パフォーマンスモニタでは、アプリケーションおよびトランザクションの動作状況、アプリケーションによって獲得されるデータベース資源の占有情報を運用中定期的に採取しています。
これらの情報はシステムを最適にチューニングするための基礎データとなります。
パフォーマンスモニタの詳細については、“5.2 パフォーマンスモニタ”を参照してください。
情報が保存されている期間の任意の時間の情報を表示するには、rdbpmreportコマンドを使用します。
rdbpmreportコマンドの使用例と表示例を以下に示します。
アプリケーションの性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c application
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< application >
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8)
Uid Pid Sid Status Elapse Type Name
I4874 23045 1 ACT 0:02 TCP/IP 10.124.4.123/CONNECT1
Client-Information
(9) (10) (11)
Client/Module/Action
・・・
SQL-Information
(12) (13) (14) (15) (16)
Time(Bind/Exec/Com) AccTbl Com(Req/Real) Fet(Req/Real) Opl(Cur/Max)
0:01/0:00/0:00 2 8/ 9 0/ 0 3/32
(17) (18)
Exec(Ins/Upd/Del/Sel/Opn/Cal) Bind(Ins/Upd/Del/Sel/Opn/Cal)
2( 0/ 0/ 0/ 2/ 0/ 0) 3( 0/ 0/ 1/ 0/ 2/ 0)
(19) (20) (21)
Sort(File/Total/Max) Work(File/Total/Max) Mem(k)
0/ 0/ 0 0/ 0/ 0 1157
(22) (23)
TransactionCnt(Commit/Rollback) TransactionTime(Commit/Rollback)
2/1 00:250/00:010
(24) (25)
ParallelSql ParallelCnt(Cur/Max)
12 2/6
Resource-Information
(26) (27) (28) (29) (30) (31)
Record(R/W) Index(R/W) Page(R/W) LockWait WaitTime DeadLock
7641/ 2815 0/ 0 42/2814 0 0:00 0
:
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) ログイン名
(3) プロセスID
(4) セションID
(マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
“-----”が表示されます。) (5) 動作状況
ACT : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス内で動作中
INACT : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス外で動作中 (6) PRIMEFLEX for HA Databaseに接続してからの経過時間(単位は秒)
(7) クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
RDBCMD : RDBコマンド
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション(8) モジュール名
システム内通信のアプリケーション:
アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
(アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
先頭の15バイトのみが出力されます。)
リモートアクセスのアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDBコマンド:
RDBコマンド名
ODOS連携のODBCアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/データソース名または
アプリケーションのロードモジュール名/データソース名(9) クライアント情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、Webサーバ接続情報が設定されます。
(設定される情報の形式は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。))
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”が表示されます。)(10) モジュール情報
(Interstage Application Serverと連携している場合、IJServer名が設定されます。
(設定される情報の形式は、Interstage Application Serverのマニュアルを参照してください。))
(Interstage Application Serverと連携していない場合、“-----”が表示されます。)(11) アクション情報
(常に“-----”が表示されます。)(12) トータル時間 (コンパイル時間/実行時間/通信時間)(単位は秒)
(13) アプリケーションのアクセステーブル数
(14) 通信回数 (通信要求回数/実通信回数)
(15) データ返却通信回数 (データ返却要求回数/実データ返却通信回数)
(16) Opl情報 (Opl保持数/Opl保持数の最大値)
(17) トータルのSQL文実行回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
(18) トータルのSQL文コンパイル回数 (INSERT/UPDATE/DELETE/SELECT/OPEN/CALL)
(19) ソート域情報
(外部ファイルによるソート使用回数/総ソート使用回数/最大ソート域サイズ
(単位はキロバイト))
(ソートメモリは同時に複数使用する場合があります。その場合、
最大ソート域サイズにはSORT_MEM_SIZEに指定した値以上の値が表示されます。)(20) 作業テーブル情報
(外部ファイルによる作業テーブル使用回数/総作業テーブル使用回数/
最大作業テーブルサイズ(単位はキロバイト))(21) アプリケーションで使用したメモリ量(単位はキロバイト)
(22) トランザクション管理文実行回数(COMMIT文実行回数/ROLLBACK文実行回数)
(PRIMEFLEX for HA Databaseが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます。)(23) トランザクション管理文実行時間(COMMIT文実行時間/ROLLBACK文実行時間)
(単位は秒:ミリ秒)
(PRIMEFLEX for HA Databaseが内部で発行したコミットおよびロールバックも含まれます。)(24) 並列指定のSQL文実行回数
(25) 1セションあたりの並列多重度(現在/最大)
(26) レコード(レコードを検索した回数/レコードを更新した回数)
(27) キーインデックス(インデックスを検索した回数/インデックスを更新した回数)
(28) ページ (ページの読込みを依頼した回数/ページの書込みを依頼した回数)
(29) 占有待ち回数
(30) 総占有待ち時間(単位は秒)
(31) デッドロック回数
(2)~(5)、(7)~(11)、(16-Cur)、(16-Max)、(21)、(25-Cur):
(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報
(6)、(13)、(19-Max)、(20-Max)、(25-Max):
コネクション接続時から(1)で表示される時刻の間の情報
(12)、(14)、(15)、(17)、(18)、(19-File,Total)、(20-File,Total)、(22)、(23)、(24)、(26)~(31):
システム情報採取間隔での差分情報
トランザクションの性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c transaction
Symfoware Server Performance Monitor / Rerformance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< transaction >
Connections : 173 (2)
Transactions (Commit/Rollback) : 875 / 32 (3) / (4)
:
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) コネクション接続数
