーマンスモニタでは、アプリケーションおよびトランザクションの動作状況、アプリケーションによって獲得されるデータベース資源の占有情報を運用中定期的に採取しています。
これらの情報はシステムを最適にチューニングするための基礎データとなります。

パフォーマンスモニタの詳細については、“5.2 パフォーマンスモニタ”を参照してください。

情報が保存されている期間の任意の時間の情報を表示するには、rdbpmreportコマンドを使用します。

rdbpmreportコマンドの使用例と表示例を以下に示します。

例1

アプリケーションの性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c application
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1) 
< application >
          (2)    (3)    (4)  (5)     (6)     (7)     (8) 
          Uid    Pid    Sid  Status  Elapse  Type    Name 
          I4874  23045  1    ACT     0:02    TCP/IP  10.124.4.123/CONNECT1 

          Client-Information
          (9)    (10)   (11)
          Client/Module/Action
          ・・・

          SQL-Information 
          (12)                (13)   (14)          (15)          (16) 
          Time(Bind/Exec/Com) AccTbl Com(Req/Real) Fet(Req/Real) Opl(Cur/Max) 
               0:01/0:00/0:00      2       8/ 9          0/ 0          3/32 

          (17)                           (18) 
          Exec(Ins/Upd/Del/Sel/Opn/Cal)  Bind(Ins/Upd/Del/Sel/Opn/Cal) 
             2(  0/  0/  0/  2/  0/  0)     3(  0/  0/  1/  0/  2/  0) 

          (19)                  (20)                 (21) 
          Sort(File/Total/Max)  Work(File/Total/Max) Mem(k) 
                  0/    0/  0           0/    0/  0  1157 

          (22)                              (23) 
          TransactionCnt(Commit/Rollback)   TransactionTime(Commit/Rollback) 
                     2/1                    00:250/00:010

          (24)         (25) 
          ParallelSql  ParallelCnt(Cur/Max) 
              12                     2/6

          Resource-Information 
          (26)        (27)       (28)      (29)     (30)     (31) 
          Record(R/W) Index(R/W) Page(R/W) LockWait WaitTime DeadLock 
          7641/ 2815     0/ 0     42/2814         0     0:00        0 

                                  :

(1) 性能情報を採取した時刻
(2) ログイン名
(3) プロセスID
(4) セションID
      (マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
      “-----”が表示されます。) 
(5) 動作状況
      ACT : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス内で動作中 
      INACT : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス外で動作中 
(6) PRIMEFLEX for HA Databaseに接続してからの経過時間(単位は秒)
(7) クライアントプロセス種別
      SQL : システム内通信のアプリケーション
      TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
      RDBCMD : RDBコマンド 
      ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
(8) モジュール名
      システム内通信のアプリケーション:
          アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
          (アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
          先頭の15バイトのみが出力されます。)
      リモートアクセスのアプリケーション: 
          接続端末のIPアドレス/コネクション名
      RDBコマンド:
          RDBコマンド名
      ODOS連携のODBCアプリケーション:
          接続端末のIPアドレス/データソース名または
          アプリケーションのロードモジュール名/データソース名
(9) クライアント情報
      (Interstage Application Serverと連携している場合、Webサーバ接続情報が設定されます。
       (設定される情報の形式は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。))
      (Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”が表示されます。)
(10) モジュール情報
      (Interstage Application Serverと連携している場合、IJServer名が設定されます。
       (設定される情報の形式は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。))
      (Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”が表示されます。)
(11) アクション情報
      (常に“-----”が表示されます。)
(12) トータル時間 (コンパイル時間/実行時間/通信時間)(単位は秒)
(13) アプリケーションのアクセステーブル数
(14) 通信回数 (通信要求回数/実通信回数)
(15) データ返却通信回数 (データ返却要求回数/実データ返却通信回数)
(16) Opl情報 (Opl保持数/Opl保持数の最大値)
(17) トータルのSQL文実行回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
(18) トータルのSQL文コンパイル回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
(19) ソート域情報 
       (外部ファイルによるソート使用回数/総ソート使用回数/最大ソート域サイズ
       (単位はキロバイト))
       (ソートメモリは同時に複数使用する場合があります。その場合、
        最大ソート域サイズにはSORT_MEM_SIZEに指定した値以上の値が表示されます。)
(20) 作業テーブル情報 
       (外部ファイルによる作業テーブル使用回数/総作業テーブル使用回数/
       最大作業テーブルサイズ(単位はキロバイト))
(21) アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
(22) トランザクション管理文実行回数(COMMIT文実行回数/ROLLBACK文実行回数)
       (PRIMEFLEX for HA Databaseが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます。)
(23) トランザクション管理文実行時間(COMMIT文実行時間/ROLLBACK文実行時間)
       (単位は秒:ミリ秒)
       (PRIMEFLEX for HA Databaseが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます。)
(24) 並列指定のSQL文実行回数
(25) 1セションあたりの並列多重度(現在/最大)
(26) レコード(レコードを検索した回数/レコードを更新した回数)
(27) キーインデックス(インデックスを検索した回数/インデックスを更新した回数) 
(28) ページ (ページの読込みを依頼した回数/ページの書込みを依頼した回数)
(29) 占有待ち回数
(30) 総占有待ち時間(単位は秒)
(31) デッドロック回数
表示される情報の性質について
  • (2)~(5)、(7)~(11)、(16-Cur)、(16-Max)、(21)、(25-Cur):
    (1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報

