各業務の設定情報および業務システム配置先について、検討および決定を行います。検討を行う内容については、“3.1.1 各業務の設定情報の決定・業務システム配置先の決定”を参照してください。
各ミドルウェアの設定
クラスタ環境でConsolidation Optionテンプレートを利用するには、各Consolidation Option対応ミドルウェアで以下の準備が必要となります。また、クラスタ環境については、事前に作成されている必要があります。
各ミドルウェアのクラスタ環境におけるインストール・セットアップ方法や、ミドルウェアインスタンスの操作に必要となる条件の詳細については、それぞれのミドルウェアのマニュアルを参照してください。
Symfoware Server
サーバ機能・クライアント機能のインストール・セットアップが完了していること。
DBインスタンスで使用するポート番号を採番していること。
DBインスタンスで使用するGDSボリューム上にディスク領域を確保していること。
Systemwalker Operation Manager
サーバ機能のインストールが完了していること。
サブシステムが使用するポート番号を採番しOSへの設定が完了していること。
サブシステムで使用するGDSボリューム上にディスク領域を確保していること。
DBインスタンスの作成・起動・停止・削除を行う場合の設定
Symfoware ServerのDBインスタンスの作成、起動、停止、および削除を行う場合は、業務サーバの管理者(root)が、DBインスタンス管理者ユーザーによるDBインスタンスの操作を行うことができるように以下の設定を行う必要があります。クラスタ環境の場合は、運用系・待機系両方で行う必要があります。
業務サーバにログインします。
管理者権限を持つユーザー(root)になります。
sudoの設定ファイルを編集します。
# visudo
接続ユーザー“root”に対して、以下の設定を行うように編集します。
tty端末でなくても実行可能
パスワード入力を省略しても実行可能
環境変数LANGを実行ユーザーに引き継ぐ
[設定1] 接続ユーザー“root”が、tty端末でなくても実行可能とします。
Defaults:root !requiretty
[設定2] 接続ユーザー“root”が、パスワード入力を省略しても実行可能とします。
root ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL
[設定3] 接続ユーザー“root”が、実行ユーザーに環境変数LANGの値を引き継ぐ設定の例を示します。
“Defaults:root env_keep”パラメーターにLANGが含まれていれば、環境変数LANGが実行ユーザーに引き継ぐ設定になっています。
Defaults:root env_keep = "COLORS DISPLAY HOSTNAME HISTSIZE INPUTRC KDEDIR \ LS_COLORS MAIL PS1 PS2 QTDIR USERNAME \ LANG LC_ADDRESS LC_CTYPE LC_COLLATE LC_IDENTIFICATION \ LC_MEASUREMENT LC_MESSAGES LC_MONETARY LC_NAME LC_NUMERIC \ LC_PAPER LC_TELEPHONE LC_TIME LC_ALL LANGUAGE LINGUAS \ _XKB_CHARSET XAUTHORITY"
注意
Systemwalker Runbook Automationの実行以外にも影響するため、設定の際は注意してください。
設定方法の詳細については、“Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド”の“接続ユーザーと実行ユーザーが異なる場合の注意事項”を参照してください。
クラスタ環境の業務システムの監視設定を行うには、各ミドルウェアの以下の準備が必要となります。
Systemwalker Centric Manager
マネージャー機能のインストール・セットアップが完了していること。
ミドルウェアインスタンスを作成する業務サーバにエージェント機能のインストール・セットアップが完了していること。
Systemwalker Service Quality Coordinator
Managerおよび運用管理クライアントのインストールとセットアップが完了していること。
業務サーバにAgentのインストールとセットアップが完了していること。