(3) システムが発行したコミット回数(全コネクション合計)
(4) システムが発行したロールバック回数(全コネクション合計)
(2):
(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報
(3)、(4):
システム情報採取間隔での差分情報
データベーススペースの性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c dbspace
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< dbspace >
(2)
(3)
(4) (5) (6) (7)
(8) (9)
DBSpaceName
DevicePath
RTimes WTimes RSize WSize
Read(System / Service) Write(System / Service)
在庫管理DB.DBSP_1
/database/rdb/data/DB_SP1
25 0 25 0
2:100 / 2:100 0:000 / 0:000
:
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) データベーススペース名
(3) デバイスパス名
(4) ページの読込みを行った回数
(5) ページへ書出しを行った回数
(6) ページの読込みを行ったサイズ(単位はキロバイト)
(7) ページへ書出しを行ったサイズ(単位はキロバイト)
(8) 読込み処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
システム時間 : PRIMEFLEX for HA DatabaseのI/O制御に読込み処理が依頼されてから
完了するまでの時間
サービス時間 :OSへ読込み処理を依頼してから完了するまでの時間(9) 書出し処理のシステム時間およびサービス時間(単位は秒:ミリ秒)
システム時間 : PRIMEFLEX for HA DatabaseのI/O制御に書出し処理が依頼されてから
完了するまでの時間
サービス時間 :OSへ書出し処理を依頼してから完了するまでの時間(2)、(3):
(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報
(4)~(9):
システム情報採取間隔での差分情報
PRIMEFLEX for HA Databaseのメモリの性能情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c memory
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< memory >
(2) (3) (4) (5)
Type Used Free Total
Local 40960K ---- ----
Shared 768K 1280K 2048K
ExSpace 0K 0K 0K
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) メモリの種類
Local :ローカルメモリ
Shared : PRIMEFLEX for HA Databaseのプロセス外との情報交換のための共用メモリ
ExSpace :現状では常に0を表示(3) 使用量(単位はキロバイト)
(4) 未使用量(単位はキロバイト)
(TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)(5) 総量(単位はキロバイト)
(TypeがLocalの場合、常に“----”を表示)すべての情報は、(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。
占有待ち情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c lockwait
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< lockwait >
DSI-name : DB0001.DSI0001 (2)
(3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
Status Uid Pid Sid Type Name Unit Purpose
WAIT I4874 23045 2 TCP/IP 10.124.4.123/CONNECT1 DSI REFER
ACTIVE I4874 13254 1 TCP/IP 10.124.4.123/CONNECT5 DSI UPDATE
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) 資源名 (データベース名.DSI名)
((9)排他の単位がCOMMITと表示される場合、“------.------”が表示されます。)(3) 状態
ACTIVE : 動作中
WAIT : 待ち状態 (4) ログイン名
(5) プロセスID
(6) セションID
(マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
“-----”が表示されます。) (7) クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
RDBCMD : RDBコマンド
DAEMON : RDBシステムデーモン
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション(8) モジュール名
システム内通信のアプリケーション:
アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
(アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
先頭の15バイトのみが出力されます。)
リモートアクセスのアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDBコマンド:
RDBコマンド名
RDBシステムデーモン:
RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/データソース名または
アプリケーションのロードモジュール名/データソース名(9) 排他の単位
DSI : DSI
PAGE : ページ
ROW : 行
COMMIT : コミット処理中の場合(10) 占有目的
REFER : 参照
UPDATE : 更新
REFER|UPDATE : 参照更新すべての情報は、(1)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。
デッドロック情報を表示した場合
$ rdbpmreport -t 15:00 -c deadlock
Symfoware Server Performance Monitor / Performance Report
Period of analysis: 2007/03/14 15:00:00 - 2007/03/14 15:00:10
Time 2007/03/14 15:00:10 (1)
< deadlock >
(2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9)
Time Uid Pid Sid Type Name Unit DSI-name
15:00:04 I4874 23045 2 TCP/IP 10.124.4.123/CONNECT1 DSI DB0001.DSI0001
K1597 13254 1 TCP/IP 10.124.4.123/CONNECT5 DSI DB0001.DSI0001
(1) 性能情報を採取した時刻
(2) デッドロックを検出した時刻
(3) ログイン名
(4) プロセスID
(5) セションID
(マルチスレッド環境で動作しているアプリケーション以外の場合は
“-----”が表示されます。)(6) クライアントプロセス種別
SQL : システム内通信のアプリケーション
TCP/IP : リモートアクセスのアプリケーション
RDBCMD : RDBコマンド
DAEMON : RDBシステムデーモン
ODOS : ODOS連携のODBCアプリケーション(7) モジュール名
システム内通信のアプリケーション:
アプリケーションロードモジュール名/コネクション名
(アプリケーションロードモジュール名が15バイトを超える場合は、
先頭の15バイトのみが出力されます。)
リモートアクセスのアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/コネクション名
RDBコマンド:
RDBコマンド名
RDBシステムデーモン:
RDBシステムデーモン名
ODOS連携のODBCアプリケーション:
接続端末のIPアドレス/データソース名または
アプリケーションのロードモジュール名/データソース名(8) 排他の単位
DSI : DSI
PAGE : ページ
ROW : 行
COMMIT : コミット処理中の場合(9) 資源名 (データベース名.DSI名)
すべての情報は、(2)で表示される時刻での瞬間的な情報、または固定情報です。