本章では、データベース多重化運用のセットアップの手順および確認方法について、説明します。
データベース多重化運用のセットアップと操作は、インスタンス管理者ユーザーで行います。
また、インスタンス管理者ユーザーはデータベーススーパーユーザも兼ねてください。
注意
initdbコマンドに-Uオプションを指定して、コマンドの実行ユーザーであるインスタンス管理者ユーザーとデータベーススーパーユーザを分けた運用を行わないでください。
インスタンス管理者ユーザーとデータベーススーパーユーザを分けた運用を行った場合、Mirroring Controllerがインスタンスへ接続できなくなるため、データベース多重化運用の異常監視を行うことができません。
セットアップを開始する前に、OSの時刻合わせ機能などを使用して両サーバの時刻を合わせてください。
許容誤差範囲は、1秒程度です。
許容誤差範囲を超えるような時刻のずれがあると、トラブル発生時の調査に影響することがあります。
以下の手順でセットアップを行います。
データベース多重化運用は、ストリーミングレプリケーション機能を使用しているため、ストリーミングレプリケーション機能のセットアップに関する知識があれば、容易にセットアップできます。
手順 | 作業項目 | 参照先 | |
---|---|---|---|
プライマリサーバ | スタンバイサーバ | ||
1 | インストール | ||
2 | バックアップ用のディスクの準備 | ||
3 | データベース多重化運用のセットアップ | ||
4 | インスタンスの作成・設定・登録 | ||
5 | データベース多重化運用のセットアップ | ||
6 | インスタンスの作成・設定・登録 | ||
7 | ストリーミングレプリケーションの状態確認 | ||
8 | PL/extJava環境のセットアップ | ||
9 | アプリケーションの作成 | ||
10 | 動作確認 |
以降で各手順の説明を行います。
参考
単一サーバでの運用をデータベース多重化運用に変更する場合のセットアップ手順も同様です。この場合、Symfoware Serverのインストールやインスタンスの作成は省略してください。
詳細は、“7.7.2 単体のサーバでの運用からデータベース多重化運用への変更”を参照してください。
システムテストなどの目的のために、プライマリサーバとスタンバイサーバを擬似的に同一のサーバ内に構築できます。この場合も同様の手順でセットアップを行いますが、補足事項があります。
セットアップする前に、“付録C プライマリサーバとスタンバイサーバを同一サーバ内に構築する場合の補足事項”を参照してください。