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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) 運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.2 カテゴリの追加

カテゴリの追加について説明します。
カテゴリを追加する作業の流れを、以下の図に示します。

図1.7 カテゴリの追加

1.4.2.1 カテゴリ定義ファイルの作成

クライアントPC上で、カテゴリ定義画面を使ってカテゴリを定義します。
Interstage Information Storageでは、カテゴリを999個まで定義できます。
カテゴリ定義の入力が完了したら、「作成」ボタンを押すことでカテゴリ定義ファイルを作成します。

カテゴリ定義画面での操作概要を以下に示します。

操作概要

説明

1.カテゴリ定義画面の起動

ツールを起動します。

2.カテゴリ定義を追加

「追加」ボタンをクリックします。

3.カテゴリ情報の入力

カテゴリ名や保存期間などを指定します。

4.ファイル名情報の入力

蓄積データファイル名を指定します。

5.格納先情報の入力

蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先を指定します。

6.CPMキー情報の入力

CPMキーの情報を指定します。(省略可能)

7.カテゴリ定義の保存

入力した情報を保存します。
別のカテゴリを定義する場合は、手順2.から繰り返します。

8.カテゴリ定義ファイルの作成

すべての入力が完了したら、「カテゴリ定義ファイル」として出力します。

9. カテゴリ定義ファイルをサーバに転送

FTPなどを使用してカテゴリ定義ファイルを、制御サーバセットに転送します。

参照

カテゴリ定義画面の操作については“付録A カテゴリ定義画面の設定”を参照してください。


注意

  • カテゴリ定義画面の操作完了時に生成される“カテゴリ定義ファイル”は、直接編集できません。
    カテゴリ定義の内容に誤りがあった場合、クライアントPC上でカテゴリ定義画面を起動しなおして、カテゴリ定義を再作成(カテゴリを削除してから追加)する必要がありますので、カテゴリ定義画面では入力誤りがないように注意してください。

  • 入力添付ファイルを格納する場合、V10.1.0以降で定義したカテゴリ定義ファイルを使用してください。


1.4.2.2 DB環境定義ファイルの編集

カテゴリを追加する場合、資源管理上のカテゴリ管理テーブルの作成先と初期容量をDB環境定義ファイル(DDF_DBEnvSettings.ini)に定義できます。
定義を省略した場合は、以下の規定値が設定されます。

表1.1 DB環境定義ファイルの設定項目と省略時の規定値

定義内容

意味

規定値

カテゴリ管理テーブル作成先

カテゴリ管理テーブルを作成するデータベーススペース名

STDBSP003

カテゴリ管理テーブル初期容量

カテゴリ管理テーブルの初期容量。格納するファイル数に応じて設定する。

22メガバイト(3700ファイル相当)

カテゴリ管理テーブルインデックス作成先

カテゴリ管理テーブルに対するインデックスを作成するデータベーススペース名

STDBSP004

カテゴリ管理テーブルインデックス初期容量(合計値)

カテゴリ管理テーブルに対するインデックスの初期容量の合計値。格納するファイル数に応じて設定する。

58メガバイト(3700ファイル相当)


省略値を使用しない場合は、DB環境定義ファイルを編集します。
DB環境定義ファイルは、以下のディレクトリに保存されています。

Linux/opt/FJSViiscd/etc/DDF_DBEnvSettings.ini
Windows<IISインストールディレクトリ>\FJSViiscd\etc\DDF_DBEnvSettings.ini

ファイルの書式を以下に示します。斜体の部分を追加したいカテゴリに合わせて記述します。

<記述の形式>

管理用領域およびインデックスサイズ1、インデックスサイズ2の見積もり方を以下に示します。

項目名

見積もり量(メガバイト)

カテゴリ管理テーブルのサイズ

([格納予定データ件数 / [32658 / a] ] × 42598 + 425980) / 1024 × 1024
a = 304
+ ファイル名長 × 2
+ ディレクトリ名長
+ バックアップディレクトリ名長
+ バックアップファイル名長 × 2
+ 添付ファイル名
+ 添付ファイルディレクトリ名長

