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Symfoware Server V12.2.0 クラスタ運用ガイド
FUJITSU Software

2.3.9 透過的データ暗号化による格納データの保護設定

透過的データの暗号化機能を使用する場合は、“運用ガイド”の“透過的データ暗号化による格納データの保護”を参照し、設定してください。設定する場合、以下の点に留意してください。

キーストア・ファイルの配置場所

postgresql.confのkeystore_locationパラメータには共用ディスクを指定せず、クラスタアプリケーションを構成するすべてのノードで同じパスのローカルディレクトリを指定してください。

共用ディスクを指定した場合は、クラスタアプリケーションからの起動に失敗します。なぜなら、キーストアの自動オープン有効化の際に生成されるkeystore.aksファイルが生成されたノードでしか読めないように難読化しており、各ノードで共有できないからです。

キーストア・ファイルの配布

マスタ暗号化キーの設定はすべてのノードで共通であることが求められます。したがって、マスタ暗号化キーの設定は1ノードで実行し、キーストア・ファイルを各ノードにコピーしてください。また、マスタ暗号化キーやパスフレーズを変更した場合もキーストア・ファイルを各ノードにコピーしてください。

キーストアの自動オープンの有効化

必ずキーストアの自動オープンを有効化してください。キーストアの自動オープンの有効化は、クラスタアプリケーションを構成するすべてのノードで実行してください。なお、キーストアの自動オープンの有効化では、キーストアファイルの配置されたディレクトリのみを参照するため、GDSボリュームの起動・停止などの作業は必要ありません。

キーストアの自動オープンの有効化を実施していない場合は、クラスタアプリケーションからの起動に失敗します。なぜなら、起動時にキーストアをオープンするためのパスフレーズの手動入力待ちとなり、起動が終了しないからです。