  • (6)、(13)、(19-Max)、(20-Max)、(25-Max):
    コネクション接続時から(1)で表示される時刻の間の情報

  • (12)、(14)、(15)、(17)、(18)、(19-File,Total)、(20-File,Total)、(22)、(23)、(24)、(26)~(31):
    システム情報採取間隔での差分情報

例2

トランザクションの性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c transaction
Symfoware Server Performance Monitor / Rerformance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1)
< transaction >
          Connections : 173    (2) 
          Transactions (Commit/Rollback) : 875  /  32    (3)  /  (4) 
                            :

(1) 性能情報を採取した時刻
(2) コネクション接続数
(3) システムが発行したコミット回数(全コネクション合計)
(4) システムが発行したロールバック回数(全コネクション合計)
表示される情報の性質について
  • (2):
    (1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報

  • (3)、(4):
    システム情報採取間隔での差分情報

例3

データベーススペースの性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c dbspace
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1)
< dbspace >
          (2) 
              (3) 
              (4)      (5)      (6)     (7) 
              (8)                    (9) 
          DBSpaceName 
              DevicePath
              RTimes   WTimes    RSize  WSize 
              Read(System / Service) Write(System / Service) 
      在庫管理DB.DBSP_1 
              /database/rdb/data/DB_SP1
            25        0       25      0 
              2:100 / 2:100          0:000 / 0:000 
                              :

(1) 性能情報を採取した時刻
(2) データベーススペース名
(3) デバイスパス名
(4) ページの読込みを行った回数
(5) ページへ書出しを行った回数
(6) ページの読込みを行ったサイズ(単位はキロバイト)
(7) ページへ書出しを行ったサイズ(単位はキロバイト)
(8) 読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
      システム時間 : PRIMEFLEX for HA DatabaseのI/O制御に読込み処理が依頼されてから
                    完了するまでの時間
      サービス時間 :OSへ読込み処理を依頼してから完了するまでの時間
(9) 書出し処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
      システム時間 : PRIMEFLEX for HA DatabaseのI/O制御に書出し処理が依頼されてから
                    完了するまでの時間
      サービス時間 :OSへ書出し処理を依頼してから完了するまでの時間
表示される情報の性質について
  • (2)、(3):
    (1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報

  • (4)~(9):
    システム情報採取間隔での差分情報

例4

PRIMEFLEX for HA Databaseのメモリの性能情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c memory
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1)
< memory >
          (2)            (3)      (4)     (5) 
          Type           Used     Free    Total 
          Local        40960K     ----     ---- 
          Shared         768K    1280K    2048K 
          ExSpace          0K       0K       0K

