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Symfoware Analytics Server(Operational Data Store編) 導入ガイド
FUJITSU Software

4.3.3 資源管理の管理領域の定義

資源管理の事前定義を行います。


4.3.3.1 資源管理の起動確認

LinuxInterstage Information Storageの資源情報管理サーバにスーパーユーザーとしてログインします。

WindowsInterstage Information Storageの資源情報管理サーバにインストールを行った管理者権限を持つユーザーとしてログインします。

rdbchksanityコマンドを利用して、資源管理の動作状況を確認します。

rdbchksanity <Enter>

すでに起動している場合は、メッセージは出力されません。資源管理が起動していない場合は、以下のメッセージが出力されます。

rdb: ERROR: qdg02250u:RDBIIが未起動のためrdbchksanityコマンドは実行できません (システム名=iisrdb)

上記のメッセージが出力された場合、rdbstartコマンドを実行して資源管理を起動してください。

rdbstart <Enter>

参照

rdbchksanityコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。


4.3.3.2 資源管理の管理領域の作成

資源管理の管理領域を作成します。以下の手順にしたがって作業を行ってください。

  1. 領域情報の変更

    環境に合わせて領域の情報を変更します。

    編集対象となるファイルは、以下に格納されています。

    Linux/opt/FJSViis/SHELL/mkdbsp.ddl
    Windows<インストールディレクトリ>\FJSViis\SHELL\mkdbsp.ddl

    修正内容は、領域をファイルシステムに配置するか、ローデバイスに配置するかで異なり、以下のとおりとなります。配置先の詳細は、“2.3.1 資源管理のディスク設計”を参照してください。

    1. ファイルシステム上に配置する場合

      <領域サイズ>には“2.3.1.1 資源管理の資源”で設計した値を設定してください。

      CREATE DBSPACE STDBSP001 ALLOCATE FILE 
      /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP001 ATTRIBUTE SPACE(1024M);
      CREATE DBSPACE STDBSP002 ALLOCATE FILE 
      /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP002 ATTRIBUTE SPACE(1024M);
      
      CREATE DBSPACE STDBSP003 ALLOCATE FILE 
      /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP003 ATTRIBUTE SPACE(<領域サイズ>); CREATE DBSPACE STDBSP004 ALLOCATE FILE /[資源管理の管理領域作成先ディレクトリ]/STDBSP004 ATTRIBUTE SPACE(<領域サイズ>);

    1. Linuxローデバイス上に配置する場合

      <ローデバイス名>には“4.2 ローデバイスの作成”で作成したローデバイス名を指定してください。

      CREATE DBSPACE STDBSP001 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>;
      CREATE DBSPACE STDBSP002 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>;
      
      CREATE DBSPACE STDBSP003 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>;
      CREATE DBSPACE STDBSP004 ALLOCATE RAWDEVICE <ローデバイス名>;

  2. 管理領域作成シェルの実行

    IIS管理者にユーザーを変更します。

     su - [IIS管理者ユーザ名] <Enter>

    管理領域作成シェルを実行して、資源管理の管理領域の作成を行います。実行時にエラーが発生して、処理が中止になった場合は、再度シェルを実行してください。

    Linux cd /opt/FJSViis/SHELL/ <Enter>
     sh ./sh_create_resource.sh <Enter>
    Windowscd <インストールディレクトリ>\FJSViis\SHELL<Enter>
     sh_create_resource.bat <Enter>

    ポイント

    IIS管理者以外のユーザーでシェルを実行した場合、IIS管理者で管理領域にアクセスができなくなります。以下の手順でシェルを再実行してください。

    1. 管理領域作成シェルを実行したユーザーがアクセスできるディレクトリ配下に以下のファイルを作成します。

      drop_ddl.dat <Enter>

      drop_ddl.datファイルの内容は以下のとおりです。

      DROP SCHEMA DCSCH CASCADE;
      DROP DBSPACE STDBSP001;
      DROP DBSPACE STDBSP002;
      DROP DBSPACE STDBSP003;
      DROP DBSPACE STDBSP004;
      DROP DATABASE INFOSTORAGEDB;

    2. 管理領域作成シェルを実行したユーザーで以下のコマンドを実行します。

      rdbddlex -d INFOSTORAGEDB [drop_ddl.dat絶対パス] <Enter>

    3. IIS管理者のユーザーで管理領域作成シェルを再実行します。

      Linuxsu - [IIS管理者ユーザー名] <Enter>
      cd /opt/FJSViis/SHELL/ <Enter>
      sh ./sh_create_resource.sh <Enter>
      Windowscd <インストールディレクトリ>\FJSViis\SHELL<Enter>
      sh_create_resource.bat <Enter>

      実行したあと、drop_ddl.datファイルは不要となりますので、OSのコマンドで削除してください。


注意

管理領域作成シェルはすでに同じユーザーによって作成済みの管理領域が存在する場合、削除を行って領域を再作成します。

そのため、運用を開始したあとは決して管理領域作成シェルを実行しないでください。