Solaris OS(Solaris 11)のパッチ管理は、OS標準のpkgコマンドを使用して行います。Solaris OSパッチの全体の流れを以下に示します。
図2.6 Solaris OSのパッチ管理の概要
パッチの取得【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者はインターネット接続端末を使用して富士通Webサイトより、最新のパッチ(SRU)を取得します。
リポジトリの作成【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者は取得したパッチ(SRU)を使用してリポジトリサーバを作成します。
なお、テナント利用者/テナント管理者が直接富士通Webサイトより最新のパッチ(SRU)を取得し、リポジトリを作成せずに業務サーバに格納することもできます。または、リポジトリを各業務サーバに作成することも可能です。
パッチ適用【テナント利用者/テナント管理者の作業】
テナント利用者またはテナント管理者は、業務サーバにログインして新規パッチを適用します。
パッチ適用状況取得【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】
Systemwalker Software Configuration Managerが各サーバから適用済みSRU情報を取り出して、CMDBに格納します。
SRUパッチの適用状況の取得は自動または手動(コマンド)で実施します。
パッチ適用状況参照
インフラ管理者、テナント利用者、およびテナント管理者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。また、インフラ管理者は、管理サーバ上のコマンドで、パッチ適用状況を確認できます。
参考
Solarisのサーバについては、以下の情報のみ確認できます。
適用されているOSパッチ(SRU情報)
インストールされている富士通ミドルウェア
富士通ミドルウェアパッチの適用状況
Solarisのサーバに対して、パッチ適用、パラメーター設定、および、スクリプト実行の操作を行うことはできません。