(1) 性能情報を採取した時刻
(2) メモリの種類
      Local :ローカルメモリ
      Shared : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス外との情報交換のための共用メモリ
      ExSpace :現状では常に0を表示
(3) 使用量(単位はキロバイト)
(4) 未使用量(単位はキロバイト)
    (TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)
(5) 総量(単位はキロバイト)
    (TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)
表示される情報の性質について

すべての情報は、(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。

例5

占有待ち情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c lockwait
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1)
< lockwait >
          DSI-name : DB0001.DSI0001  (2)
          (3)     (4)    (5)   (6)  (7)     (8)                    (9)   (10) 
          Status  Uid    Pid   Sid  Type    Name                   Unit  Purpose 
          WAIT    I4874  23045  2   TCP/IP  10.124.4.123/CONNECT1  DSI   REFER 
          ACTIVE  I4874  13254  1   TCP/IP  10.124.4.123/CONNECT5  DSI   UPDATE
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) 資源名 (データベース名.DSI名)
      ((9)排他の単位がCOMMITと表示される場合、“------.------”が表示されます。)
(3) 状態
      ACTIVE : 動作中 
      WAIT : 待ち状態 
(4) ログイン名
(5) プロセスID
(6) セションID
      (マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
       “-----”が表示されます。) 
(7) クライアントプロセス種別
      SQL : システム内通信のアプリケーション
      TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
      RDBCMD : RDBコマンド 
      DAEMON : RDBシステムデーモン
      ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
(8) モジュール名
      システム内通信のアプリケーション:
          アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
          (アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
          先頭の15バイトのみが出力されます。)
      リモートアクセスのアプリケーション: 
          接続端末のIPアドレス/コネクション名
      RDBコマンド:
          RDBコマンド名
      RDBシステムデーモン:
          RDBシステムデーモン名
      ODOS連携のODBCアプリケーション:
          接続端末のIPアドレス/データソース名または
          アプリケーションのロードモジュール名/データソース名
(9) 排他の単位
      DSI : DSI
      PAGE : ページ
      ROW : 行
      COMMIT : コミット処理中の場合
(10) 占有目的
      REFER : 参照
      UPDATE : 更新
      REFER|UPDATE : 参照更新
表示される情報の性質について

すべての情報は、(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。

例6

デッドロック情報を表示した場合

$ rdbpmreport -t 15:00 -c deadlock
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10

Time 2007/03/14 15:00:10    (1)
< deadlock >
          (2)      (3)    (4)   (5) (6)     (7)                    (8)   (9) 
          Time     Uid    Pid   Sid Type    Name                   Unit  DSI-name 
          15:00:04 I4874  23045  2  TCP/IP  10.124.4.123/CONNECT1  DSI   DB0001.DSI0001
                   K1597  13254  1  TCP/IP  10.124.4.123/CONNECT5  DSI   DB0001.DSI0001

(1) 性能情報を採取した時刻
(2) デッドロックを検出した時刻
(3) ログイン名
(4) プロセスID
(5) セションID
      (マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
       “-----”が表示されます。)
(6) クライアントプロセス種別
      SQL : システム内通信のアプリケーション
      TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
      RDBCMD : RDBコマンド 
      DAEMON : RDBシステムデーモン
      ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション
(7) モジュール名

      システム内通信のアプリケーション:
          アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
          (アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
          先頭の15バイトのみが出力されます。)
      リモートアクセスのアプリケーション: 
          接続端末のIPアドレス/コネクション名
      RDBコマンド:
          RDBコマンド名
      RDBシステムデーモン:
          RDBシステムデーモン名
      ODOS連携のODBCアプリケーション:
          接続端末のIPアドレス/データソース名または
          アプリケーションのロードモジュール名/データソース名
(8) 排他の単位
      DSI : DSI
      PAGE : ページ
      ROW : 行
      COMMIT : コミット処理中の場合
(9) 資源名 (データベース名.DSI名)
表示される情報の性質について

すべての情報は、(2)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。