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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) 運用ガイド
FUJITSU Software

3.6.1 不整合検出コマンドによる不整合の検出

不整合検出コマンド(dcccheck)について説明します。


運用中に発生しうる蓄積データファイル、蓄積添付ファイル、資源管理の管理レコードの状態との不整合を以下に示します。
Statusの意味は“3.6.2 不整合検出後の対処について”を参照してください。

dcccheckコマンドは、Interstage Information Storageに格納されている蓄積データファイル、蓄積添付ファイル、および資源管理の状態を相互に確認することで、これらの不整合状態を検出します。


Linuxsampleカテゴリに対して不整合検出コマンドを実行し、結果を/DATA/mismatch.txtに出力する

dcccheck  out_file=/DATA/mismatch.txt cat_name=sample <Enter>

Windowssampleカテゴリに対して不整合検出コマンドを実行し、結果をC:\DATA\mismatch.txtに出力する

dcccheck  out_file=C:\DATA\mismatch.txt cat_name=sample <Enter>

参照

管理レコードの状態の詳細は“解説書”の“蓄積データファイル管理状態の操作”を参照してください。

dcccheckコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。


注意

マルチサーバ構成で登録されている管理レコード数(無効状態、削除済み状態含む)が多い場合、dcccheckコマンド動作中にファイルシステムがキャッシュするファイル数が多くなります。キャッシュしたファイル数が13万ファイルを超えると、ファイルシステムのメモリ使用量が見積もりを超えて増加します。このため、目安として対象とするファイル数が5万ファイルあたりに100秒のキャッシュを破棄する時間の間隔をあけてdcccheck コマンドを実行してください。または、upd_dateオプションに更新日時を指定して、dcccheckの対象とするファイル数を、5万ファイル以下に絞ってください。なお、キャッシュの破棄は自動的に行われます。


sampleカテゴリに対して、更新日時“2010年10月20日 11時00分00秒”以降を対象とする場合

Linuxdcccheck  out_file=/DATA/mismatch.txt cat_name=sample  upd_date=2010/10/20/11:00:00 <Enter>
Windowsdcccheck  out_file=C:\DATA\mismatch.txt cat_name=sample  upd_date=2010/10/20/11:00:00 <Enter>

dcccheckコマンド実行中は、データの格納・削除、管理レコードの無効化、管理レコードの削除など運用のコマンドを実行しないでください。誤ってdcccheckコマンドと運用のコマンドを同時に実行した場合、正しくない情報が取得されることがあります。