本テンプレートをWebコンソールから起動することによって、業務システムを構成するクラスタ環境のミドルウェアインスタンスに対してSystemwalker Service Quality Coordinatorの監視設定が行われます。クラスタ環境でのSystemwalker Service Quality Coordinatorの監視設定は、運用系、待機系のそれぞれで実施する必要があります。
本テンプレートは、以下の順で実行します。
クラスタアプリケーションの起動
運用系で本テンプレートを実行
ノードの切替え
待機系で本テンプレートを実行
運用系、待機系のどちらを実行するかは、テンプレート実行時に、入力フォームの“クラスタ運用種別”で“運用系”または“待機系”のいずれかを選択することで決定します。
業務システムに含まれるミドルウェアインスタンスはすべて監視対象となります。一部のミドルウェアインスタンスを監視対象外とすることはできません。
Systemwalker Service Quality Coordinatorによる監視の設定を行う場合は、業務システム内のすべてのミドルウェアインスタンスのうち、Interstage Application Server 業務ユニットのすべてについて監視設定情報を記載したパラメータファイルを指定する必要があります。なお、Symfoware Server DBインスタンスおよびSystemwalker Operation Manager サブシステムについては、業務システム作成時に入力された情報を使用するため、監視設定情報を指定する必要はありません。
ミドルウェアインスタンスを追加した後の監視設定について
業務システムの監視設定の更新を行う場合は、初回監視設定時に使用したパラメーターファイルに新規に追加したミドルウェアインスタンスの監視設定情報を追記して使用してください。
監視設定の更新を行う場合は、以下の設定情報のみ追加できます。
監視ユーザーID
新たに追加する監視ユーザーIDを追記してください。
新規に追加したミドルウェアインスタンスの監視設定情報
すでに監視設定を行っている業務システムに新たにミドルウェアインスタンスを追加した場合は、監視設定に必要となる情報を、追記してください。
監視設定の更新を行う場合に、監視ユーザーIDおよび追加したミドルウェアインスタンスの監視設定情報以外の設定を変更しても、反映されません。
監視設定の更新を行う場合に、監視ユーザーIDやすでに監視設定済みのミドルウェアインスタンスの情報がパラメーターから削除されている場合はプロセスインスタンスの起動に失敗します。
ミドルウェアインスタンスを追加し監視設定の更新を行った場合は、業務管理者は監視設定の更新内容に応じて、以下を実施してください。
Systemwalker Service Quality Coordinatorのコンソール定義の更新
詳細は、“Systemwalker Service Quality Coordinator 使用手引書(コンソール編)”の“監視画面”の“コンソール定義を更新”を参照してください。
注意
本プロセスは、複数同時に実行できません。
すでに監視設定を行っている業務システムに対して、本プロセス定義を再度実行した場合は、最新の構成情報に従い、監視設定が更新されます。
本テンプレートは以下の順序で処理を自動的に実行します。
指定された監視ユーザーIDが存在しない場合は、登録します。
業務システムを構成するミドルウェアインスタンスに対して、Systemwalker Service Quality Coordinatorによる監視設定を行います。
設定する内容は以下のとおりです。
ミドルウェアインスタンス収集ポリシー定義ファイルの作成
ミドルウェアインスタンス収集ポリシー適用コマンドの実行
コンソール定義ファイルの作成
コンソール定義構成コマンドの実行
結果通知メールを送信します。
また、いずれかの処理で異常が発生した場合は異常終了メールを送信します。異常終了メールの内容に従い対処を行った上で、フローを再度実行してください。
注意
正常終了メールで通知されるパスワードは一時的なパスワードです。必ず変更してください。
クラスタ環境でのSystemwalker Service Quality Coordinatorの監視設定に必要なパラメーターは、パラメーターファイルに記載します。パラメーターファイルの作成方法は以下の2つがあります。
Consolidation Option 業務システムデザインシートを利用する方法
Consolidation Option 業務システムデザインシートを利用し、パラメーターファイルを作成します。
パラメーターファイルの形式に従い作成する方法
パラメーターファイル形式に従いファイルを作成してください。詳細は、“6.2 業務システムの監視設定用パラメーターファイル”を参照してください。
クラスタ環境でのSystemwalker Service Quality Coordinatorの監視設定プロセスの起動パラメーターとして、パラメーターファイルを指定する方法は以下の2つがあります。
プロセスインスタンス起動時に添付文書として指定する方法
管理サーバに格納しているファイルを指定する方法
添付文書と、管理サーバに格納しているファイルの両方が指定された場合は、添付文書が有効となります。
また、いずれも指定していない場合は、プロセスインスタンスの起動に失敗します。
以下にそれぞれの手順を示します。
プロセスインスタンス起動時に添付文書として指定する方法
[次の新規インスタンスを作成]タブ画面で、[文書の添付]ボタンをクリックします。
[プロセスインスタンスに添付文書を追加]ダイアログが表示されます。
項目名 | 設定内容 |
---|---|
添付名 | “paramfile”と指定します。 それ以外の添付名を設定した場合は、プロセスインスタンスの起動に失敗します。 |
ファイル名 | パラメーターファイルを指定します。 |
上記設定後、[文書の添付]ボタンをクリックします。
管理サーバに格納しているファイルを指定する方法
入力フォームのパラメーターファイルの項目に、管理サーバに格納したパラメーターファイルを絶対パスで指定してください。指定したファイルが存在しない場合は、プロセスインスタンスの起動に失敗します。
クラスタ運用種別の項目は、監視設定の対象となるクラスタ運用種別として“運用系”、“待機系”のいずれかを指定してください。