単一サーバ構成の場合のセットアップについて説明します。
参照
DWHサーバのセットアップをする前に環境変数の設定を行ってください。
詳細は、“3.1.1 環境変数の設定”を参照してください。
ポイント
各手順の実行例では、DWHサーバのインストールディレクトリが“C:\SymfoAS”の場合を例として説明しています。
以下の手順でDWHサーバのセットアップを行います。
rawデバイスの準備
カラムナテーブルのデータを格納するため、以下の3つのrawデバイスを準備してください。
カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス
カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス
カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス
セットアップコマンドの実行
DWHサーバ管理者ユーザーでDWHサーバにログインします。
コマンドプロンプトを“管理者として実行”モードで起動したあと、以下のコマンドを実行します。
[DWHサーバのインストールディレクトリ]\bin\symassetup.bat [データベースのデータ格納先ディレクトリ] [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名] [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名] [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名] [カラムナテーブル割当てメモリ量]
例)
C:\SymfoAS\bin\symassetup.bat C:\rowdbdata C:\rowdbbkup C:\coldbdata \\.\F: \\.\G: \\.\H: 4028
注意
ディスク故障した場合を考慮して、データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。
データベースのデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス
カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス
カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス
データ加工サーバのデータ管理ディレクトリ
ポイント
[カラムナテーブル割当てメモリ量]への設定値は、省略できます。省略した場合には、搭載メモリの50%の値が設定されます。
参照
セットアップコマンドの詳細は、“J.2.3 symassetup”を参照してください。
セットアップの完了
セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。
Symfoware Analytics Server setup has finished.
参考
セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。
マシンの再起動を行います。
アンセットアップコマンド(symasunsetupコマンド)を実行します。
アンセットアップが完了したら、以下のディレクトリを削除します。
データベースのデータ格納先ディレクトリ
データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
ログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。
参照
セットアップで自動的に設定される情報は、“付録L システムの初期値”を参照してください。
以下の手順でDWHサーバのセットアップを行います。
rawデバイスの準備
カラムナテーブルのデータを格納するため、以下の3つのrawデバイスを準備してください。
カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス
カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス
カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス
作成したrawデバイスは、DWHサーバ管理者ユーザーによる読み込みと書き込みができるようにしてください。
例
ディスク“/dev/sdb”にrawデバイス“/dev/raw/raw1”を作成する例を示します。
# parted /dev/sdb GNU Parted 2.1 /dev/sdb を使用 GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。 (parted) mklabel 新しいディスクラベル? gpt (parted) mkpart パーティションの名前? []? part1 ファイルシステムの種類? [ext2]? ext4 開始? 0% 終了? 10GB (parted) print モデル: VMware Virtual disk (scsi) ディスク /dev/sdb: 107GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: gpt 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ 1 1049kB 10.0GB 9999MB part1 (parted) quit 通知: 必要であれば /etc/fstab を更新するのを忘れないようにしてください。 #raw -qa #raw /dev/raw/raw1 /dev/sdb1 /dev/raw/raw1: bound to major 8, minor 17 #raw -qa /dev/raw/raw1: bound to major 8, minor 17
サーバの再起動後も作成したrawデバイスを使用できるように、ファイル“/etc/udev/rules.d/60-raw.rules”を編集します。
サーバの再起動後も作成したrawデバイスを使用できるように、ファイル“/usr/lib/udev/rules.d/60-raw.rules”を編集します。
作成したrawデバイス“/dev/raw/raw1”を永続化して、DWHサーバ管理者ユーザー“symfoas”の読み込み権と実行権を設定する例を示します。
ACTION=="add",KERNEL=="sdb1",RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N" ACTION=="add",KERNEL=="raw1",OWNER="symfoas",GROUP="root",MODE="0660"
編集したあと、start_udevコマンドを実行するか、サーバを再起動して変更内容を反映してください。
編集したあと、サーバを再起動して変更内容を反映してください。
アクセス権の設定
ルートディレクトリからデータ加工サーバのデータ管理ディレクトリまでの間に経由するすべてのディレクトリに対して、その他のユーザーに対して読み込み・実行権限を付与してください。
“/symfoas/data”に読み込み権と実行権を追加する例を示します。
# chmod o+rx /symfoas # chmod o+rx /symfoas/data
注意
RHEL7の場合
本手順は、不要です。
セットアップコマンドの実行
スーパーユーザーでDWHサーバにログインしたあと、以下のコマンドを実行します。
/opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh \ [データベースのデータ格納先ディレクトリ] \ [データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ] \ [カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ] \ [カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス名] \ [カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス名] \ [カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス名] \ [DWHサーバ管理者ユーザー名] \ [カラムナテーブル割当てメモリ量]
例)
# /opt/FJSVsymas/bin/symassetup.sh /rowdata/data /rowdbbkup/data /coldbdata/data \ /dev/raw/raw1 /dev/raw/raw2 /dev/raw/raw3 symfoas 4028
注意
ディスク故障した場合を考慮して、データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリは、以下の格納先とは別のディスクに配置してください。
データベースのデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのメインデータ格納先rawデバイス
カラムナテーブルの一時データ格納先rawデバイス
カラムナテーブルのデータベーススペース格納先rawデバイス
データ加工サーバのデータ管理ディレクトリ
ポイント
[カラムナテーブル割当てメモリ量]への設定値は省略できます。省略した場合には搭載メモリの50%の値が設定されます。
参照
セットアップコマンドの詳細は、“J.2.3 symassetup”を参照してください。
セットアップの完了
セットアップが完了すると以下のメッセージが表示されます。
Symfoware Analytics Server setup has finished.
参考
セットアップが途中で失敗した場合、以下の手順で再セットアップを実行してください。
マシンの再起動を行います。
アンセットアップコマンド(symasunsetupコマンド)を実行します。
アンセットアップが完了したら、以下のディレクトリを削除します。
データベースのデータ格納先ディレクトリ
データベースのバックアップデータ格納先ディレクトリ
カラムナテーブルのカタログデータ格納先ディレクトリ
“J.2.3 symassetup”の出力メッセージに記載されているログファイルを確認して、失敗した原因を取り除いてから、セットアップコマンドを再実行します。
参照
セットアップで自動的に設定される情報は、“付録L システムの初期値”を参照してください。