Solarisゾーン環境を構築し、ZFSストレージプールにゾーンを作成した場合、サーバ切替え後に切替え先のサーバにインポートするZFSストレージプール、およびZFSストレージプール上のゾーンの状態を変更できます。
変更する場合、下記の定義ファイルを作成してください。
ZFSストレージプールの確認は、zpoolコマンドを利用してください。
ゾーンの確認は、zoneadmコマンドを利用してください。
詳細は、Oracle社のマニュアルを参照してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
zpool_and_zone_recovery.rcxprop
定義ファイルは、以下のように記述してください。
ADMIN_IPキーの値に切替え元サーバの管理IPアドレスを記述します。
改行し、そのサーバのZFSストレージプールとZFSストレージプール上のゾーンをカンマ(",")区切りで記述します。
ゾーンの起動が不要な場合、ゾーンの指定は省略できます。
2つ以上のZFSストレージプールを指定する場合、改行して記述します。
以下が記述されるまでは、ADMIN_IPキーの値に記述したサーバの、ZFSストレージプールとゾーンになります。
別のADMIN_IPキー
ファイルの終端
各行は、以下の形式で記述します。
ADMIN_IP=failover_admin_ip |
カンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。
コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。
以下の項目を指定します。
切替え元サーバの管理IPアドレスを記述します。
切替え先サーバでインポートするZFSストレージ名を記述します。
ZFSストレージ上のゾーンを記述します。複数のゾーンを指定する場合は、カンマ(",")区切りで記述します。
例
ADMIN_IP=192.168.10.123 |
サーバ切替えを行う前に、必要に応じて定義ファイルを作成してください。
マネージャーの再起動は必要ありません。
注意
本定義ファイルは、物理OSまたはSolarisゾーンのVMホストとしてサーバ登録したときのみ有効です。OVM for SPARCのVMホストとして登録したサーバのゲストドメインを、SolarisゾーンのVMホストとして登録した場合は無効です。
定義ファイルが存在しない場合、サーバ切替え後にサーバ切替え元のすべてのZFSストレージプールがインポートされ、ゾーンも使用できる状態になります。
定義ファイルが存在する場合、定義ファイルに記述した切替え元サーバのZFSストレージプールとゾーンだけ復元します。
定義ファイルで指定しなかったZFSストレージプールをサーバ切替え後にインポートする場合、切替え後のサーバでzpoolコマンドを実行してください。
インポートしたあと、ZFSストレージプール上のゾーンを使用できるようにするためには、zoneadmコマンドでattachとbootを実行してください。
詳細は、Oracle社のマニュアルを参照してください。