カテゴリ管理テーブルインデックス1

([格納予定データ件数 / ( ([ 8082 /
([インデックスの合計長(注) × 0.7 ] × 10 + 212) ]
× 10 + 10 ) / 2 ) ] × 10585 ) / 1024 × 1024

カテゴリ管理テーブルインデックス2

( ( α ) × 10585 + 10585 ) / 1024 × 1024
α = i が1からβの数まで変更したときの以下の値
∑[ θ / γ^(i) ]
β = 以下の条件を満たす最小の整数L
( γ )^L ≧ θ
γ =[ [ ( ([( インデックスの合計長(注) + 12 )
× ( 0.5 )] × 10 + 112)
   / ([( インデックスの合計長(注) + 12 ) × ( 0.5 )]
+ 11) ) ] × [ 8082 / ([( インデックスの合計長(注)
+ 12 ) × ( 0.5 )] × 10 + 112) ] / 2 ]× 10
θ = [ 蓄積ファイル数 / [ ( [インデックスの合計長(注)
×( 0.7 )] × 10 + 212 )
× ( [( 8042 ) / ( [インデックスの合計長(注)
×( 0.7 )] × 10 + 212 ) ] × 5) ]

注)インデックスの合計長は以下の数値の最大値を利用します。
  ・37
  ・[ファイル名長]+24
  ・[格納先ディレクトリ長] +20
  ・[バックアップ用ディレクトリ長]+20
  ・[CPM キー長の最大値]×2 +37

備考. []で囲まれた範囲は少数点以下で切り捨てます。

         設定する容量はすべて1メガバイト単位で切り上げてください。


注意

  • カテゴリ定義コマンドは、カテゴリ定義時にデータベーススペースの空き容量を確認しません。
    事前にrdbspcinfコマンドを実行して、十分な空き容量があることを確認してください。

  • 削除処理を繰り返し行うカテゴリの場合は、カテゴリ管理テーブルにフラグメンテーションが発生し、データ件数の増大が見込まれます。そのため、格納予定データ件数には、カテゴリ管理テーブルのフラグメンテーションの解消を行うまでの累積データ件数を指定してください。


1.4.2.3 カテゴリ定義コマンドの実行

制御サーバセット(資源情報管理サーバ)において、カテゴリ定義ファイルを使用してカテゴリ定義コマンド(ddsdef)を実行することにより、資源管理にカテゴリ定義情報を追加します。

Linuxスーパーユーザーで定義したカテゴリに対してデータを格納できるのは、スーパーユーザーだけになります。カテゴリ定義コマンドを実行するユーザーに注意してください。

Windowsインストールを行った管理者権限を持つユーザーで定義したカテゴリに対してデータを格納できるのは、そのユーザーだけになります。カテゴリ定義コマンドを実行するユーザーに注意してください。


Linux“/DATA”ディレクトリに保存したカテゴリ定義ファイル(CategoryExec.xml)の内容を資源管理に適用する

  ddsdef def_file=/DATA/CategoryExec.xml  <Enter>

Windows“C:\DATA”ディレクトリに保存したカテゴリ定義ファイル(CategoryExec.xml)の内容を資源管理に適用する

  ddsdef def_file=C:\DATA\CategoryExec.xml  <Enter>

参照

ddsdefコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。


1.4.2.4 定義結果の確認

カテゴリ定義コマンドが正常に終了すると、dcccatコマンドにてカテゴリの定義情報を確認できます。
dcccatコマンドを使用して正しく定義できているか確認してください。


参照

dcccatコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。


1.4.2.5 格納先ディレクトリの作成

カテゴリの定義結果が正しく確認できたら、確認結果をもとに蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリを作成してください。
作成した蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリには、IIS管理者に対する書き込み権限を付与してください。