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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.2 操作ガイド
FUJITSU Software

18.5.1 ZFSストレージプール情報の定義ファイル【Solaris】【Solarisゾーン】

Solarisゾーン環境を構築し、ZFSストレージプールにゾーンを作成した場合、サーバ切替え後に切替え先のサーバにインポートするZFSストレージプール、およびZFSストレージプール上のゾーンの状態を変更できます。
変更する場合、下記の定義ファイルを作成してください。

ZFSストレージプールの確認は、zpoolコマンドを利用してください。
ゾーンの確認は、zoneadmコマンドを利用してください。
詳細は、Oracle社のマニュアルを参照してください。

定義ファイルの格納場所

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

zpool_and_zone_recovery.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルは、以下のように記述してください。

  1. ADMIN_IPキーの値に切替え元サーバの管理IPアドレスを記述します。

  2. 改行し、そのサーバのZFSストレージプールとZFSストレージプール上のゾーンをカンマ(",")区切りで記述します。

    ゾーンの起動が不要な場合、ゾーンの指定は省略できます。
    2つ以上のZFSストレージプールを指定する場合、改行して記述します。

以下が記述されるまでは、ADMIN_IPキーの値に記述したサーバの、ZFSストレージプールとゾーンになります。

  • 別のADMIN_IPキー

  • ファイルの終端

各行は、以下の形式で記述します。

ADMIN_IP=failover_admin_ip
zfs_storage_pool[,zone_name,zone_name2]

  • カンマ(",")の前後に空白があっても無視されます。

  • コメントは、先頭文字をシャープ("#")で記述します。

定義ファイルの指定項目

以下の項目を指定します。

failover_admin_ip

切替え元サーバの管理IPアドレスを記述します。

zfs_storage_pool

切替え先サーバでインポートするZFSストレージ名を記述します。

zone_name

ZFSストレージ上のゾーンを記述します。複数のゾーンを指定する場合は、カンマ(",")区切りで記述します。

ADMIN_IP=192.168.10.123
pool-1,zone1,zone2
pool-2,zone3,zone4,zone5

ADMIN_IP=192.168.10.124
pool-3,zone1,zone5
pool-4

定義ファイルの変更手順

サーバ切替えを行う前に、必要に応じて定義ファイルを作成してください。
マネージャーの再起動は必要ありません。

注意

本定義ファイルは、物理OSまたはSolarisゾーンのVMホストとしてサーバ登録したときのみ有効です。OVM for SPARCのVMホストとして登録したサーバのゲストドメインを、SolarisゾーンのVMホストとして登録した場合は無効です。

定義ファイルが存在しない場合、サーバ切替え後にサーバ切替え元のすべてのZFSストレージプールがインポートされ、ゾーンも使用できる状態になります。

定義ファイルが存在する場合、定義ファイルに記述した切替え元サーバのZFSストレージプールとゾーンだけ復元します。

定義ファイルで指定しなかったZFSストレージプールをサーバ切替え後にインポートする場合、切替え後のサーバでzpoolコマンドを実行してください。
インポートしたあと、ZFSストレージプール上のゾーンを使用できるようにするためには、zoneadmコマンドでattachとbootを実行してください。
詳細は、Oracle社のマニュアルを参照してください。